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マレフィセント2 RE-3310

マレフィセント2 RE-3310

作品紹介

公開年月  2019/10/18
ジャンル  ファンタジー
原作  『眠れる森の美女』(モチーフ)
監督  ヨアヒム・ローニング
脚本  リンダ・ウールヴァートン、ミカ・フィッツァーマン=ブルー、ほか
製作  ジョー・ロス、ダンカン・ヘンダーソン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

マレフィセントに永遠の眠りの呪いをかけられたオーロラ姫だったが、2人は和解して母と娘のような信頼関係を築いていた。
ついにフィリップ王子からプロポーズを受けたオーロラ姫たちは、婚礼の日にマレフィセントとの絆を裂こうとする。
その首謀者はフィリップ王子の母イングリス王妃で、マレフィセントと妖精界を滅ぼそうと企んでいたのだった。

登場人物&出演者

マレフィセント(演:アンジェリーナ・ジョリー)
主人公。ムーア王国にある妖精の国を支配する魔女。人々の間で危険な存在と誤解される。
アンジェリーナ・ジョリーは近年の出演作に『天才たちの頭の中/世界を面白くする107のヒント』などがあります。
オーロラが結婚すると知って、母親として反対していたが、娘の強い意志に折れて承諾した。
アルステッド王国に招かれるが、イングリッド女王の策略で銃弾を食らって重傷となる。
仲間が人間に傷つけられてしまい、怒りでアルステッドに来るがオーロラのせいで倒れる。
最後は復活してみんな仲良くなり、オーロラの結婚式で引き渡しをしてムーア王国へ帰った。

オーロラ(演:エル・ファニング)
ムーア王国の王女。妖精の国で人間との架け橋を担う。ヘンリー王国に思い入れはない。
エル・ファニングは近年の出演作に『ティーンスピリット』、『ガルヴェストン』がある。
フィリップ王子から求婚されて承諾し、反対するマレフィセントを説得した認めさせた。
イングリッド王妃の話術に丸め込まれ、マレフィセントが祝いの席を台無しにされてキレる。
妖精たちがイングリッド王妃に殺され、ようやく目を覚まし、フィリップ王子に助けを乞う。
最後は人が死んでも関係なく結婚式を挙げ、フィリップ王子と幸せに暮らす事のなった。

ディアヴァル(演:サム・ライリー)
マレフィセントの召使いのカラス。人間の作法に通じていて、マレフィセントに教えていく。
サム・ライリーは代表作に『高慢と偏見とゾンビ』、『フリー・ファイヤー』があります。
オーロラがフィリップ王子から求婚を聞き、慎重に言葉を選んでマレフィセントに報告した。
マレフィセントが祝いの席をぶち壊すと、一緒に城を出るも逸れて人間の姿に固定される。
オーロラの偽結婚式で人間の姿だったおかげで助かり、オーロラと合流して真実を知った。
最後はマレフィセントに熊へ変えられて妖精たちを助け、本当の結婚式で喜びの涙を流した。

コナル(演:キウェテル・イジョフォー)
闇の妖精。鉄の弾に撃たれて瀕死状態となったマレフィセントを助け、住処へ連れて行く。
キウェテル・イジョフォーは近年の出演作に『ライオン・キング』、『風をつかまえた少年』などがあります。
マレフィセントを治療し、彼女が祖先のフェニックスそのものだと話して平和を望んでいた。
人間との共存をずっと主張するが、戦争をしたいボーラが多くの賛同を得て少数派となる。
マレフィセントの持つ絶大な力は怒りではなく、愛の為に使って平和を実現できると話す。
最後はムーアに帰ったマレフィセントを庇って鉄の弾を食らい、それでも平和を望んでいた。

ボーラ(演:エド・スクライン)
闇の妖精。人間に強い敵対心を持ち、戦争を推奨して一族を鼓舞して賛同させていく。
エド・スクラインは近年の出演作に『アリータ:バトル・エンジェル』、『ビール・ストリートの恋人たち』などがあります。
マレフィセントから人間のニオイがするとして挑発し、魔法を食らって勝利を確信した。
オーロラの偽結婚式を聞きつけると、一網打尽にできるチャンスだとして戦争を焚きつける。
アルステッド王国に無策で突撃し、仲間が虐殺され、フィリップ王子の言葉で戦意喪失する。
最後は憎しみをなぜか忘れてしまい、人間とともにオーロラの結婚式に参加して喜んでいた。

