アポカリプス・オブ・ザ・デッド RE-1276

作品紹介

公開年月  2009/04/16
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  チャールズ・ピチャーニ
脚本  ランス・レイン
製作  マイケル・ダドロス・Jr、ジョー・ディ・マイオ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

惨殺された両親の敵を討つべく、父親の遺したスポーツカーを駆って旅に出たショーン・ブラック。
行く先々で遭遇する敵はヴァンパイア軍団であり、自分は生まれながらにしてヴァンパイアを殺すスレイヤーだと知る。
軍団を率いるのは百年に一度誕生するヴァンパイアの王カインだが、その正体は魔界から蘇ったショーン・ブラックの兄だった。
ヴァンパイアスレイヤーになる事を決意したショーンは、旅先で出会ったロイ神父とともに軍団との壮絶な戦いに身を投じるのであった。

登場人物&出演者

ショーン・ブラック(演:マイケル・マサイアス)
ロイ神父(演:マイケル・マドセン)
カイン(演:ヴィニー・ジョーンズ)
ジェイク・プラマー(演:アーマンド・アサンテ)
タグ(演:DMX)

感想

個人的な評価

チャールズ・ピチャーニ監督は元々スタントマンとして多くの作品に出演しています。
代表作として『ダイ・ハード』、『ダブルチーム』、『ジェイソンX』などがあります。
とにかく、ジャンルを問わず出演していますが、映画監督としては本作が二作目となります。
残念ながら本作でチャールズ・ピチャーニという人物を知りましたが、スタントマンとして有名だったようです。
彼のおかげで数々の生身によるアクションを実現しているのは出演する作品の多さから分かると思います。
本作には個人的なシリーズとして『〜オブ・ザ・デッド』があるけど、残念ながらゾンビ映画ではないです。
原題は『The Bleeding』で意味は「出血」を意味し、ゾンビではなくヴァンパイアが題材となっています。
なので、どうしても同じヴァンパイアスレイヤーであるアメコミの『ブレイド』と被る点が多くなってきます。
本作においてヴァンパイアスレイヤーで主人公であるショーン・ブラックを演じるのはマイケル・マシアスです。
マイケル・マシアスはストーン・ゴールドを小さくした感じ、オーラのないジェイソン・ステイサム、パッと見がヴィン・ディーゼルという感じです。
肉体派でハゲな俳優は数が多く、個々はそれぞれ個性を出す為に色々やっているが、本作のマイケル・マシアスはそんな彼らの基本に忠実すぎる。
あまりにも脇で演じているキャストの知名度が高いせいか、主人公なのにインパクトがなく、印象に残らないタイプでした。
なんと言っても、こういう作品に出ちゃっているメジャーで活躍したキャストが目立っていると思います。
ロイ神父にはすっかりと老け込んでしまったマイケル・マドセン、インパクトだけを残したDMX、主人公の敵で兄にはヴィニー・ジョーンズがそれぞれ演じています。
アクションだけが活躍の場である主人公に代わって、なぜか物語を引っ張っていくのはロイ神父です。
そもそも主人公の過去を振り返る語りがよく分からず、他の登場人物の捕捉があってようやく理解できる感じです。
アクション映画だけを撮りたいが、予算がないので、とりあえず説明不要なヴァンパイア設定をぶち込んでみた内容だと言える。
もちろん、主人公の肉体を見せつけるアクションが最優先で、ストーリーの整合性とか、世界観の説明などするワケがありません。
完璧にチャールズ・ピチャーニ監督の自己満足映画であり、それに付き合えるかがポイントとなります。
ヴァンパイアをテーマにした作品に『ブレイド』を挙げてみたが、それとはまったく比べ物にならない程度の低い作品でした。