ボディ・ハント VD-269

作品紹介

公開年月  2012/09/21
ジャンル  サスペンス/ホラー
原作  なし
監督  マーク・トンデライ
脚本  デヴィッド・ルーカ
製作  ピーター・ブロック、ハル・リーバーマン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

17歳の高校生エリッサは住み慣れたシカゴから、離婚した母に連れられて郊外の格安物件に引っ越す事となる。
格安の理由は数年前に隣家で両親を惨殺して失踪するという事件が起きた為だと聞かされ、現在は生き延びた息子のライアンが一人で暮らしているという。
ある夜、エリッサが帰宅途中に偶然通りかかったライアンの車に乗せてもらい、急速に二人の距離は縮まっていくのだった。

登場人物&出演者

エリッサ・キャシディ(演:ジェニファー・ローレンス)
主人公。父親を亡くしたばかりでシカゴから引っ越してきた。過去にバンドを組んでいた。
ジェニファー・ローレンスは近年の出演作に『X-MEN:ダークフェニックス』、『レッド・スパロー』などがあります。
忙しい母親とはあまり仲が良くないが、郊外へ引っ越してきてやり直せると信じていた。
タイラーのパーティに呆れてしまい、歩いて帰るところでライアンに拾われて仲良くなる。
ライアンと親密になるとキャリー・アンの秘密を知り、彼女の代わりにされようとする。
最後はライアンに反撃し、駆けつけたサラもケガを負いながらも反撃して生還を果たした。

サラ・キャシディ(演:エリザベス・シュー)
エリッサの母親。医師。夫とは離婚していたが、亡くなったばかりで寂しい思いをする。
エリザベス・シューは近年の出演作に『デス・ウィッシュ』、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』などがあります。
郊外に引っ越してきてエリッサとの時間が持てなかったが、やり直せると信じていた。
転勤したばかりで医師として働くが、早速と遅番を任されてエリッサとの約束を破る事に。
エリッサが家におらず、ライアンの凶暴性を察知して向かっていたビルに警告していた。
最後はライアンの家に駆けつけると、彼にナイフで刺されるも反撃して生還を果たす。

ジリアン(演:アリー・マクドナルド)
エリッサが通う高校の同級生。タイラーのパーティで酔い潰れてエリッサに介抱される。
アリー・マクドナルドは代表作に『アンダー・ザ・シルバーレイク』、『絶叫のオペラ座へようこそ』などがあります。
記憶が曖昧ながらもエリッサの介抱を知っていて、次の日から友人として親しくなっていく。
更にバンドをしている兄とその友人を紹介して、ボーカルとしてエリッサが参加する事に。
最後はバンドの初ライブが始まる前、なぜかエリッサに派手なメイクしてもらっていた。

ビル・ウィーヴァー(演:ギル・ベローズ)
地元の警官。隣家に住んでいたライアンについて尋ねたサラと仲良くなっていく。
ギル・ベローズは代表作に『ショーシャンクの空に』、『グリム・ブラザーズ/スノーホワイト』などがあります。
ライアンについて同情するべきだと思っていて、周囲が彼を支えるべきだと訴える。
何かとサラの相談をしていたが、エリッサが家にいないと分かるとライアンの家に行く。
最後はライアンを疑って家に入ると、油断して刺されてしまい、そのまま死亡した。

タイラー・レイノルズ(演:ノーラン・ジェラード・ファンク)
エリッサが通う高校の生徒会長。母親がやたらと自慢する完璧な息子で社会奉仕もする。
ノーラン・ジェラード・ファンクは代表作に『インビジブル2』、『デッドガール』がある。
その裏では若者らしく社会奉仕という名のパーティをして、やりたい放題やっている。
パーティでは最初からエリッサに目をつけていたが、尻軽じゃない彼女に振られて不機嫌に。
最後はライアンと仲良くしていたライアンに嫉妬して、彼の車を破壊するも足を折られた。

ライアン・ジェイコブソン(演:マックス・シエリオット)
エリッサが引っ越した隣家で一人住む青年。過去に家で起きた一家殺人事件の生き残り。
マックス・シエリオットは代表作に『キャプテン・ウルフ』、『ジャンパー』があります。
事件が起きた時は別居していて助かったが、両親が死んでから家に戻って修理していた。
実は行方不明だったキャリー・アンを隠すが、それは代わりとして誘拐した別人だと発覚。
エリッサをキャリー・アンにしようとするもバレて、やって来たビルも殺してしまう。
最後はエリッサとサラの反撃で倒れてしまい、精神病院に収容されるも何かを思いだした。

キャリー・アン・ジェイコブソン(演:エヴァ・リンク)
ライアンの妹。4年前に両親を惨殺した張本人。その際に失踪して今では行方不明扱い。
エヴァ・リンクは代表作に『Awakening the Zodiac』、『シュガーベイビー』があります。
生まれつき脳の障害を持っていて、急に凶暴性を発揮して何もかも破壊していたという。
そのせいで両親を殺すほどの凶暴性を出すが、帰ってきたライアンによって存在を隠された。
実はキャリー・アンはライアンのせいで小さい頃に死んで、彼はずっと後悔していた。
最後はライアンがずっとキャリー・アンの代わりを拉致していたという事実が発覚した。

感想

個人的な評価

本作は元々が2012年4月公開を予定していたが、なぜか2012年9月21日に変更されている。
この作品で注目するべきは今じゃ大女優の一人と言っても過言じゃないジェニファー・ローレンスの主演作だろう。
ジェニファー・ローレンスは本作の前に出演した『ウィンターズ・ボーン』で数多くの映画賞を受賞している。
当然のように注目されていたが、なぜか本作のような典型的なB級映画に出てしまった。
とは言っても、さすがの演技力と存在感は他を圧倒するほどであり、その後の超大作に出演して名実とともに大女優となっていきます。
そんな本作では体を張った演技はもちろん、もう「タンクトップ映画」と言ってもいいぐらい女性陣はタンクトップを着ています。
主演のジェニファー・ローレンスだけじゃなく、母親役のエリザベス・シューはタンクトップを着ていました。
以前ならエリザベス・シューが娘役になったいたが、今では母親役になっている事を考えると時の流れは恐ろしい。
で、本作のキーパーソンとなるライアンは好青年に見えて、両親が惨殺されたとは思えないほど精神的に落ち着いています。
しかし、その裏では凶暴となった妹を監禁している一面を見せるが、実は他の女性を誘拐して妹に仕立てていたという変態極まりない性格を露呈する。
妹を事故で死なせた後悔もあって、それが大人になってからおかしな方へ向き、代わりとなる女性を誘拐する事で自身の罪を許そうとしていた。
ただ、ここら辺の描写は少し甘くなっていて、どんでん返しを狙ったせいもあって、ちょっとばかりご都合主義になってしまっている。
本来なら、彼がどうやって女性たちを監禁して妹に仕立て、どのような狂気の日常を送っていたのか知りたかったです。
やはり、こういう作品では決まって女性は強くて、主人公を助けに来た男性警官はあっさりと殺される辺りの扱いも少し可哀想でした。
結局、ライアンは捕まっただけで死んでおらず、なんだか続編を臭わせるような終わり方になっているが、多分ないだろうと思う。
ジェニファー・ローレンスは本作を記憶から消しているか、忘れているだろうけど、タンクトップが非常に似合っていました。