【レビュー】織田信長が映画を斬る!【カンフーハッスル】

 カンフーハッスルとは?

チンピラだった男が世界一の殺し屋に半殺しにされ、覚醒して貧民街の住民を救う物語。

信長さまの総評

ネギ、ケツ、あああっ!

サルは楽しんでいたが、明智のヤツ、ずっと暗い顔しておって、つまらんヤツじゃ。

カンフー映画は実に愉快じゃ。

コミカルな要素があれば、もっと面白くなって、アクションとコメディのバランスが絶妙な作品になると終始楽しめるのじゃ。

それなのに、明智のヤツは何かボソボソ言いながら観ておったわ。

雰囲気をぶち壊したヤツには、あとでみんなの分のパンを買ってきてもらおう。

もちろん、ヤツの自腹でな!はっは。

ワシはどんな有能な人材でも見逃さぬ。天下人を目指すワシの才能の一つじゃ。

この映画に登場する主要人物は皆個性的じゃが、そんな彼らの陰に隠れても強烈なキャラクターを発揮する端役たちの存在も忘れてはならぬ。

国は民がいてこそ成立するのじゃ。映画も端役の存在によって主要人物が引き立つ。

まずはネギを持ったヤツ。彼女は最高の表情を見せておる。

 

主人公に重い一発を腹に食らわせるのじゃが、内蔵に深刻なダメージを負わせるほどじゃ。

次にケツの床屋。ケツだけでも十二分にキャラクターが伝わる。

 

最後にギャングの構成員たちじゃ。彼らの見せる一瞬の悲鳴から痛みが伝わるのじゃ。

主人公に足を足を踏み潰され、痛みを見せるシーンは実に素晴らしかったのう。

このように本作では端役たちが背景でありながら、きちんと作品を盛り上げておる。

彼らの地味な活躍によって、本作の世界観に説得力を持たせ、主人公や主要人物たちのアクションやドラマが生きてくるのじゃ。

シリアスな雰囲気になるところじゃが、そこに端役たちの気が抜けた性格や設定、一瞬の表情など、コミカルな緩急を与える緩衝材として機能しておったわ。

明智のヤツ、自分のキャラクターが薄いからってつまらぬ顔をしよって。ヤツは非常に有能な部下じゃが、こういう場では毎度ながら白けるわ。

今回の強烈な端役たちを見習い、明智のヤツにも少しだけユーモアを身につけて欲しいのう。

以上、ワシの『カンフーハッスル』についてのレビューじゃ。

もっと詳しいレビューは「脳内ミニシアター改」にある。

では、次回まで首を洗って待っておれ。さらばじゃ!

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