作品紹介
公開年月 | 2018/11/21 |
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ジャンル | スポーツ/ヒューマンドラマ |
原作 | なし |
監督 | スティーヴン・ケイプル・Jr |
脚本 | ジュエル・テイラー、シルヴェスター・スタローン |
製作 | シルヴェスター・スタローン、ケヴィン・キング=テンプルトン、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アポロ・クリードの遺児アドニスは、ロッキー・バルボアの指導の下で現王者ウィラードとのタイトルマッチを制して新王者となる。
アドニスは恋人ピアンカと結婚し、娘が生まれるも母親が持っている聴覚障害が遺伝し、父親と王者として守るモノが増えた事に動揺していた。
一方、かつてアポロの命を奪ったロシア人ボクサー、イワン・ドラゴは地位と名誉を失い、ウクライナで息子ヴィクターを最強の戦士として鍛えて復讐の機会を狙うのだった。
登場人物&出演者
・ドニー/アドニス・クリード(演:マイケル・B・ジョーダン)
主人公。WBCの現チャンピオンを破って新たなヘビー級チャンピオンとして歴史に名を刻む。
マイケル・B・ジョーダンは近年の出演作に『ブラックパンサー』、『ファンタスティック・フォー/2015年版』などがあります。
その勢いに乗って恋人だったビアンカにプロポーズし、すぐに妊娠が発覚して父親になる。
ヴィクターの挑戦を受けるもロッキーがコーチを拒否し、試合で事実上の負けを喫する。
前進する為にヴィクターへの再戦を決意し、ロッキーの下で厳しいトレーニングを積んだ。
最後は根性論と主人公補正でヴィクターに勝利し、アポロの墓前で新しい家族を紹介した。
・ロッキー・バルボア(演:シルヴェスター・スタローン)
アポロの遺児アドニスをボクサーに育てる。イタリアン料理店のエイドリアンズを経営する。
シルヴェスター・スタローンは近年の出演作に『大脱出2』、『バックトレース』がある。
ガンが体を蝕んでいる中でドニーがヴィクターの挑戦を受けるも、コーチを降りてしまう。
一人で戦おうとするドニーを店で観戦し、負けた彼の為にフィラデルフィアから訪れた。
ケガが完治したドニーと再会すると、再戦を決意した彼の為に厳しいトレーニングを課す。
最後はドニーが勝利すると、帰国して距離を置くロバートの家によって再会を喜んだ。
・ピアンカ(演:テッサ・トンプソン)
ヒロイン。聴覚障害者。現チャンピオンに挑戦するドニーを見守って助言を与えていた。
テッサ・トンプソンは近年の出演作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『アナイアレイション/全滅領域』などがあります。
チャンピオンになったドニーからプロポーズを受け入れ、更に妊娠が発覚して幸せの絶頂に。
ドラゴの息子ヴィクターの挑戦を受けたドニーを応援するが、負けてしまうもずっと支える。
ロシアでの試合では入場曲を自ら歌って、アウェーの中でドニーを必死に応援していた。
最後はドニーが勝利してアメリカへ帰国すると、アポロの墓前に孫娘のアモーラを紹介した。
・ロバート・バルボア(演:マイロ・ヴィンティミリア)
ロッキーの一人息子。有名人である父親からのプレッシャーから距離を置いている。
マイロ・ヴィンティミリアは近年の出演作に『セカンド・アクト』、『アブダクション』などがあります。
最後は家に帰る前に寄ったロッキーを歓迎し、孫のローガンを紹介して再会を喜んだ。
・メアリー・アン・クリード(演:フィリシア・ラシャド)
アドニスの母親。ヘビー級チャンピオンになったアドニスを祝うべく自宅に招待した。
フィリシア・ラシャドは代表作に『フランキー&アリス』、『クリード/チャンプを継ぐ男』などがあります。
ビアンカとやって来たアドニスだが、すぐに彼女が妊娠している事を見抜いていた。
アドニスがイワンに叩きのめされた事を知りながらも、特に何も言わずにいた。
