ラスト・オブ・ザ・デッド RE-3023

作品紹介

公開年月  2016/06/17
ジャンル  ホラー/パニック
原作  なし
監督  ハワード・ファビー
脚本  ハワード・ファビー
製作  ハワード・ファビー、グレッグ・クリーク
製作国  南アフリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アフリカの古びた病院で虫垂炎の手術を受けていたアメリカ人のヘンリーは、麻酔が切れて目を覚ました。
異変に気付いたヘンリーは周りが暗闇で誰もいない中、突然ゾンビに襲われると若い医師のサネットに助けられる。
ヘンリーとサネットは危険な病院から脱出し、地元民のシセコとヴィンセントに救われて車での逃走を試みるのだった。

登場人物&出演者

ヘンリー(演:グレッグ・クリーク)
主人公。婚約者と一緒に南アフリカ旅行に来ていた。虫垂炎を患って入院するも手術されず。
グレッグ・クリークは代表作に『Bokser』、『Role Prey』などがあります。
のんきな態度で恋人に接して呆れていたが、隣にいたパトリックと仲良くなっていた。
手術を受ける為に麻酔を打たれて眠ってしまい、起きた時に病院の異変を知って恐怖する。
一人だけ助かろうとするが、バレて反撃を受けるも、シセコの大人な考えに助けられる。
最後は心を入れ替えアヤンダたちを助けるも、追い詰められてサネットと合流して食われた。

サネット医師(演:クリスティア・ビサー)
ヒロイン。南アフリカにある病院に勤めている。いつも患者優先で自分の事は後回しにする。
クリスティア・ビサーは代表作に『The Perfect Wave』、『Dead in the Water』がある。
原因不明の病気に冒された患者に似た症例に気付き、なんとか治療しようと奔走する。
病院内が感染者の襲撃を受けると生存者を助ける過程でヘンリーと合流して病院を脱出。
ヘンリーが一人だけ助かろうと暴走するが、アヤンダを一緒に探すと覚悟を決めた彼を許す。
最後はアヤンダをヘリに乗せると、追い詰められたヘンリーと一緒に感染者に襲われた。

シセコ医師(演:ツァマノ・シェーベ)
南アフリカにある病院に勤めている医師。ヘンリーが呼び出し文句を言われるも受け流す。
ツァマノ・シェーベは代表作に『Ab nach Tibet!』、『Robin: Watch for Wishes』がある。
いつも患者を第一にしているサネットを心配し、自分の事を考えるべきだと助言していた。
病院内が感染者の襲撃を受けると、看護師のヴィンセントを叩き起こしてサネットを迎えに。
ヘンリーも同行するが裏切られても見捨てず、救助されるところまで連れて行った。
最後は感染者に襲われてケガを負い、後事をサネットたちに頼んでそのまま息を引き取った。

ヴィンセント(演:ヴキレ・ズマ』
南アフリカにある病院に勤める看護師。勤務が終わって寝ていたところをシセコが来る。
ヴキレ・ズマは代表作に『Bypass』などがあります。
すぐに病院へ向かってサネットたちを助け出し、バールを片手に襲う感染者を撃退していく。
ヘンリーの言葉を信じて救助されるポイントに向かうが、裏切られて人質にされてしまう。
シセコの言葉を受け取ってアヤンダを救出するも、足を負傷して引きずる状態になる。
最後はヘリを待つポイントで感染の症状が現れると、仲間を呼んでヘンリーたちを襲った。

アヤンダ(演:ムフィラカロ・マウェンベ)
シセコの息子。町で感染者による襲撃が始まると、すぐに隠れてなんとかやり過ごした。
ムフィラカロ・マウェンベは本作が長編映画デビュー作となります。
ヘンリーたちが助けにやって来ると、すぐに行動して一緒に町から脱出をした。
父親が死んだ事を知って悲しむが、ヘンリーの言葉によって少しだけ気持ちが落ち着く。
途中で勝手に一行を抜け出して、果物を見つけてみんなに食べ物を分け与えていた。
最後は救助ヘリがやって来るポイントで襲われるが、ヘンリーたちのおかげで脱出した。

パトリック(演:ジャック・ハイン)
ヘンリーの隣にいた老齢の患者。喉頭ガンを患っていて一切の声を発する事ができない。
ジャック・ハインは代表作に『Adaption』などがあります。
医者を呼んでいたヘンリーの代わりに呼び出しボタンを押し、彼の為にシセコを呼んだ。
その例としてヘンリーからデザートをもらい、喜んで食べてサネットも微笑んでいた。
最後は逃げ出そうとするも感染者に襲われ、ヴィンセントの前で食われてしまった。

感想

個人的な評価

本作は珍しい南アフリカで製作された感染系ホラー映画となります。
タイトルとしてはゾンビ映画を彷彿するかもしれないが、中身は『28日後…』と同じようなタイプの作品となります。
アフリカを舞台にしたゾンビ映画には『ゾンビ大陸/アフリカン』と続編の『ザ・デッド:インディア』が知られています。
ただ、本作は正式なゾンビ映画ではないが、大枠として同じジャンルに入るアフリカ産の感染系ホラー映画としても珍しいです。
本編が80分未満という短さなので、物語としては非常に単純で分かりやすい展開となります。
もちろん、感染原因など究明するような余裕がなく、あくまで主人公たちが脱出するという構図が中心となります。
南アフリカの映画とは言っても、元々は白人も多く住んでいる為、全員が黒人じゃなく、主人公やヒロインは白人となります。
その中で黒人が出ていて、残念ながら本作においては脇役という形になっています。
ただし、ちゃんと彼らには重要な役目を与えられていて、逆に白人たちが引き立て役になっているような感じです。
主人公はアメリカ人という設定で、典型的な特徴を持っていて、最初はクソ野郎だが、ラストではヒーローのような立ち回りをします。
ヒロインはアフリカに来ている医者らしく自分の事よりも他人を思う気持ちが強いキャラクターで、ラストでのオチについては多少納得できると思います。
本作は感染系ホラー映画なので、生きた状態の人間がウイルスに冒され、健全な者を襲う為に全力疾走して行きます。
なぜか途中でカニバリズムに近い行動を取るが、製作側は感染系ホラー映画とゾンビ映画を混同している可能性があります。
感染系ホラー映画としては特に目立ったような印象はなく、南アフリカ産という点しか特筆するポイントがないです。
80分未満の作品なので薄っぺらな印象は拭えないが、主人公やヒロインの行動にちゃんとした筋立てがあるので、そこら辺は悪くないと感じました。