作品紹介
公開年月 | 2011/06/24 |
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ジャンル | ホラー/パニック |
原作 | なし |
監督 | マイケル・バーレット、ケヴィン・ゲイツ |
脚本 | ケヴィン・ゲイツ |
製作 | ロブ・ウェストン |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
世界が謎のウィルスに感染してから4ヶ月が経過し、イギリスでは生き残った陸軍部隊が、ゾンビとの絶望的な戦闘を続けていた。
そんなゾンビと戦う陸軍の様子を憑かれたようにビデオで撮り続けるのは従軍カメラマンのジョーンズであった。
だがある夜、ゾンビの大群に襲撃され基地は壊滅し、なんとか脱出したジョーンズたちは安全と言われるオランダを目指して東海岸に向かう。
しかし、そんなジョーンズたちの敵はゾンビだけじゃなく、狂気に侵された人間たちとの死闘であった。
登場人物&出演者
・マドックス(演:フィリップ・ブロディ)
・リアン(演:アリックス・ウィルトン・リーガン)
・ジョネシー(演:ロブ・オールドフィールド)
・ケイン(演:ヴィッキー・アライコ)
感想
個人的な評価
この作品は近年において低予算作品との親和性が高いPOVと呼ばれるカメラ視点の手法を取り入れています。
POVという手法は視点が限られているので、色々とごまかせる利点があって、低予算ではよく使われていますね。
特にモキュメンタリーのような作品では絶大な効果を発揮し、大ヒットした『ウィッチ・ブレア・プロジェクト』があります。
それ以降、似たような作品多く製作されているが、ハッキリ言って、オイラはこの手法が大嫌いです。
臨場感を与える名目で使われるPOVだが、オイラ的に最初からごまかす前提で使っているようにしか思えない。
何より見せたい場面の時だけハッキリと映し、ちょっとしたアクションがある場合だと激しい手ブレを起こしてパニックを演出する。
こんな映像を見せられても苛つくだけで、本人たちはいい演出ができていると勘違いしているのも逆に腹立たしい。
基本的にオイラはきちんと細部まで映像を観たい人間なので、このPOVを使った作品は軒並み似たような演出ばかりで面白味がない。
本作もその例に漏れる事なく、落ち着いている時は比較的マトモな映像で、敵に遭遇したら激しい手ブレになって演出している気になっている。
とにかく、手ブレの度合いが半端ではないので、映像を観ているだけで目が疲れてしまうぐらいです。
あまりにもPOVの効果に頼っている展開であり、肝心のゾンビは突っ立っているだけ緊張感や緊迫感がまるでない。
ジョーンズたちは必死になってゾンビの大群を駆け抜けるけど、どのゾンビも撃たれるのを待っているかのような状態では緊張感もクソもない。
内容に関しても特に目新しいところはなく、ゾンビがいて、狂った人間がいて、それを倒しながら目的地に向かう捻りのない退屈な展開です。
まさに予定調和という展開となっていて、先が分かってしまう構成、それに軍人たちのショボさ、それに最後はPOVの手法を捨てるという本末転倒を繰り出します。
思いきった演出であるけど、POVを自分たちで否定しているのは逆に面白いが、それ以外本作には見所はまったくないと言えるでしょう。