バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 MY-11

作品紹介

公開年月  1989/11/22
ジャンル  SF/コメディ/アドベンチャー
原作  なし
監督  ロバート・ゼメキス
脚本  ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
製作  ニール・キャントン、ボブ・ゲイル
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD、購入ブルーレイ

あらすじ

未来からやって来たドクにより、マーティとジェニファーの子供が犯罪を犯し、家族が崩壊するとして連れて行く。
未来にやって来たマーティは犯罪を回避するべく息子に代わって断るが、欲を出してスポーツ年鑑を持ち帰ろうとするもドクに止められる。
それを見ていた老ビフがスポーツ年鑑とタイムマシンを使って過去へ行き、歴史を改変してしまい、マーティとドクは正常に戻そうと奮闘するのだった。

登場人物&出演者

マーティ・マクフライ(演:マイケル・J・フォックス)
主人公。過去から無事に帰還するが、すぐに未来からやって来たドクに連れ去られる。
マイケル・J・フォックスは代表作に『マーズ・アタック!』、『スチュアート・リトル』シリーズなどがあります。
未来では息子が犯罪に加担した罪で懲役刑となり、脱獄させようとした娘も逮捕される。
無事に息子たちを助けるが、スポーツ年鑑を持ち出そうとするがドクに怒られて捨てる事に。
現在に戻ると未来の老ビフが改変してしまい、すべてが変わってしまうという事態になる。
最後はスポーツ年鑑を取り戻し、すべてを元に戻すと自分の未来を良い方に変えた。

ドク/エメット・ブラウン博士(演:クリストファー・ロイド)
準主人公。未来に行っていたが、そこでマーティの家族が大変な事になっていると知り帰還。
クリストファー・ロイドは代表作に『アダムス・ファミリー』シリーズ、『風と共に去る20ドル!?』などがあります。
マーティの息子を犯罪加担から救い出すが、スポーツ年鑑を持った老ビフがマシンを使う。
現在に戻ると精神病院に収監される事になるが、なんとか逃げ出してマーティと合流。
正常な世界を戻す為に再び1955年に戻り、マーティの活躍でスポーツ年鑑を見事に取り返す。
最後はマーティと一緒に喜ぶが、落雷でマシンが1885年にタイムトラベルしてしまう。

ロレイン・ベインズ・マクフライ(演:リー・トンプソン)
ヒロイン。未来では夫婦仲良くしていて、年相応に年齢を重ねても料理はきちんとやる。
リー・トンプソンは代表作に『スペースキャンプ』、『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』などがあります。
改変された現在に戻ると、ビフの妻になっていて、彼の希望で豊胸手術を受けていた。
ジョージは殺された事で酒浸りとなるが、ビフの妻という事で体型はずっと維持している。
長男や長女も海外にいるが、生活の為に仕方なくビフの言いなりになっている状態。
最後は正常に戻った世界で相変わらずジョージと仲が良く、出かけたマーティを見送った。

ジェニファー・パーカー(演:エリザベス・シュー)
マーティの恋人。現在に戻ったマーティと車に出かける時、未来から来たドクに遭遇する。
エリザベス・シューは代表作に『リーピング・ラスベガス』、『インビジブル』があります。
デロリアンの中で未来について色々と聞くが、マズイと思ったドクによって眠らされる。
放置された場所で警察官に見つかると、家に送られるが、未来という事ですぐに身を隠す。
そこで未来のマーティがギターを弾けなくなり、会社をクビになる事実を知ってしまう。
最後は未来の自分を見てショックを受けて気絶し、現在の家のバルコニーに寝かされる事に。

ジェラルド・ストリックランド(演:ジェームズ・トールガン)
マーティたちが通う高校の教頭。未来から帰った改変した現在では学校が焼失している。
ジェームズ・トールガンは代表作に『悪魔の棲む家/1979年版』、『トップガン』がある。
マーティの事を知らず、常にギャングから狙われる状態で自ら武装して迎撃していた。

ジョージ・マクフライ(演:ジェフリー・ワイズマン/クリスピン・グローヴァー)
マーティの父親。未来では腰を痛めてしまい、治療の為に逆さまの状態で登場する。
ジェフリー・ワイズマンは代表作に『ホーム・アローン』などがあります。
クリスピン・グローヴァーは近年の出演作に『ベオウルフ/呪われし勇者』、『鉄板英雄伝説』などがあります。
改変された現在では権力を手にしたビフによって射殺され、ずっと墓地に眠っている。
最後はマーティたちの活躍で正常に戻った世界で、ロレインとともに出かける彼を見送った。

ビフ・タネン(演:トーマス・F・ウィルソン)
悪役。未来では捻くれた老人で拳の柄がある杖を持ち、、マーティや息子を小バカにする。
トーマス・F・ウィルソンは代表作に『アクション・ジャクソン/大都会最前線』、『キャプテン・ズーム』などがあります。
ドクのタイムマシンとマーティのスポーツ年鑑を盗み、過去の自分に会って大金持ちにする。
改変された現在では実業家となって街や警察を支配して、ロレインと強制的に結婚した。
1955年では老ビフを信じなかったが、スポーツ年鑑を取り返しに来たマーティたちと揉める。
最後はマーティたちにスポーツ年鑑を奪われてしまい、現在では再び自動車整備工に戻る。

感想

個人的な評価

本作はジョークのつもりで一作目の終わりに出した「TO BE CONTINUED…」のジョークから、急遽シリーズ化した作品となります。
現在では多くの作品は二部構成や三部構成を前提にした企画が多いが、当時はヒットしたら続編を作るという方式でした。
すでに一作目で社会現象になるほどの大ヒットをしたので、ジョークも手伝って実際に続編を作る事になりました。
一作目が完璧なエンターテイメントになっていたという事もあり、続編に対する期待と不安があったと思います。
急遽決まったシリーズ化だったが、脚本の問題で一本にまとめる事が困難となり、一部と二部に分ける事になったらしい。
そのおかげで三部作構成になりましたが、1985年、2015年、1955年と1885年とアメリカの現在、未来、過去を描く事になった。
2015年は想像でしか描けないが、過去についてはかなりの再現率を見せていると思います。
特に西部開拓時代のアメリカを描いた1885年はそれまでの雰囲気をガラリと変えたのは大きいと言えるだろう。
そんな本作では2015年を描いていますが、当時から30年後の未来なので、色々と想像して作ったのが非常に面白いです。
相変わらずマーティを中心にした物語であるが、そこに悪役のビフが束の間の夢を見る世界もなかなか興味深いです。
悪役が実際に勝利して世界を手に入れると、どのような状態になるのか描いていました。
更にマーティたちが再び1955年に戻って名シーンを見るところも面白く、その裏側を見せている点もファンに対するサービスだと思わせます。
とにかく、本作は一作目で多くのファンを獲得したが、続編となった本作はその勢いを維持したまま楽しませてくれています。
急遽作ったシリーズとは思えないほど抜け目ない構成であり、究極のエンターテイメントとは何かを教えてくれる素晴らしい作品である。