落ち込んでいたアドニスの為にロッキーを呼び出し、それによって立ち直らせた。
最後はロシアで息子の試合を観戦し、ずっと勝利を信じてドニーが勝つと歓声を上げた。
・ヴィクター・ドラゴ(演:フロリアン・ムンテアヌ)
イワンの一人息子。イワンとウクライナで貧しい生活を送りながらボクサーとして鍛える。
フロリアン・ムンテアヌは本作が長編映画デビュー作となります。
対戦相手を圧倒的なパワーで打ちのめし、プロモーターのバディに目をつけられる。
父親の負けですべてを失った事を知っていて、勝つ事だけが唯一の救いだと信じている。
一度はアドニスをマットに鎮めるも反則負けになるが、手のひら返しのロシアに歓迎される。
最後は主人公補正で負け、母親にも見捨てられるが、父親とトレーニングを再開させた。
・ルドミラ・ドラゴ(演:ブリジット・ニールセン)
イワンの妻でヴィクターの母親。イワンがロッキーに負けた事で見捨ててしまった。
ブリジット・ニールセンは近年の出演作に『エクスペンダブルズ・レディズ』、『ドゥームデイヤー』などがあります。
息子のヴィクターがアポロの息子アドニスを打ちのめした事で、姿を現して祝福していた。
ロシアでヴィクターがアドニスと再戦する会場で観戦するが、あくまで勝利を欲しがる。
最後はヴィクターが劣勢に立たされると、あっさりと見切りを付けて会場を後にした。
・イワン・ドラゴ(演:ドルフ・ラングレン)
かつてのロシアン人ボクサー。ロッキーに負けた事で国家的英雄としての地位を失う。
ドルフ・ラングレンは近年の出演作に『アクアマン』、『スティール・サンダー』がある。
ウクライナでひっそりと暮らしながら、いつか地位と名誉を取り戻そうと息子を鍛える。
あくまでチャンピオンになったアドニスを倒すべく、ヴィクターを追い詰めてしまう。
一度はアドニスを倒してロシアが手のひら返しされるが、それでもチャンスに食いつく。
最後はヴィクターの劣勢にタオルを投げ入れ、また一からやり直しとなってしまう。
感想
個人的な評価
本作はあの『ロッキー4/炎の友情』にて登場したライバルと敵の息子が戦う作品となります。
なんと言っても、ロッキー役のシルヴェスター・スタローンとイワン・ドラゴ役のドルフ・ラングレンが再び共演しています。
ある意味、本作は『ロッキー4/炎の友情』の続編と言っても過言じゃないだろう。
それぐらいに深い関係にあって、強い因縁を持ったキャラクターたちの対決となります。
本シリーズではあくまで主人公はアドニス・クリードだが、その後ろに控えるロッキー・バルボアの存在は非常に大きいです。
やはり、ロッキーがいるからこそ本シリーズに重みがあって、アドニスが高く飛び上がれると思います。
それに対して、ロッキーにとって最大の強敵だったイワン・ドラゴの存在もまた引き立て役ながら存在感はありました。
すべてを失った男が息子に託した復讐心は非常に強く、長年に渡って苦汁をなめさせられた感じがよく伝わります。
決してイワンとロッキーは相容れない存在ながら、お互いに強く意識しているところもまた感じられるような作品でした。
ただ、本作はあくまで『ロッキー』シリーズを崇拝するファンの為の作品であって、まったく知らない人にはその因縁の深さは分かりません。
個人的に『ロッキー』シリーズはあまり思い入れがないので、残念ながら盛り上がるような気持ちまではいかなかったです。
何より単なる悪役だったイワン・ドラゴはすべてを失い、それを取り戻そうと必死に這い上がるも報われない展開も残念だと思った。
どうせ報われないならば、中途半端なイワンに対する同情心を湧かせるような演出はいらなかったと思います。
それならば、徹底的に嫌われるようなキャラクターにして、もっとアドニスの勝利にカタルシスを与えるべきだと感じました。
もしくは、イワンや息子のヴィクターに何か報われるようなラストにすれば、そこら辺もスッキリしたかもしれません。
やはり、本作は『ロッキー』シリーズは思い入れがあるファンは楽しめるだろうが、そうじゃない人にはそこまでの感動はないと思います。