Mr.マグー RE-2916

作品紹介

公開年月  1998/11/07
ジャンル  コメディ
原作  ユナイテッド・プロダクションズ・オブ・アメリカ 『近眼のマグー』
監督  スタンリー・トン
脚本  パット・プロフト、トム・シェローマン
製作  ベン・マイロン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

億万長者のマグー氏は強度の近視ゆえ周囲にトラブルを起こす日々を送っていた。
マグーが出席した博覧会でテレビカメラのコードをテープカットしてしまい、その混乱で高価なルビーである「クリスタンの星」をルアンが盗み出した。
「クリスタンの星」はマグーの手元に転がり、ルアンは正体を偽って彼に接近する中、FBIとCIAは手を組んで容疑者捜しを始めるのだった。

登場人物&出演者

クインシー・マグー(演:レスリー・ニールセン)
主人公。缶詰が会社の社長で億万長者。極度の近眼であるが、本人はまったく気にしない。
レスリー・ニールセンは代表作に『アニマル大戦争』、『シティ・オン・ファイア』がある。
美術館の開館を記念してクリスタン国の貴重な「クリスタンの星」の展示をしていく。
常に近眼のせいでトラブルを巻き起こすが、自身は気付かず何事もなくすり抜けてしまう。
当初はクリスタンの星を奪った共犯者と間違われるが、ウォルドーの言葉によって奪還する。
最後は見事にオルテガからクリスタンの星を取り戻すと、いつもの生活に戻っていった。

ウォルドー・マグー(演:マット・キースラー)
マグーの甥。目が悪いマグーに目医者を変えるよう助言するが、まったく聞く耳を持たず。
マット・キースラーは代表作に『スクリーム3』、『サイコ・ビーチ・パーティ』がある。
「クリスタンの星」を展示するマグー館で、外務省のステイシーに出会いひと目惚れする。
なんとかステイシーと親しくなろうと頑張っていて、それをマグーが応援をしていた。
マグーが宝石泥棒に間違われて容疑が晴れると、一緒に奪い返そうとオルテガの家まで行く。
最後は見事に事件を解決し、マグーから警備責任者に任命され、ステイシーと仲良くなる。

ステイシー・サンポナホディトラ(演:ジェニファー・ガーナー)
クリスタン国の外務省から派遣された。マグー館に出資したマグー氏に挨拶をしていた。
ジェニファー・ガーナーは近年の出演作に『アイ’ム ホーム/覗く男』、『メン・イン・キャット』などがあります。
その時にウォルドーがひと目惚れをするが、あくまで仕事としてやって来ているという。
クリスタンの星が何者か盗まれると、すぐに国務省へ連絡して事件を公にせず解決を希望。
当初は犯人がマグーだと思っていたが、ウォルドーが事実を確かめると容疑が晴れる。
最後はウォルドーと意気投合して、クリスタン国に帰らず、アメリカに留まる事を決意した。

ステューパック(演:スティーヴン・トボロウスキー)
FBIの捜査官。ステイシーが国務省に連絡して、派遣された優秀な捜査官として捜査する。
スティーヴン・トボロウスキーは近年の出演作に『[リミット]』、『きみがぼくを見つけた日』などがあります。
捜査の指揮を主張するが、国際問題の可能性を示唆したアンダースがそれを許さない。
基本的に現場へ出て捜査をしていき、その裏で監視していたアンダースに従う形になる。
アンダースよりも体を張って現場で奮闘するが、そのせいで大ケガを負ってしまう。
最後はマグーの活躍でルアンを捕まえ、アンダースとの共著で本を出して出世を果たす。

アンダース(演:アーニー・ハドソン)
CIAの捜査官。ステューパックと同じく国際問題を阻止する為に国務省から派遣された。
アーニー・ハドソンは近年の出演作に『ゴーストバスターズ/2016年版』、『サヨナラの代わりに』などがあります。
国際問題にならないように捜査の指揮を執ろうとするが、ステューパックはそれを許さず。
現場で体を張っていたステューパックをずっと監視して、裏側から指示を出していた。
事件の真犯人がマグーだと勘違いすると、それをネタに本が書けると思いついて必死になる。
最後はマグーの活躍でルアンを捕まえ、誤解を解いて念願の本を出版する事ができた。

