エアポート2014 VD-165

作品紹介

公開年月  2014/03/28
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  ジェームズ・コンデリク、ジョン・コンデリク
脚本  ジェームズ・コンデリク、ジョン・コンデリク
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ロサンゼルス発ハワイ・カウラ島行き7389便は、突如通信機器がシャットダウンし、機体の眼前に巨大な暗雲が現れる。
乱気流に揉まれながら雲を抜けると、眼下には激しく炎を巻き上げる火山群が広がっていた。
降り注ぐ火山弾がコクピットを貫いて機長と副操縦士の命を奪い、事態に気づいた乗客のリックが急遽操縦する事になるのだった。

登場人物&出演者

リック・ピアース(演:ディーン・ケイン)
飛行機の中で熟睡ができるほど乗り慣れている。何かあるとすぐに行動をして指示を出す。
ディーン・ケインは代表作に『ニューアベンジャーズ/スーパーマン』、『5デイズ』がある。
火山に飛行機が突入して機長と副操縦士が死ぬと、率先して操縦室に入って操縦桿を握る。
だが、実際は9人乗りの飛行機しか操縦した経験がなく、旅客機は初めて当然で困惑する。
クリーガーの反乱で外へ放り出されようとするが、ジムの機転で再び操縦桿を握る事に。
最後は火山弾による衝撃で破片が胸部に刺さり、飛行機と運命を共にして火山に突っ込んだ。

リタ・ロス(演:タマラ・グッドウィン)
たった一人の客室乗務員。火山弾によって機長と副操縦士が死ぬと取り乱してしまう。
タマラ・グッドウィンは代表作に『Tragedy of a Mother and Son』、『Bernard and Huey』などがあります。
リックの指示で機長や副操縦士の遺体を運び出し、航空保安官のジムとともに静観していた。
固定していなかったカートでケガした乗客を治療するが、基本的には何もしていない。
リックの指示で自動操縦を切ろうとするが、燃料噴出をしてしまい、首を絞める事になる。
最後は飛行機と運命を共にしたリックに涙を流すが、当然のように救助されて助かった。

ランドン(演:マット・マーサー)
火山学者。本来はリサの元にやって来るはずだったが、火山に遭遇して対応に追われる。
マット・マーサーは代表作に『スリーデイズ・ボディ/彼女がゾンビになるまでの3日間』、『アフターデイズ・ボディ/彼女がゾンビと化した世界』などがあります。
火山活動が尋常じゃないとリックたちに伝え、更に無線機での通信をなんとか試みる。
そのおかげで統合機動部隊本部に繋がり、ノイズだらけなのにリサが一発で分かってくれた。
飛行機の高度が下がってくると、荷物を捨て、操縦室に入ってリックの手伝いをした。
最後はやる事はすべてやった感じで役目を終えて、あとは救助隊と脱出して無事に助かる。

ジム・カークランド(演:ローレンス・ヒルトン=ジェイコブス)
航空保安官。当然のように正体を隠して搭乗していたが、事態の急変でリックに真実を話す。
ローレンス・ヒルトン=ジェイコブスは代表作に『愛しのクローディン』、『31』がある。
機長と副操縦士が死んでいる事を知って、率先して行動していたリックを信頼して任せる。
クリーガーが反乱を起こしてリックを外へ追放しようとするが、銃を取り出して止めた。
しかし、クリーガーの言葉に耳を傾け、リックに対して操縦に自信があるかと問い質した。
最後は一人助かろうとしたクリーガーに銃を奪われ、もみ合いになって撃たれて犬死にする。

カルロス・クリーガー(演:デヴィッド・ヴェガ)
乗客の一人。飛行機が飛んでいる間、ずっと頭が痛いとリタに文句を言っていた。
デヴィッド・ヴェガは代表作に『Cambio de sentido』などがあります。
機長と副操縦士が死ぬと、ウソのように頭痛が治まり、絶望的な状況を乗客に説明した。
リックに対して強い猜疑心を持っていて、彼のせいで死ぬとして同意者を求めた。
機内で反乱を起こしてリックを外に出そうとするが、ジムに止められてトイレに監禁される。
最後はジムの銃を奪って撃ち殺し、一人だけ着水して助かるも、結局は火山の噴火で死亡。

