ラバランチュラ2/ボルケーノ・スパイダー RE-2533

作品紹介

公開年月  2016/08/06
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  ニック・サイモン
脚本  アシュリー・オニール、ニック・サイモン
製作  リサ・ハンセン、アンソニー・ファンクハウザー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

フロリダ州マイアミで突然火山活動が発生し、火山弾から出現したのは溶岩を吐く巨大なクモ“ラバランチュラ”であった。
ロスを救った英雄となったB級映画スターのコルトンは、マイアミでパニックに巻き込まれた娘を救出する為に再び対決を挑む事に。
だが、コルトンたちの前に立ちはだかったのは、更に凶暴になったクモの大群と、体長100メートルを超える巨大怪獣クモだった。

登場人物&出演者

コルトン(演:スティーヴ・グッテンバーグ)
主人公。B級映画スター。ロスでの活躍ですっかりと調子に乗る。映画ではアドリブ三昧。
スティーヴ・グッテンバーグは近年の出演作に『ジェシカ・シンプソンのミリタリー・ブロンド』、『ディープフォール/隠された井戸』などがあります。
ラバランチュラの出現時に期待されるも当初は戦いを拒むが、娘の救出の為に立ち上がる。
ロスでラバランチュラを倒した英雄として現場に向かうも思っていたより進まず苛立つ。
今回は車に限らず、ホバークラフト、ヘリコプターまで飛ばす縦横無尽の活躍をする。
最後はガルガンチュランチュラを倒す計画を練り、身を挺して見事に倒す事になる。

レイヤ(演:ミシェル・ウィーバー)
ヒロイン。コルトンの義理の娘。一年前は期末試験の為に72時間も図書館にこもっていた。
ミシェル・ウィーバーは代表作に『Death Suspects a Murder』、『Illcit』があります。
ラバランチュラの襲撃で友人を一人亡くし、ダニエラとともに命からがら逃げ出す。
途中でTJたちと合流するも、ダニエラが子クモの宿主になっている事に信じなかった。
大学で真面目に勉強していたおかげで、偶然にもその知識がラバランチュラ退治に役立つ。
最後は「コルトン」ではなく、「パパ」と呼んで本物の家族となる予定調和を見せた。

マーティ(演:マイケル・ウィンスロー)
コルトンの友人。特殊効果のスタッフから役者に転身し、コルトンの相棒として活躍する。
マイケル・ウィンスローは近年の出演作に『Hospital Arrest』、『Renaissance Man』などがあります。
前回のラバランチュラ襲撃からコルトンに頼まれ、極秘に空中炸裂兵器を完成させる。
あくまで団体行動を主張し、一人で行動する事を極力避けて危険な状況を回避していた。
大活躍をするコルトンを影から応援し、隙あらばボイスパーカッションを入れてきた。

カイル(演:ジミー・ベリンジャー)
コルトンの付き人で雑用係。何かと無理難題を突き付けられるがなんとかこなしていく。
ジミー・ベリンジャーは代表作に『An American Affair』、『I Am Pontential』がある。
使い走りよりもクモ退治を選んで、コルトンたちとともにレイヤの救出に向かう。
ナビゲーターとしてコルトンたちの役に立ち、更に車まで調達する便利屋として活躍する。

テディ(演:マリオン・ラムジー)
コルトンの友人。特殊効果のスタッフからマーティのマネージャーに転身して共に行動する。
マリオン・ラムジーは近年の出演作に『When I Sing』、『バイオハザード:ヴェンデッタ』などがあります。
今回はラバランチュラ退治を辞退して、コルトンとマーティを撮影現場で待つ事になる。
監督が詰め寄ってもコルトンたちの事をしゃべらず、ただ彼らの帰りを待っている。

ダニエラ(演:ロリン・ヨーク)
レイヤの友人。ラバランチュラが襲ってきた時に逃げるも右肩を噛まれてしまう。
ロリン・ヨークは代表作に『セブンヘイヴン』、『アイアンマン3』などがあります。
液体窒素が大学にあると助言して、その後は子クモをたくさん体から出しました。

