ドラゴンボールZ/とびっきりの最強対最強 VD-284

作品紹介

公開年月  1991/07/20
ジャンル  アクション/アドベンチャー
原作  鳥山明 『ドラゴンボールZ』
監督  橋本光夫
脚本  小山高生
製作  今田智德、茅野力造
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

フリーザの兄クウラは弟が地球育ちのサイヤ人に倒されたと知り、一族の屈辱を返すべくやって来る。
悟空が悟飯たちと渓谷でキャンプを楽しんでいたところにクウラ機甲戦隊が襲いかかる。
サウザー、ドーレ、ネイズを圧倒する悟空だが、フリーザそっくりのクウラに戸惑いつつ悟空たちは迎え撃つのだった。

登場人物&出演者

孫悟空(声:野沢雅子)
主人公。地球育ちのサイヤ人。ナメック星でフリーザを倒して地球に帰って修行を続ける。
野沢雅子は近年の出演作に『天気の子』、『ドラゴンボール超/ブロリー』などがあります。
悟飯たちとキャンプしていた時にクウラの襲撃を受け、背中に重傷を受けて瀕死状態となる。
なんとか悟飯が持っていた最後の仙豆を食べて復活すると、やって来たクウラと対決する。
界王拳を使っても敵わなかったが、己の不甲斐なさに怒って超サイヤ人となって逆転させる。
最後は地球を破壊しようとしたクウラを太陽までかめはめ波で吹き飛ばし、倒す事に成功。

孫悟飯(声:野沢雅子)
孫悟空とチチの間に生まれた地球人とサイヤ人の混血児。ナメック星から地球に帰ってきた。
チチに見守られながら一生懸命勉強をしていて、早くキャンプに行く為に素早く終わらせる。
キャンプした時にクウラ機甲戦隊に襲撃され、ケガを負った悟空の為に仙豆を取りに行く。
疲れたハイヤードラゴンに仙豆をあげて戦闘力が上がり、居場所がバレてボコボコにされる。
駆けつけたピッコロに助けられ、仙豆を届けるもサウザーの邪魔で一粒だけ悟空に与えた。
最後は超サイヤ人に変身した悟空がクウラを倒し、ピッコロがサウザーを倒して生還をした。

クリリン(声:田中真弓)
地球人。孫悟空とともに亀仙人の元で修行した親友。ナメック星から地球に帰ってきた。
田中真弓は近年の出演作に『ONE PIECE STAMPEDE』、『ONE PIECE FILM GOLD』などがあります。
悟空たちとキャンプに行っていたが、そこでクウラたちの襲撃を受けてなんとか逃げた。
瀕死状態の悟空たちを見つけると、悟飯に仙豆を取りに行かせる間に洞窟でやり過ごした。
仙豆がサウザーに燃やされてしまい、悟空を助けられないと知って戦いを挑むも倒される。
最後は超サイヤ人に変身した悟空がクウラを倒し、ピッコロがサウザーを倒して生還をした。

ピッコロ(声:古川登志夫)
ナメック星人。かつて地球を支配しようとした魔族。ナメック星から地球へ帰ってきた。
古川登志夫は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『ドラゴンボールZ/復活の「F」』などがあります。
仙豆を持って悟空の元に急いでいた悟飯がクウラ機甲戦隊に襲撃され、弟子の為に助ける。
ドーレをあっさりと倒し、足止めをしたネイズも倒すが、あとから来たクウラに敵わず。
気絶した状態でクウラに運ばれ、悟空の前でエネルギー弾を食らって更なるダメージを負う。
最後は生き残っていたサウザーに「魔貫光殺砲」でトドメを刺して、どこかへ消え去った。

ウーロン(声:龍田直樹)
様々なモノに変身できる子豚。当初は強面や怪物に変身して脅していたが悟空たちの仲間に。
龍田直樹は代表作に『オバケのQ太郎』、『21エモン/宇宙(そら)いけ!裸足のプリンセス』などがあります。
悟空たちと一緒にキャンプにやって来るが、クウラたちの襲撃を受けて慌てて逃げ出した。
安全になったところでクリリンの指示で近くにいた動物たちの避難をさせる役目を担う。
最後は超サイヤ人になった悟空がクウラを倒し、地球に平和が訪れるとホッとした顔になる。

