ハングリー・アタック VD-258

作品紹介

公開年月  2017/09/26
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  マイケル・アンダーソン
脚本  マイケル・アンダーソン、ニック・スクワイア
製作  シャンテル・デ・カルヴァーリョ、ナイジェル・ウール
製作国  イギリス
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

1998年、田舎町に住む小学生のティムは友人らとワニの卵を盗もうと深夜の動物園に侵入するが、警報機が作動し、パニックになって友人の一人がワニに噛み殺されてしまう。
その15年後、故郷を離れていたティムは父の死をきっかけに事業を引き継ぐ為に戻ってきた。
しかし、その矢先、住民の姿を消す事件が頻発し、ティムは水路でワニの歯を発見した事で15年前の事件との関連性を調べ始めるのだった。

登場人物&出演者

ティム(演:アンドリュー・リー・ポッツ)
主人公。15年前に友人が目の前でワニに食われてしまい、それ以来、トラウマになっている。
アンドリュー・リー・ポッツは代表作に『ニュー・イヤーズ・デイ/約束の日』、『TATARI タタリ/呪いの館』などがあります。
亡くした父の事業を継ぐべく15年ぶりに故郷へ帰るが、叔父のスタンから嫌われている。
沼地にいたワニを動物園に戻す役目のスタンに質問するが、当然のように答えを得られず。
ワニにエサを与えているのはシーザーとスタンだと知り、バギと彼らのアジトに踏み込んだ。
最後はバギとともにシーザーとスタンを止めて、ルーシーと新婚旅行へと出かける事に。

ルーシー(演:ローラ・エイクマン)
ヒロイン。ティムの恋人。ティムとともに彼の故郷へ行き、小学校の教師として就職する。
ローラ・エイクマンは代表作に『ヴァーチャル・セクシュアリティ』、『エンパイア・オブ・エイプス』などがあります。
バギの息子ラビが同じ小学校に通っている事から、彼に送り迎えをしてもらっている。
新しい仕事で悩んでいたティムの事を分かっていて、ロンドンに帰りたい彼に賛同する。
沼地にいるワニにエサを与えているのがシーザーと連絡を受けるも、すでに誘拐されていた。
最後はやって来たティムとバギに助け出され、念願だったティムとの新婚旅行に出かける。

バギ(演:ムズ・カーン)
ティムの幼馴染み。15年ぶりに帰ってきたティムを出迎える。ルーシーを送り迎えする。
ムズ・カーンは代表作に『世界一キライあなたに』、『Redwood』などがあります。
息子が小学校に通っている縁でルーシーを送り迎えしているが、ティムは信頼している。
ワニの歯を息子が見つけてティムに手渡すと、それが15年前のワニだと確信を得る。
ダイナーでティムと食事をしていると、パイに入っていたネイルを見て犯人だと分かる。
最後はティムと一緒にシーザーとスタンを追い詰め、その後はベジタリアンとなった。

ラード(演:ダニー・キレイン)
地元の若者。肥満体。いつもラッセルと行動している。彼と一緒に沼地で釣りをしていた。
ダニー・キレインは代表作に『オートマタ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などがあります。
自作のハッパでいつもハイになっていて、ラッセルの妹であるブリトニーといい感じになる。
ブリトニーが行方不明になると、ラッセルとともに犯人であるワニを見事に退治した。
シーザーの正体を知ってラッセルと倒しに行くが、耳を切断されて逆に捕まってしまう。
最後は乗り込んできたティムとバギのおかげで助かり、その後はエンジニアとなった。

ラッセル(演:ジャック・マクマレン)
地元の若者。いつもラードと一緒に行動する。採掘場近くの沼地でいつも釣りをしていた。
ジャック・マクマレンは代表作に『Seamonsters』、『The Souvenir』などがあります。
そこでラードと羊の頭が何かに食われた場面を見るが、現実逃避として飲み明かしていた。
今度は妹であるブリトニーが行方不明になると、ラードとともにワニを退治した。
人肉を与えていたシーザーの正体を見破り、ラードと退治しようとして逆に捕まってしまう。
最後は乗り込んできたティムとバギに助けられ、その後は剥製師の修行に励む事に。