リサ・ホイットモア(演:ロビン・キヴンズ)
火山学者。カウラ島周辺を調査していた同僚がマグマに呑み込まれ、大変な事態を知る。
ロビン・キヴンズは代表作に『アパッチ砦・ブロンクス』、『ブーメラン』などがあります。
統合機動部隊本部に乗り込むと、責任者である大佐に状況を報告するもなぜか威圧される。
来るはずだった同僚のランドンが通信をして、ノイズだらけの声でもすぐに分かる耳の良さ。
火山を鎮めるには穴を開けてマグマを抜く大胆すぎる作戦を思いつき、大佐たちに任せる。
最後は役目を果たして、救助される乗客や大佐の死をそれなりの表情で対応していた。

タリー軍曹(演:モーガン・ウェスト)
統合機動部隊本部に属する軍人。7389便が行方不明となってすぐに救助を大佐に乞う。
モーガン・ウェストは代表作に『ウォー・オブ・ザ・ワールド』などがあります。
しかし、部下の命が一番だと言い切る大佐に反対され、軍法会議をかけられるほどになる。
それでも救助を待っている人たちを見捨てる事ができず、大佐抜きで救助を敢行する。
結局、大佐にバレてしまうと逮捕されそうになるが、乗客の声を聞かせて心変わりをさせる。
最後は統合機動部隊本部で安全な場所から大佐の死を知って落胆する表情を見せた。

ライカー大佐(演:マイク・ジェローム・パットナム)
統合機動部隊本部の責任者。頭の堅い軍人として、外部者のリタに高圧的な態度を取る。
マイク・ジェローム・パットナムは代表作に『スリーデイズ・ボディ/彼女がゾンビになるまでの3日間』などがあります。
民間人であるリタを最初から信用せず、状況が分からないので高圧的に説明を求める。
救助活動を求めるタリー軍曹を頭ごなしに否定し、全員が聞こえる大声で救助を拒んだ。
勝手に救助しようとしたタリー軍曹に腹を立てるが、乗客の声を聞いて突然心変わりする。
最後は危険な火山帯に部隊を形成して戦闘機で乗り込み、飛行機を守る為に身を挺して死亡。

感想

個人的な評価

本作はみんな大好きアルバトロスとアサイラムが組んだスカイパニック作品となります。
『エアポート』シリーズはアルバトロスが勝手に付けたタイトルで、それぞれの作品には関連性はありません。
ただ、同じく飛行機を舞台にした作品となっていて、基本的にはパニックが定番となります。
そもそも、飛行機をテーマにした作品は非常に多いので、その中でオリジナリティを出すのはかなり難しいジャンルである。
本作はパニックの中に災害を取り入れた構成で、これはアサイラムだからこそできる思い切った設定となっています。
珍しく本作はアサイラムの特徴であるグダグダのダラダラ展開がなく、意外にもそこそこ楽しめる作品でした。
限定された舞台、襲い来る災害の組み合わせは決して新鮮味があるワケじゃないが、アサイラムと考えると出来が良いと感じました。
当然のようにツッコミどころ満載であるが、テンポの良い展開、分かりやすいキャラクターの立ち位置などでかなり観やすいと作品でした。
こういう作品に良くある約束事は盛り込んでいるが、そこはアサイラムなので、味つけはかなり薄味となっていますが。
本作は多分だが、『インデペンデンス・デイ』をちょっと意識した構成となっていて、そこら辺を見比べると少し楽しいかもしれません。
ただし、本作はアサイラムというボーダーラインが存在するので、メジャーな作品と比べちゃうと全体的にクソ要素が満遍なく散りばめています。
あくまで、本作は「アサイラムにしては」というフィルターがあって初めて面白く鑑賞できる作品だという事を忠告しておきます。