ジョーズ・アタック2/死神ジョーズ 戦慄の血しぶき RE-2819

作品紹介

公開年月  1984/09/07
ジャンル  パニック/サスペンス
原作  なし
監督  ジョン・オールド・Jr
脚本  ジャンフランコ・クレリチ、フランク・ウォーカー、ほか
製作  ミーノ・ロイ
製作国  イタリア、フランス、アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

カリブ海でサメに噛まれたかのような傷跡を残した死体が次々と引き上げられる事故が発生していた。
海洋学者のステラは調教していたイルカが突如暴れ出した事を不審に思い、相棒のボブとと調査を始める。
同じ頃、会場で正体不明の怪物に船が襲われたという報告が入り、ステラたちや地元保安官が調べると謎の組織の計画だと知るのだった。

登場人物&出演者

ピーター(演:マイケル・ソプキー)
主人公。海辺で修理業者を経営している。天才的なメカの修理や製造で信頼を置かれている。
マイケル・ソプキーは代表作に『地獄の戦士ブラストファイター』、『魔境のいけにえ』などがあります。
ちょうど休暇を楽しもうとしたところで、ステラから機械を作って欲しいと言われてしまう。
結局、残って装置を作っていたがサンドラの誘惑でベッドインしてしまい、装置が壊される。
なんとか古代サメを探し出そうとするが、その間にボブとジャネットが殺されてしまう。
最後はサメを川の浅瀬に呼び込み、ゴードン保安官の部下が焼き殺すところを棒立ちで見た。

ステラ・ディケンズ博士(演:ヴァレンティナ・モニア)
海洋博士。水族館でボブとイルカの研究する。同時に見物客へイルカの芸を少し見せる。
ヴァレンティナ・モニアは代表作に『サイボーグ・ハンター/ニューヨーク2019年』がある。
イルカが急におかしな動きを始めると、それを止めようとしたが自身も水に落ちてしまう。
ボブによって未知なる生き物がいると知り、ピーターたちと海へ出て調査を始めていく。
ずっとピーターに色目を使っていて、調査を始めてからイルカはどうでも良くなっていた。
最後はサメを川に誘き出す為にピーターへ指示をするが、その状況をずっと心配していた。

サンドラ(演:アイリス・ピーネイドウ)
ピーターの店で働いている。モニターを直すはずがずっとテレビゲームをしていた。
アイリス・ピーネイドウは代表作に『アイアン・ウォリアーズ/魔界剣士』、『マックスの冒険/インカ帝国の謎』などがあります。
ピーターが休暇で旅行へ出かける事に不満を持ち、ステラの願いに対しても嫉妬心をみせる。
実はミラーの手下で彼の命令を受けてピーターの店からカギを渡し、機械を壊させていた。
最後はミラーの恐ろしさを知ってゴードン保安官に連絡しようとして見つかって処分された。

ジャネット・ベイツ博士(演:パット・スターク)
古代サメの研究をしている。同僚だったボブから連絡を受けて古代サメの資料を用意する。
パット・スタークは代表作に『MIami Golem』、『Titanic/La leggenda continua』などがあります。
歯形は古代のサメだと強く主張し、歴史的な発見と興奮するがゴードン保安官に注意される。
ボブと一緒に調査していた時に古代サメを発見し、襲撃を受けるがなんとか助かった。
最後はピーターとステラが船に装置を取り付けている間、ミラーに襲われて射殺された。

ボブ・ホーガン博士(演:ディノ・コンティ)
水族館でステラとともにイルカの研究をしている。海へ調査していた時に何かに襲われる。
ディノ・コンティは代表作に『Endgame』、『ザ・バンク/墜ちた巨像』などがあります。
襲われた時に何かの声を聞いてステラに相談するが、録音されておらず調査を始める事に。
ゴードン保安官から見せられた歯形から古代サメだと考え、ジャネットを呼んだ。
最後は古代サメを探そうとして発見するが、襲撃を受けて眠らせようとして食い殺された。

ゴードン保安官(演:ジャンニ・ガルコ)
海から両脚を食われた死体が引き上げられ、サメじゃなくて別物だと検死官に言われる。
ジャンニ・ガルコは代表作に『戦場のガンマン』、『ボディ・パズル』などがあります。
次々と犠牲者が増えていく中で手を焼いていて、その正体の歯形を見て怪物だと考える。
ジャネットから生きた化石だと言われるが、危険性は変わらないとして頑なに処分を主張。
ウエスト所長からサメが自己増殖すると聞かされ、処分するには燃やすしかないと手配する。
最後は部下たちを総動員して、川の浅瀬にサメを呼び込んで犠牲を出しながらも処分した。

