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アリゲーター RE-3163

アリゲーター RE-3163

作品紹介

公開年月  1981/04/04
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  ルイス・ティーグ
脚本  ジョン・セイルズ
製作  ブランドン・チェイス、マーク・L・ローゼン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

少女のマリサは小さな爬虫類のペットを可愛がっていたが、なぜかブチ切れた父親がトイレに流してしまい下水溝へ姿を消した。
それから12年後、アメリカの中西部の小さな町で恐ろしいバラバラ事件が発生し、それは何かに食い千切られたような無残の死体が地下溝で発見された。
市警の腕利きデヴィッド刑事が調査に乗り出し、一方で爬虫類学者となったマリサに協力を求めるのだった。

登場人物&出演者

・デヴィッド・マディソン刑事(演:ロバート・フォスター)
主人公。薄毛。バラバラ殺人事件が発生して捜査をする。過去に相棒を亡くしている。
ロバート・フォスターは代表作に『サイコ/1998年版』、『エンド・オブ・キングダム』などがあります。
自分で髪を切っているせいで誰かと会う度に髪型と薄毛の事について言われてしまう。
バラバラ殺人事件の現場となる下水道をケリーと調べるが、巨大なアリゲーターに遭遇する。
最初は適当にあしらわれたマリサといい感じになるが、スレイドの指示で刑事をクビになる。
最後はスレイドの屋敷で暴れて下水道に帰ったアリゲーターに時限式爆弾で爆発四散させた。

マリサ・ケンダル博士(演:ロビン・ライカー)
ヒロイン。爬虫類学者。小さい頃に小さなアリゲーターを飼うも父親がなぜかトイレに流す。
ロビン・ライカーは代表作に『ボディ・トーク』、『爆発感染/レベル5』などがあります。
12年後には立派な爬虫類学者となって、研究所で多くの蛇に囲まれながら生活をしている。
下水道で巨大なアリゲーターを見たマディソン刑事から情報を求められるも非現実と答える。
写真を見てようやく現実だと知って、マディソン刑事の前でビッチ化して親密な関係へ。
最後はマディソン刑事がアリゲーターを爆発四散させ、一緒に帰るが薄毛が好きだと話した。

ケンプ(演:バート・ブレイバーマン)
新聞記者。バラバラ殺人事件が発生して、警察の記者会見でマディソン刑事に質問していた。
バート・ブレイバーマンは代表作に『地球へ2千万マイル』、『エイト・ヘッズ』がある。
過去にマディソン刑事が相棒を亡くした事件まで調べており、執拗に調査をしていた。
一緒に下水道へ行ったケリーが死ぬと、マディソン刑事の病室まで来て話しを聞いてきた。
最後は単独で下水道に写真を撮るが、待ち受けた巨大アリゲーターに食われてしまう。

クラーク署長(演:マイケル・ガッツォ)
バラバラ殺人事件の担当にマディソン刑事を起用する。原因不明の事件に頭を悩まされる。
マイケル・ガッツォは代表作に『ゴッドファーザーⅡ』、『殺人のはらわた』があります。
マディソン刑事が巨大アリゲーターの存在を口にするが、当初は信じられず停職を考える。
ケンプが撮った写真から巨大アリゲーターの存在を認知し、大規模な捕獲作戦を展開させる。
スレイド社長の指示で市長の命令でマディソンをクビにして、関わらないようにしていた。
最後はマディソンがアリゲーターを倒し、マリサの母親を紹介すると言われて期待する。

ジム・ケリー(演:ペリー・ラング)
新人の警察官。下水道へ調査するマディソン刑事に付き合う形で自ら名乗り出て付いていく。
ペリー・ラングは代表作に『グレート・チェイサー』、『暗殺遊戯/キャンパスは凶弾のデスマッチ』などがあります。
マディソン刑事と誰も組みたがらない中、自分の身を守る絶対の自信を持っているという。
気楽なつもりで下水道にやって来るが、劣悪な環境で食欲も失せて文句ばっかりを口にする。
最後は油断しているところで巨大アリゲーターに遭遇し、逃げ切れず結局は食われてしまう。

ブロック大佐(演:ヘンリー・シルヴァ)
巨大アリゲーターの捕獲作戦に失敗したマディソン刑事の代わりに現場の指揮を執る。
ヘンリー・シルヴァは代表作に『オーシャンと十一人の仲間』、『復活の日』があります。
根っからのハンターで美人を見ると口に出さないと気が済まないような軽い性格を持つ。
マディソン刑事やマリサは必要ないとして現場から追い出し、独自にアリゲーターを探す。
町の若者を雇ってアリゲーターがいそうな場所を探し、単独で仕留めようとする大物なバカ。
最後はゴミの中にいたアリゲーターに気付かず、あっさりと襲われて全身を食われてしまう。

