作品紹介
公開年月 | 2002/04/19 |
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ジャンル | アクション/アドベンチャー |
原作 | スティーヴン・ソマーズ 『ハムナプトラ』(スピンオフ) |
監督 | チャック・ラッセル |
脚本 | デヴィッド・ヘイター、ウィリアム・オズボーン、ほか |
製作 | ショーン・ダニエル、ジェームズ・ジャックス、ほか |
製作国 | アメリカ、ドイツ、ベルギー |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
5000年前の古代エジプト、ゴモラの都は戦乱に明け暮れ無秩序状態に陥っていた。
時の支配者メムノンは邪悪なパワーを駆使して他民族の殲滅を図っていた。
そんなメムノンに対し、勇気と知恵を振り絞って戦いを挑むのは、スコーピオン・キングと呼ばれたアッカド族のマサイアスだった。
登場人物&出演者
・マサイアス/スコーピオン・キング(演:ザ・ロック)
主人公。アッカド族の長で傭兵として“スコーピオン・キング”の異名を持っている。
ザ・ロックは代表作に『ランダウン/ロッキング・ザ・アマゾン』、『ワイルド・タウン/英雄伝説』などがあります。
メムノーンに対抗する少数部族の依頼を受けて兄を含めた三人で駐屯地を狙うも反撃に遭う。
カサンドラの言葉で命は助かり、砂漠でアリの処刑されようとしたアーピッドに救われる。
ゾラックがメムノーンから受け取ったサソリの毒矢で死にかけるが予言により救われる。
最後は予言者を助けるべくメムノーンと対決し、強力な弓矢によって勝利を手にする。
・カサンドラ(演:ケリー・フー)
ヒロイン。予言者。未来を予知できるが、体が穢れてしまえば失ってしまう。
ケリー・フーは代表作に『13日の金曜日PART8/ジェイソンN.Y.へ』、『X-MEN2』がある。
暗殺にやって来たマサイアスを予言するが、捕まった彼を助ける事になる。
子供の頃からメムノーンにその力を気に入られ、逃げ出す為にマサイアスを助けた。
少数民族が隠れるオアシスが襲われると予言して自らメムノーンの元に戻った。
助けに来たマサイアスの死を予言するが、それは外れ、逆にメムノーンが倒される事に。
・アーピッド(演:グラント・ヘスロヴ)
自称・僧侶。五ヶ国語が話せる。メムノーンの駐屯地から馬を盗もうとして捕まっていた。
グラント・ヘスロヴは代表作に『トゥルーライズ』、『ダンテズ・ピーク』などがあります。
マサイアスとともにアリの処刑をされるところで上手く抜け出して交換条件で彼も助けた。
兄の復讐をする為にメムノーン王国に同行するが、騒ぎになって一目散にラクダと逃げた。
予言者を助けるべくマサイアスたちと城に侵入して、フィロスとともに爆薬を仕掛けた。
最後は城の兵士たちに捕まるが、隙をついて爆薬に火を付けて逆転を生み出した。
・ジェサップ(演:ブランスコム・リッチモンド)
マサイアスの兄。とある部族に捕まっていたところをマサイアスによって救われる。
ブランスコム・リッチモンドは代表作に『ハード・トゥ・キル』、『バットマン・リターンズ』などがあります。
暴君メムノーンを倒すべく、予言者を殺す依頼を受けるが待ち伏せの弓矢部隊に倒される。
まだ息があったが、メムノーンの前に突き出され、マサイアスのナイフで喉を切り裂かれる。
・フィロス(演:バーナード・ヒル)
メムノーンが抱えている科学者。大金を叩いて中国から最新の爆薬の技術を仕入れている。
バーナード・ヒルは代表作に『タイタニック』、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』などがあります。
マサイアスが部屋に入ってきたが構う事なく、ゾラックからは白い目で見られている。
予言者を奪ったマサイアスの混乱に乗じてメムノーンから呪縛から逃げ出していた。
ようやく爆薬を完成させると、そこにちょうどマサイアスたちがやって来て合流した。
最後は城を爆破する大量の爆薬をアーピッドとともに仕掛け、逆転のきっかけを生んだ。
・バルザバール(演:マイケル・クラーク・ダンカン)
ヌビア人の王。予言者を殺そうとするタクメットの父に対して非協力的だった。
マイケル・クラーク・ダンカンは近年の出演作に『ストリートファイター/ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』があります。