フィリップ王子(演:ハリス・ディキンソン)
アルステッド王国の王位継承者。5年前に見たオーロラをずっと想い、ついに求婚を果たす。
ハリス・ディキンソンは代表作に『ブルックリンの片隅で』、『ダーケスト・マインド』などがあります。
当初から母親であるイングリッド王妃から反対されていたが、急に認められて喜んでいた。
人間と妖精の共存は可能だと信じ、父親と同じく2つの国が結ばれるのは正しいと考えた。
父親が呪いで倒れてしまうが、マレフィセントをあまり憎まず、平和な解決を主張していた。
最後は戦争を止めて、オーロラとの結婚式を挙げて、望んでいた平和を取り戻して満足する。

イングリス王妃(演:ミシェル・ファイファー)
フィリップ王子の母親。アルステッド王国の女王。花が苦手。フィリップの結婚に反対する。
ミシェル・ファイファーは近年の出演作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『アントマン&ワスプ』などがあります。
フィリップの結婚を仕方なく認めるが、実際は妖精を自分の手で滅ぼそうと企んでいた。
その為に夫を呪いにかけ、マレフィセントのせいにしてオーロラと仲違いさせて戦争を計画。
実はマレフィセントが恐ろしい魔女だと言いふらした張本人で、それを利用して抹殺をする。
最後はフィリップとマレフィセントの活躍で計画が失敗し、魔法でヤギにされてしまう。

感想

個人的な評価

本作は「ディズニーヴィランズ」の1人であるマレフィセントが主人公となる作品です。
モチーフには『眠れる森の美女』となっていて、続編となる本作は独自の展開となります。
前作はハッキリ言って、ほとんど覚えていないほど記憶に残っていません。
マレフィセントを演じるアンジェリーナ・ジョリーが強くてカッコいいという点だけしか覚えていない感じです。
それで、本作に関してもまったく同じような感想を持ってしまった。
そもそも、前作の出発点は「悪役は実はいい人だった」というアイデア勝負をしている。
ですが、それは理想的なアイデアだけでストーリーとしては面白さや魅力はなかった。
だから記憶に残っていないが、本作は残念ながら色々と納得できない部分がある。
昨今のハリウッド映画はポリコレを推奨していて、違和感あるキャスティングや女尊男卑を分かりやすく取り入れている。
そんな中で特にディズニー映画は顕著で、本作なんて男は役に立たないし、昔だったらあり得なかった黒人が将軍や主人公の考え方を変える重要な役になっている。
それに関して今では違和感が少なくなって、ムリヤリ納得するしかないと諦めている。
ただ、本作はそれ以上にストーリーがかなり雑になっていて、とてもディズニー映画とは思えないほどやる気を感じられない。
それに演出なのか知らないが、中盤まで薄暗くて何をやっているのか分からない。
個人的にカメラの激しい手ブレ演出に次いで薄暗い画面は大嫌いで、観る気持ちすらなくなってしまうほどイライラしました。
ストーリーもマレフィセントを引き立てる為だけで、オーロラの結婚もオマケすぎてどうでもいい感じになってしまう。
というより、そのオーロラの立ち位置がマレフィセントの感情を揺さぶる為にいるが、どう見ても邪魔をして余計な事をしているようにしか見えずキャラクターとしての魅力がまったく感じられなかった。
そんな中でミシェル・ファイファーが担った悪女ぶりはなかなか良く、アンジェリーナ・ジョリーとの嫌味合戦は見応えがあった。
そして、ラストで展開される戦争こそ、本作における見せ場だろうが、その落とし所があまりにご都合主義すぎて納得できなかった。
さっきまで憎しみを持って殺し合っていたのに、マレフィセントが復活したらみんな仲良くなるなんてありえないと感じた。
しかも、何人も死んでいるのにオーロラが結婚式をするという自分本位すぎる行動は逆に本作で一番恐ろしいと感じました。