マイ・ボディガード RE-737

作品紹介

公開年月  2004/04/23
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  A・J・クィネル 『燃える男』
監督  トニー・スコット
脚本  ブライアン・ヘルゲランド
製作  トニー・スコット、アーノン・ミルチャン、ほか
製作国  アメリカ、メキシコ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

元CIAの特殊部隊員のジョン・クリーシーはこれまで、米軍の対テロ部隊に所属して16年に渡り暗殺の仕事を続けてきた。
その為か心を閉ざし、生きる希望を失っていたが、そんなある日、メキシコで護衛の仕事をしている先輩から仕事を請け負った。
それは誘拐事件が多発するメキシコ・シティに住む実業家の9歳になる娘ピタのボディガードであった。
当初はこの仕事に乗り気じゃなかったクリーシーだったが、ピタの無邪気な笑顔や素直な優しさに触れるうちに心が洗われていくのだった。

登場人物&出演者

ジョン・クリーシー(演:デンゼル・ワシントン)
ピタ(演:ダコタ・ファニング)
レイバーン(演:クリストファー・ウォーケン)
リサ(演:ラダ・ミッチェル)
ミゲル・マンサーノ(演:ジャンカルロ・ジャンニーニ)
マリアナ(演:レイチェル・ティコティン)
カルフス(演:ミッキー・ローク)

感想

個人的な評価

この作品は主演のデンゼル・ワシントンとトニー・スコット監督が組んでいます。
以前に『クリムゾン・タイド』という作品で二人が組んでいます。
他にサスペンス映画として意外にも良かった『デジャヴ』でも三度組んでいますね。
さて、物語は元CIAの特殊部隊員ジョン・クリーシーは16年に渡って米軍の対テロ部隊にて暗殺の仕事を続けていた。
しかし、多大なる心労を課す任務によってクリーシーは心を閉ざし生きる希望を見失っている。
そんなクリーシーはある日、メキシコで護衛の仕事をしている部隊の先輩レイバーンから新しい仕事を請け負う。
それは誘拐事件が多発するメキシコ・シティに住む実業家の9歳になる娘ピタのボディガードだった。
当然、乗り気ではなかったクリーシーだったが、ピタの無邪気な笑顔や素直な優しさ触れて閉ざしていた心が洗われていくのである。
本作の主人公で元CIAの特殊部隊員ジョン・クリーシーを演じるのはデンゼル・ワシントンですね。
典型的な黒人俳優のマシンガントークや軽いノリとは違い、インテリで真面目なキャラクターを演じる事が多い。
このようなタイプの代表にはモーガン・フリーマン、ジェイミー・フォックスなどオスカーを獲得している俳優が多い。
エディ・マーフィを代表とした典型的な黒人俳優も好きですが、このような演技派の黒人俳優も悪くない。
それにデンゼル・ワシントンと言えば、オイラの中ではサスペンスでの緊張感ある雰囲気のイメージが強い。
だけど、本作で見せる姿は今までオイラが持っていた演技派のイメージにアクション俳優としてのイメージを加えている。
最初は頑なにクリーシーは心を閉ざしていたが、ピタと関わっているうちに笑顔まで見せるほど変わっていく様子は素直に面白い。
だが、誘拐事件により物語が一変するところからクリーシーが本来の姿に戻る展開も目が見放せない。
で、本作のヒロインであるピタを演じるのは子役として有名なダコタ・ファニングです。
子役として様々な作品に出演しており、将来を期待される女優の一人だと言えるでしょうね。
愛らしい容姿や演技者としての高い実力は共演者から評判が良く、本作で共演したデンゼル・ワシントンからは絶賛されている。
現在でもダコタ・ファニングの勢いが衰える事なく、子役の宿命に惑わされる可能性が低いとオイラは思います。
本作では途中からいなくなるけど、その分、序盤からクリーシーとのシーンは後に彼の行動に動機を与えるだけの説得力がありました。
他にはクリーシーの友人で部隊の先輩だったレイバーンを演じるクリストファー・ウォーケン、ピタの母親リサを演じるラダ・ミッチェルと脇を固めている。
それと連邦捜査官のミゲル・マンサーノを演じるジャンカルロ・ジャンニーニ、記者のマリアナを演じるレイチェル・ティコティンもいます。
あとピタの父親サムエルを演じるマーク・アンソニーに彼の弁護士を務めるカルフスを演じるミッキー・ロークなんかもいて以外にも豪華です。
本作は途中までボディガードと女の子の物語だと思っていたけど、事件が起きてからは別の作品に変わりました。
それはアメコミのアンチヒーローである『パニッシャー』のような展開だが、こっちの方がずっとドラマとアクションのバランスがいい。
あまり期待していなかったのですが、久しぶりに引き込まれた作品であり、これは是非ともオススメしたいです。