作品紹介
公開年月 | 2018/10/23 |
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ジャンル | アドベンチャー/アクション |
原作 | なし |
監督 | ドン・マイケル・ポール |
脚本 | デヴィッド・アルトン・ヘッジス、フランク・デジョン |
製作 | マイク・エリオット、グレッグ・ホルステイン、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
古代エジプト、ネブゼレクは呪われた剣を手に入れ、すべての部族の命を片っ端から奪い凶暴化していった。
“スコーピオン・キング”と呼ばれていたマサイアスはネブゼレクを止めるべく、ヌビアの戦士にして王女のタラに協力をする。
マサイアスとタラは「ブック・オブ・ソウル」と呼ばれる伝説の書物を探し、戦国時代に終止符を打つべく邪悪な軍団に立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・マサイアス/スコーピオン・キング(演:ザック・マッゴーワン)
主人公。最後のアッカド人。かつて王だったが今は隠居して辺境の村で鍛冶屋として働く。
ザック・マッゴーワンは代表作に『ドラキュラZERO』、『デス・レース4/アナーキー』などがあります。
厄介になった村が焼き払われて皆殺しにされるが、タラによって簡単にも救い出された。
ずっとタラとの旅について文句を言っていたが、主人公補正によって目的を次々と果たす。
ようやくネブゼレクの前に突き出されるが、なぜか殺されず放置されて復活を遂げる。
最後は弱すぎたネブゼレクを難なく倒し、不本意ながらもアミナを剣で刺して呪いを解いた。
・アミナ(縁:ケイティー・ルイーズ・サンダース)
ヒロイン。「魂の書」がある神殿の女神。魔術師だった父親によって魂の書を体に刻まれる。
ケイティー・ルイーズ・サンダースは代表作に『リジー・マグワイア・ムービー』、『シルク』などがあります。
正規の手続きで神殿へやって来たタラたちを襲っていたエンキドゥを言葉で制止した。
現れた時からスコーピオン・キングを誘うような目で見て、タラはほとんど無視していた。
一緒に長くいたエンキドゥをあっさりと見捨て、マサイアスたちと外の世界へ出て行く。
最後はネブゼレクが倒れると、マサイアスの持った剣で自ら命を絶って役目を終えた。
・タラ王女(演:パール・ササイ)
ヌビアの戦士。長い間、スコーピオン・キングを探していて助けを求めている。
パール・ササイは代表作に『トレマーズ/ブラッドライン』、『Kalushi』などがあります。
ネブゼレクがエジプトを支配しようとする中で、マサイアスに力を借りるべく助け出す。
父親の遺言で「魂の書」がある神殿を見つけ、アミナにほぼ無視されながらも目的を果たす。
途中でヌビアを治めていた兄がネブゼレクの剣にあっさり殺されて一族の王女となる。
最後はケネサと直接対決し、マサイアスの卑怯な援護で立場が優位になって倒した。
・エンキドゥ(演:ネイサン・ジョーンズ)
土塊を人型に固めて魔術によって魂を与えられたゴーレム。人間の男の10人分の怪力を持つ。
ネイサン・ジョーンズは近年の出演作に『マッド・ウォーリアーズ/頂上決戦』、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』などがあります。
神殿へ侵入してきたマサイアスとタラを襲うが、アミナの言葉によって素直に止まった。
極端に火を嫌っていて、それを利用したマサイアスたちにアミナを奪われてしまう。
それでもアミナを諦められず神殿から出て行って、アミナを助けるべく彼女の命令に従う。
最後は捕らわれたヌビアの戦士たちを檻から出して、呪いの剣と一緒に炎の中に倒れた。
・ウルク族長(演:ハワード・チャールズ)
砂の民「黒矢族」の族長。聖地に侵入したマサイアスとタラを包囲して簡単に捕らえた。
