バック・トゥ・ザ・フューチャー MY-10

作品紹介

公開年月  1985/07/03
ジャンル  SF/コメディ/アドベンチャー
原作  なし
監督  ロバート・ゼメキス
脚本  ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
製作  ボブ・ゲイル、ニール・カントン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD、購入ブルーレイ

あらすじ

ロックとペプシコーラが大好きな高校生のマーティは、友人である科学者のドクを手伝う為に深夜のショッピングモールで実験をする。
ドクは乗用車デロリアンをタイムマシンに改造し、その実験を記録する為にマーティが呼び出されていた。
すると、そこへ燃料となるプロトニウムを調達する為に騙したリビアの過激派が襲撃し、マーティはタイムマシンに乗って過去へタイムスリップしてしまうのだった。

登場人物&出演者

マーティ・マクフライ(演:マイケル・J・フォックス)
主人公。高校生。ロック好きで夢はミュージシャン。年の離れた科学者のドクと親友関係。
マイケル・J・フォックスはデビュー作に『オールナイト大学狂騒レース!』があります。
ドクの実験の撮影を手伝うが、リビア過激派の襲撃で過去にタイムトラベルしてしまう。
1955年から1985年に戻るべく過去のドクに会い、なんとか信じてもらい落雷の日にを待つ。
その間、自分のせいで両親が愛し合うように色々と工作し、その過程で父親が覚醒する。
最後は1985年に戻ると、父親が別人のようになり、憧れの車を手に入れる事となった。

ドク/エメット・ブラウン博士(演:クリストファー・ロイド)
準主人公。変わり者の科学者。全財産を投じてデロリアンをタイムマシンに改造する。
クリストファー・ロイドはデビュー作に『カッコーの巣の上で』があります。
燃料であるプロトニウムをリビアの過激派から騙し取ると、報復に実験中に撃たれてしまう。
1955年ではやって来たマーティを「未来少年」と呼ぶが、次第に彼を信じて手伝う事に。
未来の出来事である落雷に合わせてタイムマシンを走らせ、見事にタイムトラベルに成功。
最後は1985年の未来でマーティの手紙を読み、防弾チョッキを着用して難を逃れた。

ロレイン・ベインズ・マクフライ(演:リー・トンプソン)
ヒロイン。マーティの母親。1985年ではアルコール依存で体型もふくよかになっている。
リー・トンプソンはデビュー作に『ジョーズ3』があります。
1955年ではマーティと同い年で彼を車で轢いた事により、ひと目惚れしてしまう。
本来の相手であるジョージに見向きせず、そのせいでマーティの存在が消えかかる。
マーティの活躍によってジョージとキスをして、本来あるべき形に戻す事に。
最後は1985年にはスタイル抜群の熟女となり、今でもジョージとアツアツの関係となる。

ジョージ・マクフライ(演:クリスピン・グローヴァー)
マーティの父親。1985年では上司のビフに頭が上がらず、車をぶつけられても文句が言えず。
クリスピン・グローヴァーは代表作に『チャーリーズ・エンジェル』シリーズがあります。
1955年ではいつも一人でいて、SF小説を書いているが、誰にも見せた事がなかった。
マーティが余計な事をしたせいでロレインとくっつかず、そのまま出会わない状態になる。
プロムではロレインを襲っていたビフを一発ノックアウトし、それによって生まれ変わる。
最後は1985年に作家として大成し、ビフとの力関係で上に立ち、円満な人生を送る。

ジェニファー・パーカー(演:クローディア・ウェルズ)
マーティの恋人。マーティと同じ高校に通い、彼のミュージシャンとしての夢を応援する。
クローディア・ウェルズは代表作に『Still Waters Burn』、『Alien Armageddon』がある。
時計台に落雷があったチラシに電話番号を書いて、マーティより一足先に学校へ向かった。
最後は過去から戻ってきたマーティとドライブに出かけ、ちょっと変わった彼に少し戸惑う。

ジェラルド・ストリックランド(演:ジェームズ・トールガン)
マーティたちが通う高校の教頭。常に遅刻する者に目を光らせ、マーティをマークする。
ジェームズ・トールガンはデビュー作に『Stiletto』があります。
1955年でもつるっぱげであり、相変わらず厳しく、問題を起こすビフをマークしている。

ビフ・タネン(演:トーマス・F・ウィルソン)
悪役。1985年ではジョージの上司であり、借りていた車をぶつけても謝るどころか怒る。
トーマス・F・ウィルソンはデビュー作に『Los Angeles Streetfighter』があります。
1955年では不良仲間を連れて、ロレインに対して片想いするもずっと拒絶されている。
未来から来た反抗的なマーティに一目を置き、何度か出し抜かれてしまっている。
プロムではロレインを襲っていたが、そこに来たジョージの一発でノックアウトされる。
最後は1985年ではジョージと立場が逆転し、自動車整備工場を細々と経営している。

感想

個人的な評価

本作は公開当時全米で「フューチャー現象」と呼ばれるブームが生まれています。
それほどの大ヒットをした作品であり、現在でも多くのファンを獲得しているSF映画の名作として知られています。
タイムトラベルを扱った作品としては決して珍しくはないが、主人公たちの軽妙なやり取りが大いに受けたと思います。
それに懐かしい1950年代を再現したクォリティーの高さもあって、その当時を生きた人たちも高く評価されているだろうと思えるほど再現率です。
当初は主人公のマーティをエリック・ストルツが演じていたが、ドクとの掛け合いに違和感があって6週間で降板しています。
その結果、当初はドラマ撮影を優先していたマイケル・J・フォックスに落ち着いたという。
本作最大の魅力はやはり、マーティとドクの年が離れた友情であり、更に時を超えた友情にあると思います。
更に物語自体がコメディタッチで描かれ、決してシリアスにならず誰が観ても楽しめるような構成になっているのも素晴らしい。
そして、主人公の父親を生まれ変わらせる展開も熱くなり、ロマンティックな雰囲気も演出とピッタリと合っていました。
音楽も素晴らしく、マーティが劇中のギター演奏で聴かせるオールディーズも非常に良い。
あとはテーマ曲となるヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの『The Power of Love』も大ヒットしました。
とにかく、本作は製作陣の予想を遙かに上回るヒットだったが、様々な要素が奇跡のバランスを生み出した結果だと言えるだろう。
ちなみに1987年のビデオソフト化では「TO BE CONTINUED…」とテロップが入り、当初は製作陣のジョークでした。
しかし、これを見た多くの人から続編希望が殺到し、急遽シリーズ化されたという有名な逸話があります。
ここからPART2とPART3を同時撮影したのですが、一作目と遜色ないクォリティーは製作陣の有能さはもちろん、土台や役者陣の上手さがただ圧巻されました。
本作は間違えなく映画史上に残すべき不朽の名作であり、後世に語り継ぐべく作品である。