アムピトリテ/脱出不能な女たち VD-333

作品紹介

公開年月  2018/10/27
ジャンル  ホラー/SF
原作  なし
監督  シェルドン・ウィルソン
脚本  シェルドン・ウィルソン
製作  アダム・フリードランダー、ダニエル・アイロン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

違法漁業を取り締まる女性だけで組織された自警団「アムピトリテ号」は、陸地から遠く離れた夜の太平洋を航行していた。
密猟を行っていた中国漁船を追跡していたが、船長グウェンの指示で海上で漂流する一人の男を救助した。
男性は一命を取り留めるが、目を覚ました途端に暴れ出して船内のどこかへ隠れると、グウェンたちは捕まえようとするのだった。

登場人物&出演者

グウェン(演:ビアンカ・シモーン・マニー)
「アムピトリテ号」の船長。違法漁業を絶対に許さない。オンボロ船に毎回ムリをさせる。
ビアンカ・シモーン・マニーは本作が長編映画デビュー作となります。
そのせいで整備を担当するキャットとラスティと何度か衝突し、ギクシャクとしている。
エリカが人影を見たとして救助するが、何かの感染症で船員たちの命を危険に晒してしまう。
妹たちを助ける為に危険な生物がいる部屋に入り、自分の体を囮にして助け出した。
最後は危険な生物を上陸させない為に犠牲となるが、結局は寄生が解除されて犬死にする。

ディナ(演:ニコール・ブーシェリ)
グウェンの妹。違法漁業を許さないが、なるべくオンボロ船にムリをしないように配慮する。
ニコール・ブーシェリは代表作に『Circumstance』、『The Wedding』などがあります。
強引な姉と違ってキャットやラスティの意見を聞いて、両者の間に立ってバランスを取る。
人影を見つけて救助するも暴れてしまい、ケガを負った姉に代わってリーダー面をする。
パニックとなるミシェルが落下死して、死にたくないキャットの暴走を暴力で制して止める。
最後は船が大波に呑み込まれて沈没するが、なぜか一人だけ助かるも危険な生物と助かる。

エリカ(演:ターニャ・ヴァン・グラーン)
魚類学者。魚は大好きだが水は大嫌い。大学をクビにならないように仕方なく海に繰り出す。
ターニャ・ヴァン・グラーンは代表作に『デス・レース3/インフェルノ』、『トレマーズ/コールドヘル』などがあります。
今回が初仕事で船酔いが激しく違法漁業の追跡中に甲板に出て、ミシェルの介抱を受ける。
人影を見かけて救助が必要だとしてメンバーに選ばれ、男を助けるも船に危険な生物が乗船。
知識を使って危険な生物の殺害方法に電気を提案するが、結局は意味がなくて逃げられる。
最後は一度乗っ取られてデイナの邪魔をするが、大嵐で船が沈没してそのまま死亡した。

ミシェル(演:エイミー・ルイーズ・ウィルソン)
元医学生。今回が初仕事で同じエリカと意気投合する。気分の悪い彼女を介抱していた。
エイミー・ルイーズ・ウィルソンは代表作に『ジャドットビルの包囲』、『A Cinderella Story: If the Shoe Fits』などがあります。
違法漁船をムリに追っていた船長に振り回され、後悔していたエリカをなんとか励ました。
救助された男をラスティがトドメを刺し、感染症についてエリカの励まして解剖をする。
重圧に耐えられず大学を退学している豆腐メンタルで、危険な生物のせいでパニックになる。
最後は危険な生物が体に張り付いてパニクって、落下して突起物に貫かれて勝手に死んだ。

スパークス(演:クリスティア・ヴィサー)
雑用係。通信の他にちょっとした道具を作れる。グウェンから頼られている数少ない乗組員。
クリスティア・ヴィサーは代表作に『ラスト・オブ・ザ・デッド』、『RECCEレキ:最強特殊部隊』などがあります。
追跡していた中国漁船に発信機を埋め込んだ道具を作り、カメラで撮影して記録していた。
救助された男が逃げ出して探し回ると、中から出てきた危険な生物に噛まれるも隠していた。
グウェンにバレてしまうが、噛まれただけで問題はなく、生物を殺す電気の武器を作った。
最後は逃げた生物を焼き殺そうとするも失敗し、自身に延焼してそのまま海へ落下して死亡。

