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エール! RE-2644

エール! RE-2644

作品紹介

公開年月  2014/12/25
ジャンル  ドラマ/コメディ/青春
原作  なし
監督  エリック・ラルティゴ
脚本  ヴィクトリア・ベドス、トマ・ビデガン、ほか
製作  エリック・シュエルマン、フィリップ・ルスレ、ほか
製作国  フランス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

フランスの田舎町で酪農を営むベリエ家は高校生のポーラ以外、両親も弟も耳が聞こえない。
ポーラが通訳係をする事で不便を感じなかったが、そんな彼女は音楽教師から歌の才能を見出され、パリの音楽学校のオーディションを勧められる。
歌手になる事を夢見るポーラだが、彼女の歌を聴けない家族の心配をしてパリ行きを決断できずにいるのだった。

登場人物&出演者

ポーラ・ベリエ(演:ルアンヌ・エメラ)
主人公。家族が聴覚障害者で通訳を担っている。実家の酪農を手伝い、店ではお客を捌く。
ルアンヌ・エメラは代表作に『Nos patriotes』などがあります。
どんな時でも家族の通訳をして、酪農の手伝いをしているせいで学校では居眠りが多い。
片想いの同級生ガブリエルが希望したコーラスの授業に入って縁のなかった歌に知る。
当初はコーラスでの授業をバカらしく思っていたが、ガブリエルとのデュオで才能を開花。
最後はパリのオーディションで家族への想いを歌って合格し、新たな旅立ちを笑顔で迎える。

ジジ・ベリエ(演:カリン・ヴィアール)
ポーラの母親。聴覚障害者。家族の中では一番のおしゃべりで、ポーラを子供扱いする。
カリン・ヴィアールは代表作に『デリカテッセン』、『パティーとの二十一夜』があります。
性行為のしすぎで性器が炎症を起こし、三週間の禁欲を強いられるが普通に破ってしまう。
奥手なポーラが恋人を作らない事を心配し、彼女がレズビアンではないかと疑っていた。
ポーラにようやく生理が訪れるとみんな報告するが、練習に来たガブリエルにまで見られる。
最後はロドルフの説得もあって、ポーラがパリの学校に行く事を惜しみながら祝った。

ロドルフ・ベリエ(演:フランソワ・ダミアン)
ポーラの父親。聴覚障害者。美人なジジに似合わないワイルドな姿で言葉遣いが少し下品。
フランソワ・ダミアンは代表作に『TAXi(4)』、『ザ・ダンサー』などあります。
ラピドス村長が工業地区を建設しようとして、それを止めるべく村長選に立候補を決意する。
金をバラ撒いて村長選を戦うラピドスに勝てないと分かっても最後まで戦おうとする。
デュオの練習にやって来たガブリエルをにらみ付け、ポーラの生理を勘違いして彼女を叩く。
最後はポーラの歌の才能を知り、パリのオーディションを受けさせて彼女の出発を祝った。

カンタン・ベリエ(演:リュカ・ゲルベルグ)
ポーラの弟。聴覚障害者。家族で産婦人科を訪れると、待合室で性教育の雑誌を見ていた。
リュカ・ゲルベルグは本作が長編映画デビュー作となります。
家ではいつもゲームをやっていて、パソコンにも詳しくロドルフのポスターを作った。
両親の影響で性に関する知識が豊富であり、ガブリエルがポーラと関係を持ったか聞いた。
ずっとマチルドに興味を持っていて、手話を教えるという名目で彼女との性的関係を目指す。
いよいよという時にゴムを装着するが、実はアレルギーでショックを受けて寝込む事に。

マチルド(演:ロクサーヌ・デュラン)
ポーラの同級生。ポーラとは大の仲良し。入れ替わり立ち替わりで彼氏を乗り換えている。
ロクサーヌ・デュランは代表作に『博士と私の危険な関係』、『エヴォリューション』などがあります。
ガブリエルは中身のないキザな野郎と決めつけ、片想いするポーラに注意をしていた。
コーラスの授業では声を発した瞬間にトマソンから不合格を言い渡されてしまうレベル。
パリ行きのチャンスについてポーラから相談を持ちかけられ、その挑戦を強く勧める。
ポーラの代わりとして手話を習って店を手伝うが、両親から散々の評価を受けてしまう。
カンタンといい感じなるが、彼がゴムアレルギーでショックを受けて倒れる事になる。