ドナルド・ウエスト(演:ウィリアム・バーガー)
ウエスト海洋研究所の所長。最新の機材や設備を持っていて非常に協力的な人物である。
ウィリアム・バーガーは代表作に『夕日の墓場』、『超人ヘラクレス』シリーズがあります。
未知なる生物の録音テープを持ってきたピーターとステラの協力提案に喜んで協力する。
当初は黒幕のようなミスリードをされるが、実は善人で録音テープの調査を真面目にやる。
更にジャネットが千切った触手を調べていくと、自己増殖するトンでもない事を発見した。
最後は部下と妻が裏切っていた事を突き止め、ゴードン保安官がやって来て解決させた。

ミラー(演:ポール・ブランコ)
デイヴィスとソニアが雇った殺し屋。二人の命令を受けて怪物の調査をする者を消していく。
ポール・ブランコは代表作に『Sogni erotici di Cleopatra』、『Area Gialla』がある。
手始めに装置を作ろうとしたピーターの店に入り、部下とともに壊して逃げ去った。
実はピーターの店で働いていたサンドラは元恋人で、彼女を利用して店のカギを手にした。
サンドラが裏切ろうとして始末し、今度は海に出たボブの船に乗り込んでジャネットを射殺。
最後はステラを縛っていたところでピーターと海中で戦い、結局はサメに食われてしまう。

ソニア・ウエスト(演:ダグマー・ラサンダー)
ウエスト海洋研究所の副所長。所長の妻。研究員のデイヴィスと不倫関係を築いている。
ダグマー・ラサンダーは代表作に『墓地裏の家』、『ルチオ・フルチの恐怖!黒猫』がある。
真面目に仕事するデヴィッドを誘惑して、堂々と不倫するも他の研究員に目撃される。
それがバレないように殺し屋であるミラーを雇い、研究員が新聞社にバラす前に殺させた。
あくまで研究所の利益が第一だと考え、ノーベル賞しか考えない夫を退屈だと罵っていた。
最後は悪事がバレてデヴィッドが殺されると、無実だと主張するも当然のように逮捕された。

デイヴィス・バーカー博士(演:ローレンス・モーガント)
ウエスト海洋研究所に勤務する研究員。ウエスト所長の妻であるソニアと不倫関係にある。
ローレンス・モーガントは本作が長編映画デビュー作となります。
所長が遺伝子改造によるサメの計画を中止したが、ずっと続けていて秘かに成功させる。
その目的は海の乱開発を防ぐ事で資源が保たれ、それから得られる利益を確保できるという。
ソニアと結託して怪物を誕生させたが、それが独自に進化して自己増殖まで予想できず。
最後は所長に殺そうとしたが、そこに来たゴードン保安官によって呆気なく射殺された。

感想

個人的な評価

本作は前作の『ジョーズ・アタック』と関係ない上に、こっちの方が早く作られているのに続編みたいな扱いになっています。
確かに同じイタリア映画ではあるけど、本来の『死神ジョーズ/戦慄の血しぶき』をなぜ変更したのか分かりません。
当然のように続編でもないし、製作は早いので関連性もクソもなくて、騙されて観てしまう人はお気の毒としか言えない。
本作は現代のようなバカ映画のタイプに近いですが、まだまだ確立していない時代なのでちょっとばかり微妙な設定になっています。
まず、サメの正体は遺伝子改造によって生み出されたモノだが、それはサメにタコに触手を持ち、頭脳はイルカ並みだという。
魚類に哺乳類と軟体動物という複雑な組み合わせを一人の研究員が成功させています。
本来なら莫大な資金が必要ですし、いくら所長の妻が味方でも明らかにムリがあります。
それでも誕生させているけど、サメ映画を観ている方なら分かると思いますが、これは完全に『シャークトパス』なのです。
どうやら『シャークトパス』は本作のリメイクだという事実を初めて知ったのです。
ただ、まだCG技術がない時代ですし、本作自体が低予算なので全体像がほとんど映らない。
最後の最後に一部だけが出てきますが、さすがに時代が時代だけに手作り満載のクリーチャーだがなかなかのグロテスクな感じでした。
やはり、本作はイタリアが製作しているので、サメに食われるシーンだけはハッキリとグロテスクに描かれていました。
物語はずっと地味に展開していて、主人公は最後だけ活躍したけど、トドメはモブキャラという今の王道的なサメ映画とは違っていました。
途中でミスリードを狙った展開を出しているが、別に意味はなかったし、特に効果的でもなかったという微妙な演出がムダすぎました。
これがもっと物語に影響すると思えば、本当に単なるミスリードで以上でもそれ以下でもないムダなエピソードすぎた。
全体的に地味な印象が強すぎるし、盛り上がる部分があまりなく、もの凄く悪いワケじゃないけど退屈な作品でした。