ラスティ(演:スカイ・ラッセル)
整備士コンビの一人。ラスティと同じくグウェンと仲は悪いが、船の修理を第一に考える。
スカイ・ラッセルは代表作に『ミッドナイト・スネーク/絡み合う毒牙』などがあります。
強引なグウェンの追跡に文句を言うキャットを宥めて、自分たちは優秀だと声をかける。
救助された男が急に暴れて刺されてしまうが、怒りの方が強くなってトドメを刺した。
エンジンの修理をしている時に危険な生物に襲われ、デイナとスパークスに助けてもらった。
最後は危険な生物を上陸させない為にエンジンを破壊するが、触手に刺されて呆気なく死亡。

キャット(演:ニコール・フォーチュイン)
整備士コンビの一人。オンボロ船にムリな追跡をさせるグウェンを快く思っていない。
ニコール・フォーチュインは代表作に『Van der Merwe』、『Flatland』などがあります。
グウェンの追跡をデイナに止めさせるように何度も訴え、ラスティの言葉で修理に専念する。
救助された男が感染症にかかっていると知り、ボートで一人逃げようとするも説得される。
ラスティが目の前で襲われても隠れていて、立ち去った後に一人でエンジンの修理をした。
最後は船と心中するデイナの決定に抵抗するが、大嵐の勢いで天井に激突して呆気なく死亡。

救助された男(演:ブランドン・オーレ)
太平洋で一人遭難していた謎の男。普通なら生きていけない低温の海で生き長らえていた。
ブランドン・オーレは代表作に『エリジウム』、『シックスヘッド・ジョーズ』があります。
エリカに浮いていたところを発見され、意識を失った状態でアムピトリテ号に運び込まれた。
ミシェルが診察している時に目を覚ますと、ラスティを刺してそのままどこかへ消え去る。
デイナたちから隠れていたところでラスティに包丁で刺されるも、生きていてまた逃げ出す。
最後はキャットに頭をレンチで殴られ、ライフルを持っていたラスティにトドメを刺された。

感想

個人的な評価

本作はアメリカで数多くのテレビ映画を製作する『Syfy』の作品となります。
当然のように低予算で作られており、出演者はほとんど知らない三流の役者となります。
どうやら本作は「Amazonプライム」で独占配信され、会員じゃないと鑑賞できません。
基本的にオンボロ船を舞台に助けた男の体内から出てきた危険な生物から戦ったり逃げたり、転覆しそうな船を立て直そうとする展開です。
簡単に言ってしまえば、超絶な劣化版『エイリアン』であるが、登場するのは人型じゃなくてナメクジのようなフェイスハガーです。
ただ、その危険な生物はクライマックスまでほとんど出番がなく、物語は女同士の醜いやり取りがメインとなっています。
乗組員同士の信頼関係が皆無に等しく、船長と妹と雑用係、整備士コンビ、初乗船の魚類学者と元医学生という派閥になる。
こんなまとまりのないメンバーで違法漁船を取り締まろうとしている方がおかしいです。
助けがすぐに来ないような状況下で、お互いに信頼関係もクソもないような状況で普通は危険な海に出ないと思います。
信頼し合っていた仲間が寄生する危険な生物で疑心暗鬼になるならいいが、最初から崩壊した信頼関係だとドラマもクソもないです。
物語が女の醜い争いで危険な生物がオマケになっていて、どう考えても主旨が間違っている上にショボイ内容でした。
しかも、7人も女性が出ているのに色気の「い」の字すらなく、終盤で一人がタンクトップになるも今さら感しかなかったです。
所詮は「Syfy」のテレビ映画だけど、何を目指したのか分からないし、なぜ女性だけにしたのか分からないし、謎の生物も適当すぎる設定でした。