作品紹介
公開年月 | 1985/11/01 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | なし |
監督 | ジャック・ショルダー |
脚本 | デヴィッド・チャスキン |
製作 | ロバート・シェイ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ジェシーは引っ越してきて以来毎日のようにスクールバスの運転手が爪の男となって襲って来るという悪夢を見ていた。
ある日、ジェシーは押入からその家の前の住人であるナンシーが書いた日記を発見する。
ナンシーもまた自分と同じようにフレディという怪人に襲われる悪夢に悩まされ、そして戦ったと知り、体を乗っ取られまいと戦うのだった。
登場人物&出演者
・ジェシー・ウォルシュ(演:マーク・パットン)
主人公。ウォルシュ家の長男。いつも大量の汗を掻いて悪夢にうなされて悲鳴とともに起床。
マーク・パットンは代表作に『わが心のジミー・ディーン』、『Anna to the Infinite Power』などがあります。
エルム街に引っ越していて、ナンシーの日記を発見して、フレディの存在を知る事になる。
次第にフレディが存在を主張していくと、愛用の鉤爪を手渡されるも当然のように拒否する。
フレディに体を乗っ取られつつあり、自分でも止められずコーチとロンを殺してしまう。
最後は古い発電所に行くと、やって来たリサを殺そうとするが彼女の愛でフレディが消滅。
・リサ・ウェッパー(演:キム・マイヤーズ)
ヒロイン。ジェシーの親友。いつもジェシーのオンボロ車に乗せてもらい登校している。
キム・マイヤーズは代表作に『ウー・ウー・キッド』、『ファンタジー・ファクトリー』などがあります。
プール付きの豪邸に住んでいるが、なぜかジェシーを気に入っていて友達以上恋人未満状態。
ジェシーが部屋を片付けている時に家を訪れ、そこでナンシーの日記を発見する。
なんとかジェシーを助けようとするが、フレディの力に負けてしまった彼に危うく殺される。
最後はフレディが働いていた古い発電所へ行き、乗っ取られたジェシーを愛で救った。
・ロン・グラディ(演:ロバート・ラスラー)
ジェシーの友人。いつもジェシーをからかっている。ジェシーとは仲がいいようで悪い。
ロバート・ラスラーは代表作に『ときめきサイエンス』、『コンスピラシー』があります。
放課後に野球をしていた時、ボーッとしていたジェシーにボールををぶつけて揉める。
そのせいでシュナイダーに目をつけられ、二人揃っていつまでも腕立て伏せをしていた。
ジェシーが引っ越した家の過去をちょっとだけ知っていて、それを彼に話していた。
最後はジェシーに監視するよう言われるが、フレディに支配された彼に殺されてしまう。
・シェリル・ウォルシュ(演:ホープ・ラング)
ジェシーの母親。いつも悲鳴とともに起きるジェシーを心配している。
ホープ・ラングは代表作に『バス停留所』、『今そこにある危機』などがあります。
ジェシーがまたも寝ている間に悲鳴を上げると、ケンと一緒に様子を見て心配していた。
今度はジェシーがハイウェイを裸でうろついて警察に補導されると、すぐに眠らせる。
ジェシーが精神を病んでいるとしてケンに精神病院に入院させるべきだと意見した。
最後はフレディが消滅した事で日常を取り戻し、笑顔でジェシーを学校へ見送る。
・ケン・ウォルシュ(演:クルー・ギャラガー)
ジェシーの父親。エルム街に引っ越したばかりでエアコンが壊れているが修理をしない。
クルー・ギャラガーは代表作に『バタリアン』、『The FEAST/ザ・フィースト』シリーズなどがあります。
いつまでも部屋を片付けないジェシーに注意していて、だらしない態度にイライラする。
エアコンの故障がガスのせいだと予測するが、ジェシーが違うという意見にも突っかかる。
ジェシーが裸でハイウェイを歩き警察に補導されると、麻薬中毒を疑うようになる。
最後はフレディが消滅した事で日常を取り戻し、ジェシーを学校へ見送った。
・シュナイダー(演:マーシャル・ベル)
ジェシーとロンが通っている学校のコーチ。学校が終わると夜な夜なSMクラブに行っている。
マーシャル・ベルは代表作に『スタンド・バイ・ミー』、『ツインズ』などがあります。
いつも揉め事をしているジェシーとロンに目をつけ、毎回腕立て伏せをやらしている。
二人が自分の陰口を言っている現場に遭遇し、またも二人に腕立て伏せをずっとやらせた。
ジェシーが暑くて町をさまよいSMクラブでビールを飲もうとして、その現場で見つける。
最後はSMクラブでジェシーを見つけ学校で罰を与えるが、フレディにより切り刻まれ死亡。
・フレディ・クルーガー(演:ロバート・イングランド)
エルム街の連続殺人鬼。ナンシーによって一時的に消滅してパワーが弱体化していた。
ロバート・イングランドは代表作に『ステイ・ハングリー』、『セント・アイブス』がある。その5年後、ナンシーの家に引っ越してきたジェシーに悪夢を見させて存在をアピールする。
次第にジェシーとの距離が近くなっていき、彼に愛用の鉤爪が付いた手袋をあげる。
ジェシーの体を乗っ取って代わりに惨殺を繰り広げていき、恐怖を撒き散らしていく。
最後は古い発電所に来たリサの強い愛情でジェシーが覚醒し、炎とともに溶けて消滅した。
感想
個人的な評価
本作はシリーズの2作目となり、前作よりもヒットしています。
この作品はファンの間ではフレディが最も残忍だという声が多く、全編に渡ってシリアスな展開となっています。
本シリーズでは必ずヒロインが主役でしたが、本作だけ男性が主役を務めています。
フレディはエネルギーをナンシーに奪われたせいで、以前のような他人の悪夢に入り込んで惨殺ができなくなっています。
そこでナンシーと同じ部屋に引っ越したジェシーの体を乗っ取り、彼を使って実際に惨殺を繰り広げていきます。
シリーズの定番であるブラックジョークを交えた惨殺はまだ使っておらず、あくまでターゲットを無慈悲に殺しているだけです。
ただ、フレディが喜々としてジェシーを追い込んでいく姿は、今後のお約束に繋がっていくキャラクターの構築になっていきます。
さすがにシリーズの中でフレディが最も残忍というだけあって、容赦なくターゲットを惨殺する姿はなかなかでした。
何よりジェシーを追い込んでいくサディスト的な立ち回りは、まさしくフレディらしいキャラクター性を魅せていると思います。
あくまでジェシーだけに悪夢を見せていき、洗脳して体を乗っ取るという手法は本作独自となっていて面白いと感じました。
しかし、フレディのブラックジョークとユーモアたっぷりの惨殺を早く見たいのが正直な気持ちでした。
真面目に惨殺してもインパクトに欠けるので、徐々にブラックジョークを交えるようになっていったのだと思います。
本作は少しずつロバート・イングランドのフレディに対するキャラクター付けが定着し、今後に繋がるような演出があった作品でした。