ガブリエル(演:イリアン・ベルガラ)
ポーラの同級生。ポーラが片想いするが、イヤな同級生であるカレーヌと付き合っている。
イリアン・ベルガラは代表作に『Rue Mandar』、『Prendre le large』などがあります。
父親は舞台監督だが、仕事の邪魔という事で祖母が暮らしている村にやって来た。
パリの音楽学校に行く目標を持っていて、その真意は村から出たいという思いを持つ。
ポーラの生理をカレーヌに話したせいで険悪な仲となって、それ以来、お互い無視する事に。
最後はポーラのオーディションをトマソンに話し、パリに急いで彼女を見守っていた。

トマソン(演:エリック・エルモスニーノ)
ポーラが通う高校の音楽教師。過去に大物歌手と仕事をしているが現在は村に留まっている。
エリック・エルモスニーノは代表作に『あの夏の子供たち』、『スカイラブ』があります。
コーラスの授業を担当するが、ほとんどが才能を持ち合わせていない事にガッカリしている。
いち早くガブリエルの才能に気づき、更にポーラが持っている可能性を指導する事になる。
ポーラの家族事情を知らない事で歌を止めようとした彼女だが、諦めると助言を与えた。
最後はパリでのオーディションに飛び入りで伴奏を務め、見事にポーラを合格させた。

ラピデュス(演:ステファン・ヴォイトヴィッチ)
ポーラたちが暮らす村の村長。今度の村長選に出馬し、市場に繰り出して挨拶回りをする。
ステファン・ヴォイトヴィッチは代表作に『Romantics Anonymous』、『11.6』がある。
テレビの取材で村を活性化する為に工場地帯を築いて雇用を増やそうと考えている。

感想

個人的な評価

本作はフランス映画祭2015で観客賞を受賞し、動員数750万人を記録した作品となります。
フランス映画史上でも100位以内に入るほどの快挙で、同国で絶大な人気を誇ります。
しかし、なぜか日本では劇場公開されず、まさかのアルバトロス・フィルムによる配給となってしまった作品である。
アルバトロス・フィルムはクソ映画を多く配給しているが、時には『アメリ』のような名作も手がける事があるのです。
そんな本作もフランスで大ヒットしているので、当然のように『アメリ』と同じ期待を持つ。
主人公であるポーラを演じるルアンヌ・エメラは、フランスの歌オーディション番組で“奇跡の歌声”と賞賛されました。
歌手として活躍する一方で、女優としてもセザール賞とリュミエール賞の新人賞を受賞する実力派でもあります。
本作はまさしくルアンヌ・エメラが演じる為の作品だと言えるほどピッタリの役である。
自分以外の家族は聴覚障害者で、酪農の手伝いをして、市場ではお客の対応、更に農協との取引なども手がけている。
まさに家族の中で社会で暮らす為に最も必要な人物であるが、そんな彼女は自分でも気づかなかった才能に目覚めていく。
当然のように認められた才能を発揮したい思いがある一方、家族を心配して板挟みになる。
主人公が抱える葛藤は障害を持つ家族に生まれたからこそ背負うモノであり、その現実に若い彼女が苦悩する姿は印象的でした。
クライマックスでパリのオーディションで歌ったサルドゥの「青春の翼」は審査員が言うように素晴らしい選曲でした。
それまで両親と思いのすれ違いで微妙な関係だったが、ここでの歌詞はまさに彼らへのメッセージが込められた曲で感動は一入だったと思います。
ただ、どうしても個人的に引っかかる部分がかなり多く、そこまで感動できるところまで至らなかったのです。
まずは冒頭で母親が性器の炎症を起こしているが、物語のラストでは悪化していて治る気配がなく終わってしまう点。
次に父親が村長選に出馬しているけど、途中から丸投げになってしまい、結局は有耶無耶になってしまう点。
三つ目にポーラが家を出て行く事で酪農はまだいいけど、市場での商品をどうやって売っていくのか解決していない点。
このように本作は序盤から積み重ねたエピソードを丸投げして、ポーラのオーディションだけでハッピーエンドを終結させてしまっている。
それなら、母親のエピソード、父親のエピソード、家族の問題はすべて無意味なってしまう。
最終的なゴールはポーラの合格なのは分かるが、それ以外の問題は解決せずに終わらせるのはちょっとばかり納得できなかった。
その影響でクライマックスでの両親へのメッセージの歌による感動も半減したという個人的に残念な結末でした。

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