ニンジャ vs ミュータント・ゾンビーズ RE-2400

作品紹介

公開年月  2014/08/05
ジャンル  アクション/ホラー
原作  なし
監督  リロイド・リー・バーネット
脚本  アシュリー・スコット・マイヤーズ
製作  ショーン・オースティン、マイク・ハイデルバーガー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

世界大戦終結から数年、生き残った四つのNINJA一族はそれぞれ不思議な力を持っていた。
ケイジ率いる「破滅の一族」5人は、全NINJAの最高指揮者マスター・フミタカの招聘で地中深くの隠れた会議所で行われる平和会議に参加する。
しかし、マスター・フミタカが脅威について語った直後、その場で暗殺され、ケイジたちは濡れ衣を着せられてしまう。
その場をなんとか切り抜けたケイジたちだったが、地中をさまよっているうちに恐ろしい真実を知る事になるのだった。

登場人物&出演者

ケイジ(演:クリスチャン・オリヴァー)
主人公。破滅の一族のリーダー。マスター・フミタカの一番弟子で誰よりも掟を第一に思う。
クリスチャン・オリヴァーは代表作に『さらば、ベルリン』、『スピード・レーサー』などがあります。
一族をまとめるリーダーとして誰よりも責任を持ち、掟を守る事こそが未来に繋ぐと信じる。
マスター・フミタカを殺害した張本人として一族もろとも追われる事になる。
次々と仲間が倒れていく中で、犯人探しをするが、最初から疑っていたヤツが真犯人でした。
電磁波を帯びた蹴りを得意として、見せ場ではなかなかの活躍だったと思います。

サージ(演:レス・ブラント)
破滅の一族。好戦的な者。ケイジの兄。ケイジがリーダーという事に納得していない。
レス・ブラントは主にテレビドラマシリーズで活躍し、映画では本作が二作目となります。
南の一族のリーダーがちょっかいを出して暴れる寸前になり、平然と掟を破ろうとする。
濡れ衣を着せられ、逃亡している際も掟を破ろうとして、ケイジに鬼の形相で注意される。
何かとケイジに突っかかるが、最終的に彼がリーダーである事を認める。

スカイ(演:アイザック・C・シングルトン・Jr)
破滅の一族。最強の力を持つ者。耳と口が不自由。地面や壁に手を置いて周囲をサーチする。
アイザック・C・シングルトン・Jrは代表作に『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊』などがあります。
元々ベッカーの一族だったが、耳と口が不自由で捨てられ、破滅の一族として育った。
ミュータント・ゾンビから逃げる途中で自爆をしてみんなを助ける。

トリリオン(演:カイウィ・ライマン)
破滅の一族。知恵を持つ者。車の故障もすぐに直し、エレベーターも直せる。
カイウィ・ライマンは代表作に『デビルズ・アイランド』、『ZOOMBIE/ズーンビ』がある。
余計な知恵を持っているせいで、やたらと悲観的になり、最初にゾンビに噛まれる役目。

マール(演:タラ・マッケン)
破滅の一族。才あふれる者。紅一点。念動力が使える。格闘と剣術の使い手。
タラ・マッケンはスタントウーマンとしても活躍し、代表作に『サドンデス』があります。
逃げだそうとした時に能力を駆使して戦うが、名もないモブにあっさりと殺される。

ヒロシ(演:ウェスト・リャン)
南の一族のリーダー。炎を放つ事ができる。マスター・フミタカの弟子でナンバー2。
ウェスト・リャンは代表作に『正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官』があります。
ケイジに敵意を持つが、マスターからナンバー2の座を与えられていた事に敬意を表する。
最後の方で真犯人がベッカーであった事を知り、念の為にトドメをさした。

ベッカー(演:アーニー・レイズ・Jr)
マスター・フミタカの下で雑務を取り仕切り、ケイジを目にかけていた。
アーニー・レイズ・Jrは代表作に『レッドソニア』、『ランダウン/ロッキング・ザ・アマゾン』などがあります。
最初はいい人のような感じだったが、実はマスターを殺した黒幕という典型的なオチ。
姿を真似る術でケイジを陥れ、炎や電磁波までも使える万能なニンジャでした。

マスター・フミタカ(演:ケイリー=ヒロユキ・タガワ)
全NINJAの最高指揮者。争いが絶えないNINJA同士を団結させようと高らかに宣言する。
ケイリー=ヒロユキ・タガワは近年の出演作に『リトル・ボーイ/小さなボクと戦争』、『アイアン・フィスト2』などがあります。
平和会議で休戦を宣言した直後、あっさりと何者かの手裏剣で殺される。

感想

個人的な評価

本作に登場するのは「忍者」ではなく、アメリカンな「NINJA」である。
完全に本来の忍者とは違った派手で特殊能力を持っているNINJAが暴れ回ります。
こういう作品は基本的に微妙なモノが多く、そこに『vs』シリーズの要素を加えている。
これはどう考えてもクソ映画に認定してもおかしくない流れだと言える。
そう思って鑑賞してみたが、予想していたよりもずっとマシな作品でした。
確かに登場人物たちはNINJAのコスプレをして、冷静に見るとマヌケに見えてしまう。
しかし、劇中で披露されるアクションはレベルが高く、監督はNINJAに敬意を表しているように感じる。
だからこそコスプレ大会であっても、それを感じさせない熱意が伝わってきます。
中二病要素もあって、四つのNINJA一族という設定も面白いと感じました。
さすがに全部を描写しけれなかったけど、なかなか興味深い設定だと思います。
ただ、予算が圧倒的に少ないので、基本的に舞台は室内とちょっとした空き地となる。
主人公は本当にアクションをやっていて、その動きも様になっているも素晴らしい。
特に注目したいのは紅一点のマールと、耳と口が利けないスカイの両者です。
マールはすぐに退場するが、スタントウーマンという事で動きにキレがありました。
スカイも力持ちだが心は優しい典型であり、セリフはなくても表情で語っている。
ケイリー=ヒロユキ・タガワも顔出し程度だが、冒頭のアクションもさすがでした。
あとはクライマックスで正体を明かしたアーニー・レイズ・Jrが暴れました。
ですが、肝心のミュータント・ゾンビはオマケすぎて、別に必要ないと感じてしまった。
何より本題の隣国が攻めてくるという大事な話しが有耶無耶にされている。
みんなで団結して対抗しようと宣言したのに、殺し合いをするという頭の悪い事します。
それならば、ベッカーが権力を欲するのではなく、敵国のスパイという設定なら納得できた。
それでも、本作はコスプレをしている事を除けば、悪くない作品だと思った。
多分、それはハードルを地面スレスレまで落としているからかもしれない。