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インフェルノ RE-2455

インフェルノ RE-2455

作品紹介

公開年月  2016/10/14
ジャンル  サスペンス
原作  ダン・ブラウン 『インフェルノ』
監督  ロン・ハワード
脚本  デヴィッド・コープ
製作  ブライアン・グレイザー、マイケル・デ・ルカ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ラングドン教授が目覚めたのはなぜかフィレンツェの病院にある一室。
過去2日間の記憶がないラングドン教授は、謎の刺客に命を狙われるも、女医シエナの手を借りて病院から脱出する。
何も思い出せないラングドン教授はポケットにあるペンライトからダンテの神曲“地獄篇”を映し出した地獄の見取り図。
刻まれた暗号を探るうち、ダンテのデスマスクを持つ大富豪で生化学者ゾブリストにたどり着くラングドン教授は隠された陰謀を知るのだった。

登場人物&出演者

ロバート・ラングドン(演:トム・ハンクス)
主人公。ハーバード大学教授。宗教象徴学専門。なぜかフィレンツェの病院で目覚める。
トム・ハンクスは近年の出演作に『ハドソン川の奇跡』、『王様のためのプログラム』などがあります。
頭を銃弾がかすめ、倒れた拍子に脳震盪を起こす。ダンテの神曲“地獄篇”の幻覚を見る。
担当医だったシエナとともにゾブリストの残した手がかりを探す事になる。
しかし、それはゾブリストの計画を完成させる為にシエナが彼を利用していた。
エリザベスやシムズの協力により、シエナが実行しようとした計画を見事に阻止する。

シエナ・ブルックス(演:フェリシティ・ジョーンズ)
ヒロイン。女医。9歳の時にラングドン教授と会っている。彼の著書をすべて読んでいる。
フェリシティ・ジョーンズは代表作に『博士と彼女のセオリー』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などがあります。
天才少女として12歳の時に名門大へ入学する。ダンテの神曲“地獄篇”も読破している。
実はゾブリストの恋人で彼の計画に賛同し、ラングドン教授を利用してウイルスを探し出す。

クリストフ・ブシャール(演:オマール・シー)
世界保健機関所属。冒頭ではゾブリストを追いつめ、飛び降り自殺をさせてしまう。
オマール・シーは近年の出演作に『二ッ星の料理人』、『ショコラ/君がいて、僕がいる』などがあります。
実はゾブリストの開発したウイルスを狙って、個人的に利用を企み独自に動いていた。
ラングドンを追いつめるが、世界保健機関と協力するシムズによって始末される。

バートランド・ゾブリスト(演:ベン・フォスター)
大富豪で生化学者。人類が地球のガンと主張。ブシャールに追われ、飛び降り自殺を選ぶ。
ベン・フォスターは近年の出演作に『最後の追跡』、『ウォークラフト』などがあります。
人類が過剰に増加する将来を危惧し、その解決策に世界人口の半分を減らすウイルスを研究。
シムズが経営する民間の危機管理会社によって2年間も匿われて開発に成功する。

ハリー・シムズ(演:イルファーン・カーン)
民間の危機管理会社の総監。2年間に渡って依頼人のゾブリストを世界保健機関から匿う。
イルファーン・カーンは近年の出演作に『ドラマ/東京裁判』、『ジュラシック・ワールド』などがあります。
ゾブリストが世界人口を半分に減らすイカれた計画を知り止めようと自ら動き出す。
エリザベスから批判されるが、ゾブリストの計画を阻止する善良な思考を持っている。

エリザベス・シンスキー(演:シセ・バベット・クヌッセン)
世界保健機関事務局長。ゾブリストを危険人物と認識する。ラングドン教授とは旧知の仲。
シセ・バベット・クヌッセンは代表作に『アフター・ウェディング』、『王様のためのプログラム』などがあります。
ゾブリストが残した計画を探る為にラングドン教授への協力を直接要請している。
しかし、シムズの危機管理会社にラングドンが拉致され、個人的な感情で安否を心配する。
敵対する組織のシムズやラングドンと協力し、ゾブリストの計画を見事に阻止する。

ヴァエンサ(演:アナ・ウラル)
殺し屋。民間の危機管理会社所属。フィレンツェの警官に扮してラングドン教授を追う。
アナ・ウラルは代表作に『アクト・オブ・ウォー』などがあります。
五百人広間の天井裏でラングドン追いつめるもシエナの反撃で足を取られて落下して死ぬ。

感想

個人的な評価

本作はダン・ブラウンの同名小説を基に実写映画化されたシリーズ三作目。
『ダ・ヴィンチ・コード』、『天使と悪魔』はいずれも話題作としてヒットしています。
前作から7年の時を経て、ようやく実写映画化された三作目だが、ロバート・ラングドンを主人公としてシリーズとして四作目に当たります。
原作の小説三作目は『ロスト・シンボル』というタイトルで、いずれ実写映画化されるだろうと思います。
個人的にロバート・ラングドンのシリーズは微妙なイメージを持っていました。
しかし、本作は思っていた以上に面白い展開になっていて、シリーズの中でも最もサスペンスをしていたと思います。
主人公が記憶喪失という手法は多く使われているが、本作はかなり効果的に使われている。
そのおかげで最後まで目が離せない構成であり、ダンテの神曲“地獄篇”に対する興味が湧くぐらい強調していました。
本作の面白いところは、地獄篇で最も重い罪が“裏切り”となるが、ヒロインであるシエナが裏切る事こそが最大の見せ場と言える。
ある意味、これはきちんと地獄篇を意識した構成となっているのは素直に感心できます。
シリーズの持ち味である暗号解読については控え目で、これを求める人には物足りない印象を持たせてしまう。
その代わり、先の展開を読ませないような流れになっていて、誰が味方で、誰が敵なのか分からない演出はハラハラ感を与えています。
やはり、映画というのはどれだけ劇中の世界観に入れるかによって受ける印象が違います。
上手く導入してくれる作品だと、変に予想を立てたり、疑ったりしないで、素直な気持ちで起きる展開を受け入れる事ができる。
捻くれた人を除けば、外から作品を冷静に観る事を与えない展開は非常に良かったと思う。
主人公であるラングドン教授は常に走り回っているイメージだが、本作でも記憶が曖昧でもちゃんと逃げ回っていました。
ここら辺は三作目という事で自然な入り方となっていて、違和感なく物語に集中ができます。
本作で最大の収穫と言えば、強調されるダンテの神曲“地獄篇”という魅力的な題材です。
なんだか一度は読んでみたくなるような扱いであり、本作の根幹になるのも頷ける。
まだまだ続く可能性があるので、実写映画化されていない『ロスト・シンボル』もいずれ製作されるだろうと期待しています。


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