作品紹介
公開年月 | 2016/07/27 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | マーク・アトキンス |
脚本 | マーク・アトキンス、マーク・ゴットリーブ |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
温暖化で氷河が融解し、地表の99%が海に覆われた近未来では、獰猛なサメたちが生態系の頂点に立っていた。
生き残ったわずかな人類は基地や船上で細々と生活をしていたが、更なる水温の上昇で海中までも食糧不足に陥ってしまう。
すると、食料不足から人間を襲い始めたサメたちに人類は対決の準備を始める。
だが、次第に統率の取れた行動をするサメたちに人類は翻弄されるのだった。
登場人物&出演者
・バリック船長(演:ブランドン・オーレ)
主人公。ベストロン海洋研究所と契約し、資源回収する代わりに物資と燃料をもらっている。
ブランドン・オーレは代表作に『エリジウム』、『タイガー・ハウス』などがあります。
唯一、物資を運べる船を持っているので重要視されるが、基本的なスピードがない。
それでも物語の中では船が重要なポジションとなっていて最後まで活躍します。
問題となる船長はほとんど何もしていないし、頑張ったのは船の方でした。
・ニコルス博士(演:ステファニー・ベラン)
ベストロン海洋研究所の博士。地球温暖化を逆転する為にロケットを作っている。
ステファニー・ベランは代表作に『Battle Force』、『ドラゴン・オブ・ナチス』がある。
途中まで分からなかったが、どうやら本作においてヒロイン的なポジションでした。
タンクトップでおっぱいを強調していたが、顔があまりにも残念すぎて気づかなかった。
カイトボードを操ってサメたちを翻弄していたが、本作で一番の見せ場でした。
・ショー博士(演:リンジー・サリヴァン)
ベストロン海洋研究所の博士で責任者。ロケットによる地球温暖化の逆転にかける。
リンジー・サリヴァンは代表作に『Yes We Can』、『Sonskyn Bepeck』などがあります。
本作をクソつまらないした張本人で、説明の役目を担うが、睡魔を誘うようなセリフの連続。
ロケットの仕組み、次はサメの大群を殺す計画、最後は母ザメをロケット打ち上げの利用。
この説明をしてくれているが、多分、演じている本人も理解していないと思います。
・ビー(演:ローレン・ジョセフ)
サメの大群で沈んだジャンクシティの生き残り。サメの恐ろしさを目の当たりにする。
ローレン・ジョセフは本作が長編映画デビュー作となっています。
セリフはほとんどなく、助けてもらったのはいいけど、大した情報を与えない。
その後、完全なる空気キャラになって、なんの為にいるのか分からない。
どう考えても記念で出演しているような感じで、物語にはいらないキャラクター。
・ダマート(演:アンジー・テオドラ・ディック)
サルベイションの女リーダー。怖いモノなしでバリックたちの忠告を無視する。
アンジー・テオドラ・ディックは代表作に『Flight World War Ⅱ』などがあります。
サメの群れを呼び寄せて人口400人から手の空いた5人を従えた戦う。
最初は頑張っていたが、次第に劣勢となって、気づいたら全滅していました。
・モファット(演:ダニエル・バーネット)
サルベイションの住民。無線機で水上都市の状況を伝える役目を持っていた。
ダニエル・バーネットは本作が長編映画デビュー作となっています。
なぜか運良くバリック船長の船に避難し、無茶な計画に難癖をつける役目でした。
最後は役に立たないビーを守り、肥え太っているのでサメのごちそうになった。
・キャロライン(演:クリスティア・ヴィッサー)
ベストロン海洋研究所の助手的な立場。ヒデオとともに研究所でショーの指示を聞く。
クリスティア・ヴィッサーは代表作に『Hollywood in ma Huis』などがあります。
基本的にショー博士の指示に従い、あとは溶接などで活躍していました。
電磁パルスの使用で研究所の状況を伝え、最後はヒデオとキスして女の顔になる。
・ヒデオ(演:ジョン・B・スワート)
ベストロン海洋研究所の助手的な立場。キャロラインと組んで作業をしている。
ジョン・B・スワートは本作が長編映画デビュー作となっています。
無茶ぶりをするショー博士に意見をするが、結局は対案が弱いので従う事になる。
どう見ても白人だが、なぜか名前が日本人で最後は日本刀を持ってサメと戦っていた。
感想
個人的な評価
タイトルから分かるように『猿の惑星』を堂々とパクっています。
もちろん、本作は安定のアサイラム製作とアルバトロスの最強タッグである。
もう『鮫の惑星』というサブタイトルだけで本作を借りようと思ったほど魅力的な一文。
設定が地球温暖化で陸がすべて海に沈み、生き残った人類は頑張って生きるという世界観。
これはどこからどう考えても『ウォーターワールド』をそのまま使った感じです。
そこに低予算映画の代表格であるサメを投入すれば、本作はほぼ完成する。
最初は人類とサメとの壮絶な生き残り合戦と思っていたが、本作は予想の斜め上をいく。
人類の目的となるのはロケットを打ち上げて、地球温暖化を逆転させるというモノ。
つまり、ロケットに搭載した何かの装置を大気圏に打ち上げれば、地球温暖化は逆転して陸が顔を出すという壮大な計画。
この計画についてい力説する博士ですが、ハッキリ言って、真面目に聞く方がバカです。
ぶっ飛んだ設定の上でなんちゃって理論を重ねているおかげでワケが分かりません。
脚本を書いている時も意味不明だっただろうし、演じる役者も理解しているとは思えない。
ここの説明で何が期待できるかというと、それは正直に睡魔しか与えられません。
そんな事細かに説明したところで、結果は一緒ならば、もっと簡潔にするべきである。
ですが、これはなんちゃって理論を押し通し、更に尺を稼ぐという重要な役割を担います。
なんちゃって理論を説明するのはショー博士という女の人だが、この人の話しはあまり真面目に聞いちゃいけないです。
他にサメたちを統率している母ザメをロケットの打ち上げに利用するが、その説明もまた眠気を誘ってくれます。
だからショー博士が何かの説明をし始めた時は話半分で聞き流す事をオススメします。
物語のメインはロケットを打ち上げる事なので、必然的にサメは脇役に回っている。
完全にタイトルと内容がブレているが、それはアサイラムだから気にしちゃいけません。
それと冒頭でサメによって全滅させられた水上の村で生き残った少女だが、まさしく「お前はなんの為にいる?」と言いたくなります。
結局はセリフもボソボソ一言、二言だけで、物語にはまったく必要のない人物でした。
まさか何かのテレビ番組で記念に映画へ出演できる権利をもらったのだろうか。
それぐらい意味のない登場人物であり、別に可愛くもないし、そのクセに顔のアップがそれなりにあるので、本当に謎すぎました。
本作は期待していたサメ映画とは大きくかけ離れ、製作側がSF映画を作りたかっただけのようにしか思えないです。
当然ながらアサイラムのクォリティーなので、面白いはずがないし、設定だってガバガバだし、登場人物に魅力もありません。
本作はマジで時間のムダであり、サメ映画としても微妙ですし、タイトルだけで終わったようなゴミ映画でした。