ハワード・チャールズは代表作に『&Me』、『Monster Party』などがあります。
マサイアスと取引を持ちかけると、五人の狩人で彼を仕留められないと解放すると約束した。
取引に負けてしまい約束した通りに素直にマサイアスたちを解放して彼らを見送った。
ケネサが村を通ろうとして前に立ちはだかり、頑として彼女たちを通さなかった。
最後はマサイアスの窮地になっていると知って、部族を率いてネブゼレクに奇襲をした。
・ケネサ(演:メイリン・ウー)
ネブゼレクの部下で戦士。宿敵スコーピオン・キングを各地で探して彼を追いつける。
メイリン・ウーは代表作に『Lady Bloodfight』、『ワンダーウーマン』などがあります。
一度は辺境の村でマサイアスを見つけ、無関係な村人を惨殺して捕らえるも逃がしてしまう。
凶暴化しているネブゼレクにはお咎めもなく、なぜか再びマサイアスを追う任務を受ける。
またしてもマサイアスと対峙するも簡単に逃げられてしまい、それでもなぜか許される。
最後はタラと直接対決し、マサイアスに後ろからナイフで刺され、それで逆転されて死亡。
・メノファー(演:インゲ・ベックマン)
ネブゼレクの愛人にしてシャーマン。鷹を使ってスコーピオン・キングの居場所を当てる。
インゲ・ベックマンは代表作に『ケープタウン』、『ダークタワー』などがあります。
アヌビスの呪いの剣が持つ危険さをネブゼレクに示し、その後も一緒に行動を共にする。
三度目にしてようやくマサイアスを捕らえ、彼を生かすネブゼレクに忠告をしていた。
「魂の書」を滅ぼす儀式を取り仕切り、アミナを燃やそうとするもマサイアスが邪魔をする。
最後は黒矢族の襲撃を受けて呆然としていると、後ろから矢を受けて簡単に死んだ。
・ネブゼレク(演:ピーター・メンサー)
悪役。アヌビスが鍛えた呪いの剣を手に入れて凶暴化する。スコーピオン・キングを狙う。
ピーター・メンサーは近年の出演作に『300/<スリーハンドレッド>/帝国の逆襲』、『インクレディブル・ハルク』などがあります。
呪いの剣で各地を次々と制圧していくが、あくまでマサイアスを殺したい衝動に駆り立てる。
一度マサイアスを捕らえながら見す見す逃したケネサを許し、彼女に再び追う命令を下す。
ようやくマサイアスを捕らえるが、なぜかすぐに殺さず彼を放置して復活させてしまう。
最後はマサイアスと一騎打ちしてエンキドゥに剣を奪われ、炎に投げられて焼死した。
感想
個人的な評価
本作はシリーズの5作目となりますが、もはや主人公の名前だけが共通しているだけです。
本家となる『ハムナプトラ』シリーズは3作目で打ち止めになったが、本シリーズはなぜか5作目まで作られています。
毎回のように主人公のスコーピオン・キングが変わっていくけど、本作はシリーズの中でもインパクトが薄いザック・マッゴーワンが務めます。
『デス・レース/アナーキー』でも主人公を務めていたが、ザック・マッゴーワンでは今一つ派手さに欠けていました。
本作では落ちぶれて鍛冶屋になっていたが、ヒロインに説得されて「やれやれ」と言いながらも敵を簡単に倒していきます。
まさにライトノベルの「ヤレヤレ系主人公」みたいで、終始に渡る謎の余裕は主人公補正の加護を受けているからだろう。
悪役も自らほとんど動かず、無能な部下に主人公を捕らえさせるも失敗するが、それでも許すという中途半端な悪を見せている。
とにかく、本作には魅力的なキャラクターはほぼいないが、敢えて言うならシリーズの伝統的なムダにエロい衣装のヒロインぐらいだろうか。
あとはネイサン・ジョーンズが演じるゴーレムのエンキドゥは良かったが、主人公の引き立て役程度だったから扱いが悪かった。
アクションはそれなりにあるけど、全部が同じようなパターン過ぎて面白味がほぼない。
もう本シリーズは『スコーピオン・キング』である必要性がなく、マサイアスの魅力も失っていくだけです。
すでに本編が終わっているのだから、このスピンオフであるシリーズもそろそろ打ち止めにしないと黒歴史しか生み出さなくなる。