ガッチェル(演:シドニー・ラシック)
ペットショップのオーナー。子犬を飼いに来たマディソン刑事に薄毛について話していた。
シドニー・ラシックは代表作に『キャリー』、『連鎖犯罪/逃げられない女』などがあります。
裏ではスレイド製薬会社と手を組んで、町中にいる野良犬を捕まえて実験として取引する。
実験を終えて死んだ犬たちを引き取ると、そのまま下水道へ持っていって無断で捨てていた。
最後はいつものように犬の死体を捨てていたが、待ち構えた巨大アリゲーターに食われた。

アーサー・ヘルムズ(演:ジェームズ・インガーソール)
スレイド製薬会社で働く研究員。スレイド社長の義理の息子で新薬開発の責任者でもある。
ジェームズ・インガーソールは代表作に『グラス・シールド』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などがあります。
子犬を使って成長ホルモンを促す新薬の研究をして、スレイド社長から期待されている。
ガッチェルから無断で子犬を実験台に使い、用なしとなった死体を下水道に廃棄させていた。
マディソン刑事が研究室まで来て聞き込みをされるが、少し焦りながらも追い返した。
最後は市長の娘の結婚式パーティにアリゲーターが襲撃して、その他大勢と一緒に殺された。

市長(演:ジャック・カーター)
巨大なアリゲーターが出現したとして、慌ててテレビで状況の鎮静化に務めていると話した。
ジャック・カーターは代表作に『戦略泥棒作戦』、『スティーヴン・キング/血の儀式』などがあります。
以前からスレイド社長と結託して新薬の開発に協力し、彼の金で市長の職を手に入れている。
その為、ずっとスレイド社長の金魚の糞として彼の機嫌取りをして援助をもらっている関係。
娘の結婚式パーティにも資金を出してもらい、今後も町を牛耳るという口約束をしていた。
最後はアリゲーターが来るまでスレイド社長の車に入ろうとするが、拒まれて食い殺された。

スレイド社長(演:ディーン・ジャガー)
スレイド製薬会社の社長。市長とは友人の関係で町を牛耳る。義理の息子が研究の責任者。
ディーン・ジャガーは代表作に『頭上の敵機』、『死亡遊戯』などがあります。
無断で犬を使った実験で成長ホルモンを開発させ、市長と結託して大儲けを企んでいる。
マディソン刑事がアーサーのところで聞き込みをされるが、市長を使ってクビにさせていた。
新薬の認可がなかなか下りずにイライラして、事件の真相がバレないという自信を持つ。
最後は市長の娘の結婚式パーティにアリゲーターが襲撃して、車ごと潰されて死亡した。

感想

個人的な評価

本作は『ナイルの宝石』で知られるルイス・ティーグの作品となります。
モンスター映画の中でも細分化して、サメ映画という新たなジャンルが確立しています。
これはサメという凶暴な生物をより強烈なインパクトを与えた名作『ジョーズ』と、バカ映画の『シャークネード』の功績が非常に大きい。
しかし、同様にサメ映画の次を狙う枠としてワニ映画というのがあります。
ワニは水中と陸上の両方で生活をして、サメと同じく恐竜時代以前からほとんど姿を変えない究極の捕食者と言えるだろう。
必然的に映画の題材にされてもおかしくないが、先にサメの名作とバカ映画がヒットしたせいで存在感が今一つです。
ただ、本作はワニ映画の恐ろしさを少しでも表現しようとする努力が見られるが、どうしても『ジョーズ』と比べてる数段格落ちがする。
そもそも本作のワニはタイトルにあるようにアリゲーターだが、詳しい人ならクロコダイルと混ざっているとすぐに分かってしまう。
ここら辺の描写が雑なせいもあって、全体的にワニの脅威についてかなり適当な部分がある。
やはり、ワニと言えば必殺のデスロールがあるけど、残念ながら本作の巨大アリゲーターはそのような攻撃をしなかった。
多分だが、これは技術に限界があって、デスロールを表現できるほどの予算がなかったように思えます。
このデスロールがあるとないとでは迫力が違いますし、ワニから与える絶望感もまた違ってくると感じました。
本作のワニはただ巨大化しただけで動きは鈍重で、簡単に倒せそうだが、主人公以外が無能だからやりたい放題になってしまう。
ワニの専門家という女も単なるビッチでほとんど役に立たず、憎い悪役になるはずの製薬会社の社長や市長もあっさりと殺されてカタルシスを与えられない。
本作は『ジョーズ』から影響を受けているとは言え、ちゃんとしたワニを描写する気がなかったのは非常に残念でした。