ハザード・マテリアル RE-2427

作品紹介

公開年月  2014/04/11
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ルー・サイモン
脚本  ルー・サイモン
製作  ルー・サイモン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

『恐怖ドッキリカメラ』はターゲットの家族や友人が仕掛けとなって番組スタッフと協力して怖がらせる悪ふざけの番組。
今回の舞台は大事故を起こして閉鎖された古い化学薬品工場で、ターゲットはその惨事で父親を亡くしてふさぎ込むジェイコブ。
ターゲットを怖がらせようとする仕掛け人の友人たちだが、ジェイコブはロッカーから見つけた防毒スーツを着ると異変を起こしてしまうのだった。

登場人物&出演者

ジェイコブ(演:ノーバート・ベレス)
主人公。古い化学薬品工場の事故で父親を亡くしている。それ以来、友人から距離を置く。
ノーバート・ベレスは代表作に『I Before Thee』、『Fight Within』などがあります。
全身にタトゥーをしていて、見た目がどう見ても危ないヤツにしか見えなかった。
防毒スーツを見つけてから豹変するが、そもそも基本のキャラクターが分からない。
見た目も危ないヤツに見えるからギャップもなく、まったく効果を感じない豹変でした。

アダム(演:レジー・ピーターズ)
ジェイコブの元親友。9歳から大学まで一緒だったが最近のジェイコブを嫌っている。
レジー・ピーターズは代表作に『The Breaking Point』、『King’s Gambit』があります。
『恐怖ドッキリカメラ』でジェイコブをマトモな人間に戻そうとする頭の悪い計画を考えた。
ドッキリでジェイコブを驚かせるが、豹変した彼によってあっさりと片付けられる。

カーラ(演:ダニエラ・ラレズ)
ジェイコブを気味悪いや連続殺人鬼と暴言を吐く。実はアダムに気がある。鼻デカブス。
ダニエラ・ラレズは本作が映画デビュー作となっています。
あれこれ暴言を吐いたが、実はジェイコブを助けたいという気持ちを持っている。
倒れている番組スタッフのティムを見つけるが、あっという間に後ろから斧で殺される。

メラニー(演:ジェマ・カレロ)
ジェイコブを可哀想な人と一応フォローする。同情しているようで本当は見下している。
ジェマ・カレロは代表作に『Donors』、『All Girls Weekend』などがあります。
番組に参加したのは演技力を業界人に見てもらおうという典型的な自己中なバカ女。
自己中のバカ女のクセに、しぶとく行きこの留雅、ブス具合が更に悪化していく。
最後はゲイリーを犠牲にしてブレンダとともにあと一歩のところで殺される。

デイブ(演:トッド・ブルーノ)
『恐怖ドッキリカメラ』でホストを務める。番組の視聴率が下がって打ち切りの危機に陥る。
トッド・ブルーノは代表作に『Ned Venture』、『Boyfriend Killer』などがあります。
一緒に番組を始めたブレンダとは恋人関係で、離婚をしていて子供の養育費を払っている。
なんとかして視聴率を上げたくて番組に過激な演出を取り入れようとする。
裏口から逃げようとするが、呆気なく首を切断され、頭部はサッカーボールにされる。

ブレンダ(演:アニエラ・マクギネス)
『恐怖ドッキリカメラ』でデイブとともに始めている。ギャラの問題でデイブと揉める。
アニエラ・マクギネスは代表作に『Rock of Ages』、『Agoraphobia』などがあります。
恋人のデイブが呆気なく殺されて、物語を引っ張っていく役になるが物足りない。
なぜかホラー映画の定番であるPOV視点になって逃げるけど迫力がまったくない。
ジェイコブに反撃して倒れたところで逃げようとするもあと一歩で殺される。

ゲイリー(演:ジオルダン・ディアス)
『恐怖ドッキリカメラ』のスタッフ。主に機材などを担当して定点カメラを操作する。
ジオルダン・ディアスは代表作に『Invenstigation 13』、『Fade Away』があります。
モブキャラのクセになぜか生き残っているが、所詮は殺される為にいるだけの存在でした。

感想

個人的な評価

本作は典型的な低予算のホラー映画となっている。
監督、脚本、製作をルー・サイモンが一人でやっている事から分かります。
海外ではよくある安っぽいドッキリ番組が題材となっています。
番組では予算が足りず打ち切り寸前と言っているが、本作も予算が足りていません。
基本的に室内だけで物語が展開されるが、これは低予算映画の常套手段です。
あとは無名の俳優たちが迫真の演技を繰り広げるが、まったく緊張感が伝わってこない。
相手はただ単にブチ切れした防毒スーツを着て、無計画に斧で人を殺している危ないヤツ。
それに対して、番組側は5人もいるので、明らかに数では優勢で定点カメラもある。
少し知恵を絞れば脱出、もしくは返り討ちにできるが、所詮は低俗な番組のスタッフだから基本的に頭が悪いのです。
そもそもルー・サイモン監督もあまり賢くないので、物語はハッキリ言ってメチャクチャ。
まず主人公であるジェイコブがおかしくなる展開の下地が強引すぎました。
もっと説得力のある要素を加えるべきだが、残念ながら思いつかなかったようです。
土台がそもそも曖昧だから主人公が豹変してもなんの説得力がありません。
あとは登場人物が丁寧に一人ひとり殺されているが、パターンが全部同じです。
やはり、監督のルー・サイモンはあまり考えておらず、行き当たりばったりでやっている。
最後も希望のブレンダもデイブと同じ演出で殺されるという芸のない演出で終わります。
低予算映画でも工夫すれば面白い作品はたくさんあるが、本作は残念ながら監督のルー・サイモンは実力不足の三流でした。