ブリトニー(演:ジョージア・ヘンショウ)
ティムの会社で事務職として働いている。音楽を聴きながら書類整理などをしていた。
ジョージア・ヘンショウは代表作に『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』、『Banana』などがあります。
兄のラッセルと遊んでいたラードといい感じになって、ハッパでハイになって次の段階へ。
草むらで用を足している時に何かに襲われてしまい、そのまま行方不明になってしまう。
地元ではワニに食われたと思われたが、実際はシーザーとスタンたちに捕まっていた。
最後は自力でなんとか脱出し、ラッセルたちに犯人がシーザーだとジェスチャーで伝えた。

ウェンブリッジ夫人(演:アビゲイル・ハミルトン)
ティムの父親の時代から働いている家政婦。ティムが帰ってきて温かく出迎えた。
アビゲイル・ハミルトンは代表作に『復讐少女』、『ワンチャンス』などがあります。
ティムの事を昔のように「ティミー」と呼んで、それを知ったルーシーにからかわれていた。
いつも忙しいティムとルーシーたちよりも先に起きて、彼らの為に朝食を作っていた。
ブリトニーが沼地で行方不明になった噂を知って、すぐにティムたちへ伝えていた。
最後はティムの自宅に侵入したシーザーをアイロンで倒し、その後は自警団活動をする。

スタン(演:ジャスティン・リー・コリンズ)
ティムの叔父。ティムの父親が経営する会社で従業員として働くが無愛想で人嫌い。
ジャスティン・リー・コリンズは本作が長編映画デビュー作となります。
兄から工場を譲ってもらえなかった事を根に持っていて、ティムに冷たい態度を取る。
過去に兄から沼地にいたワニを動物園に戻す事を任されたが、そのまま育てていた。
シーザーと組んで女性を誘拐して、彼に肉を解体してもらってワニたちに与えていた。
最後は住民たちに正体がバレてしまい、逃げ出すも自分が育てたワニに食われてしまう。

シーザー(演:トーマス・ターグーズ)
地元の精肉店で働いている。なぜかラッセルとラードのコンビからバカにされている。
トーマス・ターグーズは代表作に『バイオレンス・レイク』、『シンクロ・ダンディーズ!』などがあります。
その様子を逆に小バカにしているが、当然のように面と向かって言えるはずもない。
実はスタンと組んで人間を掠って、肉を解体して沼地に生息しているワニのエサにしていた。
ラッセルとラードに正体がバレてしまうが、マヌケな二人のおかげで簡単に捕まえた。
最後はティムに昏倒させられるが、再び彼らの家に現れて逮捕されるも刑務所を脱獄した。

感想

個人的な評価

本作は『バース・フィルム・フェスティバル2014』にて観客賞を受賞した作品です。
監督と共同脚本のマイケル・アンダーソンは、巨匠リドリー・スコットの弟子で長年撮影監督として活躍していました。
凶暴化した動物が襲う作品として、今ではサメ映画が最も知名度を上げている事だろう。
しかしながら、他にもクモや鳥などがあって、その中でもワニ映画もかなりの数があります。
本作はそんなワニ映画の一本となりますが、まさかの展開で後半は別物となりました。
本来なら巨大化したワニとか、突然変異したワニが襲って主人公たちが倒す展開が王道だが、なぜか本作は別の方向へ行ってしまった。
まさか人を誘拐して肉を解体し、ワニに与えるという展開は予想の斜め上を行きました。
確かに多少の伏線を張っていたけど、あまりにも唐突すぎる流れにちょっと戸惑いました。
本作はワニ映画だと思わせて、実は殺人鬼映画という構成であるが、残念ながらどちらの要素も薄まってしまっている。
最初から殺人鬼映画とするならば、もっと伏線を強く意識させる必要性があるけど、本作にはそれがなかった。
では、本来のワニ映画として考えると、別にワニは怪物化しているワケじゃないから普通としか言えません。
その結果、本作はどっち付かずの中途半端な内容になってしまい、ワニはオマケだけど殺人鬼もまた微妙な設定でした。