ルアン・レスアー(演:ケリー・リンチ)
美人泥棒。クロケットの依頼でマグー館にて「クリスタンの星」を盗もうと計画する。
ケリー・リンチは代表作に『チャーリーズ・エンジェル』、『リーマン・ジョー!』がある。
クリスタンの星を手に入れようとモーガンを裏切るが、結局は宝石はマグーの手に渡った。
なんとか奪い返そうとマグーに記者と称して近づくも見つからず、モーガンに奪われた。
そこで今度はFBIと称してマグーたちを騙し、宝石を奪ってオルテガと取引を計画する。
最後は奪い返しにやって来たマグーとウォルドーに翻弄され、結局は逮捕されてしまった。

モーガン(演:ニック・チンランド)
クロケットの部下。「クリスタンの星」を盗み出すルアンを監視する役として派遣される。
ニック・チンランドは代表作に『リディック』、『ウルトラヴァイオレット』があります。
基本的にマヌケで頭が悪く、クリスタンの星を盗み出すもルアンに裏切られて失ってしまう。
クロケットの命令で宝石を奪い返し、裏切ったルアンを殺すように命じられる事になる。
マグーの家に忍び込んで宝石を手に入れるが、今度はまたもルアンに奪われてしまう。
最後はルアンを殺そうと襲いかかるが、FBIとCIAが踏み込んで逮捕されてしまった。

クロケット(演:マルコム・マクダウェル)
「クリスタンの星」を欲しがる黒幕。数々の美術品を収集して闇市場で取引している。
マルコム・マクダウェルは近年の出演作に『31』、『エグザム:ファイナルアンサー』などがあります。
裏切ったルアンによって「クリスタンの星」を失うと、彼女を殺すようモーガンに命令する。
モーガンが宝石を手に入れると、著名なギャングを集めてオークションを始めていく。
オルテガに扮したマグーの変装を見破ったが、そこにいたルアンに宝石を奪われてしまう。
最後はアンダースとステューパックがアジトに駆けつけ、一網打尽にされて逮捕された。

オルテガ・ペルー(演:ミゲル・フェラー)
暗黒街の帝王。通称“ピラニア”と呼ばれる男。クリスタンの星を手に入れようとする。
ミゲル・フェラーは代表作に『ロボコップ』、『ホット・ショット2』などがあります。
ブラジルのアジトで婚約者との結婚式を控えており、クリスタンの星を妻に贈ろうとした。
取引を持ちかけたルアンをアジトに出迎えるが、結婚式の前に彼女を殺すよう命令する。
最後はアンダースとステューパックがアジトに踏み込み、逃走するも結局は捕まった。

感想

個人的な評価

本作は1949年にユナイテッド・プロダクションズ・オブ・アメリカが製作したアニメキャラクター及び漫画映画シリーズを基にしています。
これまでアニメ映画については『アカデミー短編アニメ賞』に四度ほど、ノミネートや受賞しています。
アニメは『近眼のマグー』というタイトルであるが、残念ながら日本では放映されていない。
そのせいでアニメ自体は日本では無名なので、実写映画化しても話題にはなっていません。
どっちかと言えば、主演のレスリー・ニールセンの方が話題になったのかもしれない。
それぐらい原作は日本では知名度がなく、自分もこのアニメは本作で初めて知りました。
それでも、さすがにレスリー・ニールセンはこういう役が似合っていて、悪気のないトラブルはさすがに上手いと感じさせる。
まったくそんな気がないのに、周りは多大な迷惑をかけるとか、知らずに悪者を捕まえているなどの演出はちょうどいい。
これはレスリー・ニールセンだからこそ出せる味であり、彼の魅力と合致していました。
あとは相棒となるペットのブルドッグ「アンガス」もいい役回りで、危険な目に遭おうとするマグーを助けている。
本来ならマグーとアンガスのコンビが織りなすドタバタ劇が中心になるべきで、そこが少し足りなかったと思います。
ただ、本作はディズニーが製作しているだけに安心して鑑賞ができるし、下品な下ネタが一切ないのはさすがだと言えます。
決して大笑いするような作品ではないが、マグーを演じたレスリー・ニールセンのほのぼのとした雰囲気が良かった。