TJ(演:RJ・ウォーカー)
一年前のロスで親戚を亡くしている。その為、今回の襲撃に特別製の銃を製作した。
RJ・ウォーカーは本作長編映画デビュー作となっています。
工場へ勝手に入ってきたレイヤとダニエラとともに安全な場所に避難をする。
途中で液体窒素が切れて大学で補給し、コルトンたちと合流して自分の家に招き入れる。
元消防士でパイロットの父親がコルトンとともにガルガンチュランチュラを倒す姿を見守る。

ブリック(演:エロン・ジェイ)
自動車整備工場をやっている整備士。TJとともにラバランチュラを倒す武器を製作した。
エロン・ジェイは代表作に『Larva』、『Rescue Dogs』などがあります。
TJやレイヤとともに安全な場所への脱出を図るが、液体窒素が切れてマイアミ大学へ。
上手く液体窒素を手に入れて大学から出ようとしてラバランチュラに囲まれて焼かれ死ぬ。

ジェスター大佐(演:マーティン・コーヴ)
アメリカ陸軍工兵部隊の指揮官。ラバランチュラを倒した英雄のコルトンを探していた。
マーティン・コーヴは代表作に『ベスト・キッド』、『ランボー/怒りの脱出』があります。
撮影現場に来て本部を設置するなど、軍人らしく民間人を見下す典型的な態度を取る。
当然ながら最初からコルトンを信用しておらず、お得意の爆撃を見舞うも失敗する。
最終手段の核兵器を使おうとするが、コルトンの作戦が功を奏して寸前で要請を却下する。
作戦がすべて失敗しているけど、最後に見せた「撃て」のセリフと表情は最高でした。

感想

個人的な評価

前作の好評を受けて早くも続編が製作されました。
こういう事に関してアメリカのケーブルテレビチャンネル「Syfy」は手が早いです。
どうやら前作でガッチリ握手をした『シャークネード』のようなシリーズ化を目指しているような印象を受けます。
『シャークネード』では竜巻に乗って様々なサメが降ってくるが、それよりも主人公のフィンが超人化するところが最大の魅力となっています。
同じようにシリーズ化を狙っているのならば、当然ながら本作の主人公であるコルトンも超人化するのは自然の流れとなります。
その証拠に本作では、車から始まって、次にホバークラフト、ヘリコプター、飛行機までも操縦する縦横無尽の活躍をする。
さすがにフィンのようにチェーンソーだけで立ち向かわず、あくまで仲間の力を借りて戦う姿に違いを見せています。
更に前作ではちょい役だったマイケル・ウィンスローが本格的に相棒へ昇格して、熱くなっていくコルトンとは対照的に冷静な意見を述べていく。
加えて、新たに登場したヒロイン役となる義理の娘も、偶然にも大学での勉強がラバランチュラ退治に役立つというポジションとなる。
残念ながら本作はアサイラムではなく、別の映画製作会社になったので、メチャクチャな前半と比べて後半は幾分か大人しかった。
やはり、ここは最後までぶっ飛んだ超展開じゃないと『シャークネード』ほどのカリスマ性は発揮できないと感じました。
ただ、本作には様々な映画のパロディがあって、冒頭では『ポリスアカデミー』シリーズを彷彿とさせる警官姿がありました。
更に『クロコダイル・ダンディー』や『ジュラシック・パーク』など、分かりやすくパクっている演出が多かったです。
しかし、本作はアサイラムのぶっ飛んだ超展開がないので、最後はまとめようとしてスケールが小さくなってしまったと思う。
確かに巨大なガルガンチュランチュラはなかなかだが、それまでの過程が普通すぎて『シャークネード』よりもインパクトが薄かった。
今後は『シャークネード』との絡みがあるかもしれないので、このような大人しい感じになるとパワー負けする可能性が高い。
多分、三作目も製作されるだろうから、もっとぶっ飛んだ超展開にするべきだと思います。
前作よりもパワーダウンしてしまったが、映像の方は低予算ながらも頑張っていました。
ここら辺は三作目になれば、もう少し予算が増えるので、ラバランチュラの種類もきっと増えてくる事でしょう。
その前にストーリーのぶっ飛んだ超展開、主人公コルトンの覚醒など、まだまだ期待できるポイントがあるので注目したいと思います。