作品紹介
公開年月 | 2011/02/04 |
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ジャンル | アドベンチャー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | アリスター・グリアソン |
脚本 | アンドリュー・ワイト、ジョン・ガービン |
製作 | アンドリュー・ワイト、マイケル・フィンレイ |
製作国 | オーストラリア、アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
南太平洋のパプアニューギニア、そこには足を踏み入れた事がない巨大な地下洞窟がある。
その全貌を明かすべくベテラン冒険家フランクをリーダーとする探検隊が調査にやって来る。
しかし、ハイテクを駆使した調査も一向に全貌が掴めず、地上ではサイクロンが接近する。
フランクと息子のジョシュ、プロジェクトのスポンサーであるカールを含めた5人は洞窟に閉じ込められてしまうのであった。
登場人物&出演者
・フランク・マクガイル(演:リチャード・ロクスバーグ)
・ジョシュ・マクガイル(演:リース・ウェイクフィールド)
・カール・ハーレー(演:ヨアン・グリフィズ)
・ヴィクトリア(演:アリス・パーキンソン)
・クレイジー・ジョージ(演:ダン・ワイリー)
感想
個人的な評価
脚本と製作に名を連ねるアンドリュー・ワイトの実体験が元ネタになっている。
更に『アバター』で使ったフュージョン3Dカメラシステムを改良したモノを使っている。
とにかく、映像が素晴らしく、映し出される色合いが自然と入ってきます。
特に冒頭で登場する地下洞窟の入り口は圧巻の光景だと言えるだろう。
しかし、それと比べて本作はエンターテイメントとしての演出が非常に弱い。
あくまで地下洞窟から脱出するというのが目的であり、その過程で探検隊のメンバーが面白いぐらいに死んでいくだけ。
その中で経験豊富なリーダー役のリチャード・ロクスバーグの存在が非常に大きい。
ずっと厳しい表情で演技をしているが、それはどれほど自然が脅威なのかを示している。
本作はリチャード・ロクスバーグの演技によって、多少の面白さを生み出しています。
ただ、本作は地下洞窟で遭難した場合、どのような方法を取ればいいのか、教えてくれるサバイバルのマニュアルみたいな印象を受ける。
最初は父親に不信感を抱いていた息子がやがて指示を聞くようになり、最終的には慕うという王道的なパターンを展開する。
それはいいのですが、その息子自体に魅力がなく、完全なる主人公補正で生き残ります。
そもそも他の登場人物は数合わせの為にいるようなモノで、キャラクター性とかどうでもいいという感じに見える。
結局、あれだけいたメンバーも主人公以外が見事に死んでしまうという笑えない終わり方。
救いとしては息子が父親を認める点だが、話しとしては説得力に欠けてしまっている。
親が子を助けるのは当然であり、冒頭の主人公が父親を毛嫌いするシーンはムリがあった。
どうしてもラストの良い感じに繋げるには必要だが、そもそも主人公に魅力を持たせない時点で微妙な演出になってしまっている。
本作はリチャード・ロクスバーグがいたからいいけど、せっかくのヨアン・グリフィズも小さいキャラクターにしたのも残念。
物語自体がスケールは小さいし、洞窟という狭い空間で繰り広げる地味な展開は仕方ない。