作品紹介
公開年月 | 2001/11/04 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | エリック・スタンツ |
脚本 | エリック・スタンツ |
製作 | ジェレミー・ウォレス |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ベスという女性を殺害したクリスは、弟のケヴィンの家でその死体を捨てた。
警察はクリスとケヴィンの二人を逮捕するが、当然のように心当たりのないケヴィンは無実を訴えるも20年の実刑判決を受けた。
その後、ケヴィンは脱獄して恋人だったサンディに連絡を入れて落ち合うのだった。
登場人物&出演者
・サンディ(演:エミリー・ハック)
主人公。ケヴィンの恋人。問題児だったクリスを知っているが、ケヴィンを愛していた。
エミリー・ハックは代表作に『スクラップブック/全裸少女監禁記録』、『悪霊のしたたり』などがあります。
有罪判決を受けたケヴィンの性格が邪悪に変化し、愛と恐怖の間で気持ちが揺れていた。
脱獄したケヴィンから連絡を受けて再会し、知り合いの家で落ち合って久しぶりに抱き合う。
ケヴィンの拷問を受けようとして反撃で彼を殺し、そのせいで復讐のスイッチが入った。
最後は男たちを次々と体や精神を拷問して殺害して、最終的には精神病棟へ収容される事に。
・ダグ・アンソニー(演:ショーン・スノウ)
サンディとケヴィンが落ち合った家の持ち主。サンディと元同僚で過去にデートをしている。
ショーン・スノウは本作が長編映画デビュー作となります。
脱獄したケヴィンによって捕まってしまい、サンディの為に地下室で鎖に繋がれていた。
デートした際にサンディを酔わせ意識朦朧とさせ、家に連れ込んでレイプをしていた。
ジョーが呆気なくサンディに殺されると吐いてしまい、なぜか一人だけ解放される。
最後は二階のベッドに縛られるとサンディにケツを棒で掘られ、ナイフで首を刺されて死亡。
・ジョー・オビナフ(演:ジェフ・アトウォーター)
サンディの仕事の上司。サンディを昼食に連れ出すケヴィンにいつも嫌味を言っていた。
ジェフ・アトウォーターは代表作に『Insaniac』、『The Undertow』などがあります。
ダグと同じくケヴィンに捕まり、クスリ漬けにされて地下室に鎖で繋がれていた。
上司という立場を利用して、ボーナスを2倍にする条件でアソコを舐めさせようとした。
ジェリーを感情のままに惨殺したサンディを批判すると、今度は拷問の的にされてしまう。
最後は死んだジェリーのケツを犯せと命令されるもできず、股間を拳銃で撃たれて死亡した。
・ジェリー・ケラー(演:ジョン・スピッチ)
サンディが住む家の隣人。ケヴィンたちがパーティをした時、文句を言った過去がある。
ジョン・スピッチは代表作に『Insaniac』、『Pray for Rain』などがあります。
ダグやジョーと同じくケヴィンに捕まり、彼の裁判を受けるべく地下室に鎖で繋がれていた。
妻子がいながら隣に住んでいたサンディが簡単にヤらせてもらえると思い迫っていた。
途中で小便をしたいと言うがその場で漏らし、ウンコもしたいと言い出すも反感を買った。
最後はウンコを強制的に食べさせられると、サンディはキレて斧を持ち出して殺された。
・ケヴィン(演:スコット・スプーキートゥース)
クリスの兄。問題児だった兄と違ってマトモな人間。恋人のサンディと上手くやっていた。
スコット・スプーキートゥースは代表作に『Bizarre Lust of a Sexual Deviant』、『The Undertow』などがあります。
クリスのレイプ殺人を隠そうとして共犯なって、有罪判決により20年の懲役を命じられた。
なんとか刑務所を脱獄してサンディに連絡をつけるが、クリスと同じ邪悪な目つきになる。
服役する原因となった男を捕まえ、彼らをクスリ漬けにして拷問しようと企むも失敗した。
最後はサンディを自分の裁判にかけようとするが、彼女の反撃であっさりと殺されてしまう。
・クリス(演:D・J・ビヴォーナ)
ケヴィンの兄。近所では評判の問題児。立ち往生していたベスを見てレイプして殺害した。
D・J・ビヴォーナは代表作に『Savage Harvest』、『In Memory Of』などがあります。
弟の家の敷地に死体を放置して、共犯とみなされて有罪となって20年の服役を課せられた。
・ベス(演:キンバリー・ペセク)
道路を車で走っていたが、途中で故障して恋人を呼び出して迎えに来てもらおうとする。
キンバリー・ペセクは本作が長編映画デビュー作となります。
ずっと見ていたクリスに捕まってしまうと、レイプされた後に殺害されて遺体を放置された。
感想
個人的な評価
本作は全米で公開されて大ヒットを記録した『悪魔のえじき』の続編となります。
ただ、残念ながら本作は前作とまったく繋がりがなく、たった8日間で製作された低予算の作品となります。
本家の『悪魔のえじき/発情アニマル』はレイプ復讐モノとして良作であり、体を張って演技したカミール・キートンの功績が大きかった。
それに対して、本作は完全に本家を小バカにしているような感じで、手抜き以前のレベルという作品になっています。
邦題だけの繋がりだと思ったら、ちゃんと原題でも続編を臭わせるようなモノになっている。
始まって数秒で低予算の中でも自主製作映画レベルだとすぐに分かり、登場した女性の容姿を見て納得してしまう。
本作にはどうひっくり返っても面白いという要素はなく、出演者は素人レベルであり、女優陣の容姿はかなり残念な部類となります。
そんな作品であっても、あのJVDがしっかりと吹替をしていて、当然のようにこちらも素人に毛が生えた程度のレベルである。
ただ、今回はいつも遊び半分の吹替が珍しくシリアス調になっていて、更に本作のクソさを引き出しています。
唯一の共通点である“レイプ魔”への復讐だが、これは主人公じゃなくて母親の話しであまり関係ないように思える。
苦し紛れに母親の遺伝子が追い詰められた主人公を覚醒させたと語っているが、そもそもシチュエーションが違いすぎて説明になっていなかった。
しかも、そんな主人公に迫っていた男が三人いたけど、明らかにサンディは美人じゃなく、スタイルだって良くありません。
多分、監督がキャスティングした女優の中で要望に応えてくれる事で主演を張ったと思う。
主人公が急に復讐のスイッチが入る点はおかしいけど、男たちを追い詰めていく過程での描写は意外にも良かったと思います。
もっと男たちを拷問にかける趣向に重点を置いていけば、他のダメな部分をそれなりにカバーできたのに惜しいと感じてしまった。
その一点だけが本作の魅力であり、本家を小バカにした本作のやる気のなさは残念さしか印象に残らなかったです。