ニンジャ・アベンジャーズ RE-2283

公開年月  2013/09/20
ジャンル  アクション/格闘技
原作  なし
監督  アイザック・フロレディーン
脚本  デヴィッド・ホワイト
製作  ボアズ・デヴィッドソン、フランク・デルマティーニ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

日本で甲賀流忍術の修行に励み、それを極めたアメリカ人のケイシー・ボウマン。
恩師の娘で道場を継いだ武田波子と結婚し、幸せな日々を送っていた。
そんなある日、ケイシーが不在の隙に何者かが襲撃し、波子はお腹の子とともに惨殺される。
傷心のケイシーは兄弟子の中原に呼ばれ、彼が道場を営むバンコクへ渡る。
そこで波子の時と同じ鎖分銅を使った殺害手口の事件と遭遇し、犯人と思われる犯罪組織の親玉ゴローを追って、ケイシーは単身ミャンマーへ向かうのだった。

登場人物&出演者

ケイシー・ボウマン(演:スコット・アドキンス)
主人公。甲賀流忍術の使い手。波子を殺された事で忍術を復讐の為に使ってしまう。
スコット・アドキンスは近年の出演作には『バーニング・ブラッド』、『マキシマム・クラッシュ』があります。
波子を失ったせいで序盤は暴力で憂さ晴らしをするが、真犯人を知って冷静に行動をする。
基本的に追われる主人公であるが、忍者だから銃器を使わず体が最大の武器です。
スコット・アドキンスをキレある格闘シーンはさすがとしか言えない華麗な動きでした。
演技の方はパッとしないが、時折、ベン・アフレックに見間違うほど似ています。
頑張って日本語もしゃべっていたけど、映画で習いましたレベルのカタコトで笑える。

武田波子(演:肘井美佳)
ヒロイン。前作から引き続き登場し、ケイシーと結婚して彼との子をお腹に宿す。
肘井美佳はテレビドラマ、映画、それにバラエティ番組などで活躍しています。
カンフーの使い手で本作も少しだけ見せ場があるけど、冒頭ですぐに退場してしまう。
それでも、ケイシーのフラッシュバックに何度も登場し、男臭い中でオアシスとなります。

中原(演:ケイン・コスギ)
ケイシーの兄弟子。恩師の遺志を継いでタイで道場を営み、その教えを忠実に行っている。
ケイン・コスギは近年の出演作には『テラフォーマーズ』、『マキシマム・クラッシュ』などがあります。
身体能力が高いのですが、本作では鍛え上げられた肉体美を披露しています。
しかも、最初の頃、カタコトだった日本語が上手くなっていたのはスゴイと感心しました。
ただ、登場した時から怪しさ満点であり、まさか予想通りの黒幕だったのは驚きです。

マイク(演:ムケシュ・バット)
タイのタクシー運転手。ケイシーに200ドルで雇われ、街中を案内していく。
ムケシュ・バットは34作ほどに出演し、映画を中心に活動しています。
当初はゴローの関係者とケイシーに疑われるが、単に生活の為に働いているだけ。

ゴロー(演:菅田俊)
悪役。かつて兄のイサムが武田に殺され、その復讐をする為に波子とケイシーを狙う。
菅田俊はテレビドラマ、映画、舞台、CMなど幅広く活躍しています。
中盤までちょい役で登場し、終盤で本格的に登場するけど、まさかの噛ませでした。

感想

個人的な評価
前作については記憶が皆無で、本作が再出発という感じになる。
主演はスコット・アドキンスだが、彼はどうにもB級アクション映画のイメージが強い。
それでも『エクスペンダブルズ2』で見事な立ち回りをしていたのは記憶に新しい。
そんな本作は彼にとっての主演作となるが、演技よりもアクションが第一です。
格闘技経験者という事で、アクションシーンは言うまでもなく上手い。
まさに忍者と言えるような華麗なアクションを魅せてくれています。
ストーリーとしては単純な復讐劇であり、主人公は容赦なく敵を殺していきます。
普通なら主人公は殺しに対して葛藤するはずだが、本作にはそれが一切ない。
あくまで敵は殺すだけであり、生かす理由がないから慈悲がありません。
まさにアメリカ人が大好きな“NINJA”が縦横無尽に活躍する映画となっている。
クライマックスではミスリードをしているが、子供騙しレベルですぐに分かります。
そもそもストーリーは本作の魅力ではなく、あくまで出演者たちのアクションシーンが最大の魅力だと言えます。
だからこそ、ケイン・コスギが起用されているが、スコット・アドキンスとのアクションは凄まじい迫力だったと思います。
アクションだけでも本作は成立しているけど、中途半端なミスリードは逆効果だと感じた。
もっとケイン・コスギを全面的に出せば良かったのに、出し惜しみしたのは痛いです。
それにしても、波子が一人になるところをケイン・コスギはずっと待っていたのだろうと思うと、なんだか滑稽に思えてしまう。