死の谷から水を求めてやって来たオアシスが最後の隠れ家でマサイアスを殺そうとした。
戦ったマサイアスとは信頼関係となって、予言者を助けようとする彼に同行する。
城でタクメットと遭遇し、意図も簡単に返り討ちにして、彼の父の無念を晴らした。
・ゾラック(演:ラルフ・モーラー)
メムノーンが信頼する右腕。科学者であるフィロスに対して高圧的な態度を取っている。
ラルフ・モーラーは代表作に『ユニバーサル・ソルジャー』、『グラディエーター』がある。予言者をさらったマサイアスを追って死の谷へ部隊を引き連れるが罠によって部下を失う。
マサイアスとタイマンするも致命傷を負いながらもサソリの毒矢をマサイアスに突き刺す。
・タクメット(演:ピーター・ファシネリ)
少数部族の王子。メムノーンを倒そうとする父親の考えに対して否定的だった。
ピーター・ファシネリは代表作に『インビジブル2』、『トワイライト/初恋』があります。
マサイアスが暗殺に来る事をメムノーンに告げ口し、父親の首を差し出して忠誠を誓う。
それ以来、メムノーンの側近として近くにいて、彼に劣らない冷酷さを見せている。
ゾラックが倒されてからメムノーンの右腕となって攻めてくるマサイアスたちを迎撃する。
城へ侵入したバルザバールと対峙するも返り討ちに遭い、父のカタキを取られる。
・メムノーン(演:スティーヴン・ブランド)
最強の剣士。予言者と大軍勢を従え、各国の少数部族を打ち負かして王国を築いた。
スティーヴン・ブランドは代表作に『エイリアンEX』、『ストリート・レーサー/アルティメット・バトル』などがあります。
武力による恐怖政治を敷いていくが、少数民族から多大な反感を買っている。
剣の腕は凄まじく、敵の弓矢による攻撃も素手で受け止められるほどの反射神経を持つ。
マサイアスと対決しても負ける事ないほどの高い実力を持っている。
最後はマサイアスの放った弓矢を受け止めようとするが反応できずに心臓部へ突き刺さる。
感想
個人的な評価
本作はスティーヴン・ソマーズ監督の『ハムナプトラ』シリーズから生まれたスピンオフの作品となっています。
正式には『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』に登場したラストボス、スコーピオン・キングの前日譚を描いた作品である。
上記の作品では完全に悪役として登場しているが、まだ王ではなかった頃は、アッカド族の傭兵として暮らしていた。
金の為ならどんな依頼も引き受けるが、他の少数民族からはあまり評判は良くなかった。
しかし、アッカド人としての誇りを持っていて、約束は必ず守るという強い信念を持ちます。
そんなマサイアス、のちのスコーピオン・キングを演じるのはザ・ロックです。
アメリカで最も有名なプロレス団体WWEのスター選手として知られ、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』で俳優デビューをしています。
つまり、本作はザ・ロックにとって映画出演二本目にして、初主演作となっています。
本編の方は壮大なアドベンチャーとなっているが、本作はそれを受け継ぎながらも、ザ・ロックの持つ肉体美を活かしたアクションがメインとなります。
内容はそこまで難しいモノではなく、アクション映画として楽しめる作品となっている。
そんな中でもヒロインで物語のカギを握っている予言者を演じるケリー・フーが非常に魅力的と言えるでしょう。
かなりの薄着でケリー・フーの美しさが際立っていて、その魅力がきちんと伝わっている。
悪役で暴君となるメムノーンを演じるスティーヴン・ブランドも悪そうな感じです。
何より最強の剣士という肩書きはちゃんと活かされ、マサイアスと一対一になっても負けないのは感心しました。
大抵の場合だと肩書きだけで実際は主人公の前で弱くなるが、本作ではちゃんとマサイアスを負かしているのは好印象でした。
あとはマイケル・クラーク・ダンカンはザ・ロックに負けない体格と存在感、コミックリリーフのグラント・ヘスロヴやバーナード・ヒルも悪くない。
ただ、惜しいところだと味方だったのに裏切った少数民族の王子だったタクメットを演じたピーター・ファシネリが微妙だった。
もう少し活躍させるべきで、あの卑怯な立ち回りはもっと面白くできただけに残念でした。
『ハムナプトラ』シリーズは三作で止まっているが、なぜかスピンオフである本シリーズは四作まで製作されているという不思議な現象に。
ですが、ザ・ロックが主演した本作こそが一番面白いのは言うまでもないでしょう。