ドーレ(声:佐藤正治)
クウラ機甲戦隊の一人。宇宙プロレス連盟の元レスラー。マグマの中に大陸がある惑星出身。
佐藤正治は代表作に『甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー/闇の改造甲虫』、『映画コラショの海底わくわく大冒険!』などがあります。
キャンプしていた悟飯たちを襲撃するが、やって来た悟空にまったく歯が立たなかった。
ハイヤードラゴンを見つけると、悟飯に悟空の居場所を聞くも話さずそのまま殺そうとした。
最後は逃げ出した悟飯を追ったが、ピッコロの追尾エネルギー波を止められず爆死した。

ネイズ(声:平野正人)
クウラ機甲戦隊の一人。水の惑星出身で両生類の一種から進化した。発電器官を持っている。
平野正人は代表作に『SF新世紀レンズマン』、『河童のクゥと夏休み』などがあります。
キャンプしていた悟飯たちを襲撃するが、そこにやって来た悟空と戦うも歯が立たなかった。
ずっと悟空を探していたが、ハイヤードラゴンの戦闘力が上昇して悟飯を見つけ出した。
最後は助けにやって来たピッコロの足止めで電気攻撃するも、逆に返されて感電死した。

サウザー(声:速水奨)
クウラ機甲戦隊のリーダー。ギニュー特戦隊のジースと同じ惑星出身。7000の宇宙語を話す。
速水奨は代表作に『超時空要塞マクロス/愛・おぼえていますか』、『TRIGUN/Badlands Rumble』などがあります。
ネイズやドーレとともにキャンプしていた悟飯たちを襲撃し、悟空と戦うもあしらわれる。
ハイヤードラゴンの存在を知って悟飯を追い、邪魔したピッコロをクウラが止めて再び追う。
仙豆をすべて燃やしてしまうが、残っていた一粒を知らず復活した悟空に帰るよう言われる。
最後はクウラが倒されても生き残っていて、反撃しようとするがピッコロの攻撃で倒れた。

クウラ(声:中尾隆聖)
悪役。フリーザの兄。フリーザが惑星ベジータを滅ぼすが、悟空を逃した事をバカにした。
中尾隆聖は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『それいけ!アンパンマン/かがやけ!クルンといのちの星』などがあります。
フリーザが倒されると、一族の汚名を晴らすべく、地球へやって来て悟空たちを襲撃した。
圧倒的な力の前に界王拳を使う悟空をあしらい、フリーザより一段階ある変身を見せつける。
超サイヤ人となった悟空には手も足も出ず、油断させたところで地球ごと破壊しようとした。
最後は悟空の放ったかめはめ波により太陽に吹き飛ばされ、己の甘さを痛感して消滅した。

感想

個人的な評価

本作は『ドラゴンボール』シリーズの劇場版において8作目となります。
時期としてはナメック星で悟空たちがフリーザを倒し、地球へ帰ってきた頃となります。
『ドラゴンボール』シリーズで圧倒的な人気を誇る悪役のフリーザの兄という設定で登場し、悟空たちに多大な絶望感を与えました。
当然のように界王拳を使っても悟空は敵わず、フリーザよりも一段階ある変身を見せつけられて更なる絶望を与えています。
フリーザの一族は宇宙を支配するというプライドを持ち、弟が倒されたカタキではなく、汚名を晴らそうとする考え方は分かりやすい。
さすがにじっくりと描かれたフリーザ編と違って、50分程度の劇場版ではクウラという恐ろしい悪役の魅力をすべて描ききっていないと思います。
その証拠に次回作である『激突!!100億パワーの戦士たち』は本作の続編であり、劇場版の中で屈指の絶望感を与えた作品としても知られています。
そして、何より本作はTVスペシャルの『たったひとりの最終決戦』とリンクする作品で、単なる劇場版としては世界観が広いと言えるだろう。
更に本作で正式に「超サイヤ人」がスクリーンデビューした作品であり、ある意味、いろんな要素の詰まった内容だと思います。
相変わらず悟空が悪役を倒してくれますが、本作ではいつも途中で脱落するピッコロもクウラ機甲戦隊を一人で倒す活躍していたのは良かったです。
劇場版の悪役としてブロリーに次いで人気キャラのクウラを生み出した作品として、本作もまたファンを楽しませてくれました。