アメイジング・スパイダーマン2 MY-241

作品紹介

公開年月  2014/04/17
ジャンル  SF/アクション
原作  スタン・リー(原作)、スティーヴ・ディッコ(作画) 『アメイジング・スパイダーマン』
監督  マーク・ウェブ
脚本  アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、ほか
製作  アヴィ・アラッド、マシュー・トルマック
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入ブルーレイ

あらすじ

普通の青年として恋人グウェンとの愛を育む一方、スパイダーマンとしてニューヨーク市民の安全と平和に貢献する充実した日々を送るピーター・パーカー。
そんなある日、いつものようにニューヨークの平和と安全を守っていたスパイダーマンはオズコープ社の電気技師マックスを助ける。
同じ頃、ピーターの幼馴染みで巨大企業オズコープ社の御曹司ハリー・オズボーンがニューヨークに舞い戻り、二人は十年ぶりの再会を果たす。
そんな中、事故に巻き込まれたマックスが、電気を自在に操る怒れる魔人エレクトロとなり、スパイダーマンの前に現れるも自分の名前を覚えていない事に裏切られた怒りを爆発させる。
ハリーは一族に遺伝する病気を治療する為、スパイダーマンの血を欲し、写真を撮っていたピーターに頼むも断られてしまい、やがてマックスの事故を隠蔽したとウソのレッテルを貼られ会社をクビになる。
マックスとハリーは協力して、裏切られた者同士が組んで、憎きスパイダーマンの前に立ちはだかるのだった。

登場人物&出演者

ピーター・パーカー/スパイダーマン(演:アンドリュー・ガーフィールド)
グウェン・ステイシー(演:エマ・ストーン)
マックス・ディロン/エレクトロ(演:ジェイミー・フォックス)
ハリー・オズボーン/グリーン・ゴブリン(演:デイン・デハーン)
ドナルド・メンケン(演:コルム・フィオール)
フェリシア(演:フェリシティ・ジョーンズ)
アレクセイ・シツェビッチ/ライノ(演:ポール・ジアマッティ)
メイ・パーカー(演:サリー・フィールド)

感想

個人的な評価

本シリーズにおいてピーター・パーカー/スパイダーマンを演じるのはアンドリュー・ガーフィルドです。
アンドリュー・ガーフィルドは舞台俳優からキャリアをスタートさせ、映画では『ソーシャル・ネットワーク』で一躍有名になりました。
新シリーズの主人公に抜擢されたアンドリュー・ガーフィルドは、旧シリーズのトビー・マグワイアに勝とも劣らない存在感を出しています。
シリーズのヒロインでピーターの恋人であるグウェンを演じるのはエマ・ストーンです。
エマ・ストーンはテレビドラマからキャリアをスタートさせ、2007年公開の『スーパーバッド/童貞ウォーズ』で映画デビューしています。
旧シリーズのMJとは違う魅力を持つグウェンを見事に演じていて、本作でもその魅力を充分に発揮していました。
そして、本作では前作とは比べ物にならないぐらい悪役が充実しているのが特徴です。
第一の悪役となる電気を自在に操るエレクトロとなった電気技師マックスを演じるのはジェイミー・フォックスです。
ジェイミー・フォックスは俳優でありながらもミュージシャンとしても活躍しています。
2004年公開の『Ray/レイ』ではアカデミー主演男優賞を受賞している演技派俳優です。
アカデミー俳優が超大作に出演するのが珍しい中、更に悪役というのも珍しく、それだけでも話題性が充分でしょう。
原作では白人が演じているが、今回は黒人のジェイミー・フォックスが演じているが、原作よりも不気味なキャラクターに仕上がっている。
それにジェイミー・フォックスが見せたマックスという孤独な人物もなかなか面白い造形でした。
第二の悪役となるグリーン・ゴブリンでピーターの親友ハリーを演じるのはディーン・デハーンです。
ディーン・デハーンはテレビドラマシリーズやテレビ映画に出演し、2012年公開の『クロニクル』では主演を務めています。
本作で初めて見た俳優ですが、どこか若き日のレオナルド・ディカプリオみたいな雰囲気がありました。
旧シリーズのグリーン・ゴブリンと比べて、こちらも不気味さが増していて、ディーン・デハーンの生意気なハリーはなかなか良かった。
第三の悪役となるパワードスーツを着たライノで人体実験の被験者となったロシア移民のアレクセイを演じるのはポール・ジアマッティです。
ポール・ジアマッティは舞台からキャリアをスタートさせ、その後はテレビドラマや映画に多く出演しています。
その特徴的な外見から主にコミカルで個性的な役が多く、本作でのイロモノなキャラクターを見事に演じきっていました。
ただ、出番が序盤と最後だけというのはなんだかムダ使いのように印象は否めなかったです。
前作はアクションシーンが少なく不満要素だと言われていたが、本作では三人もの悪役が出ていて、かなり派手な続編となりました。
とにかく、本作はピーターの苦悩とグウェンの関係、父母の真実、親友との決別など様々な要素を含んだ作品となっている。
スパイダーマンの要素を詰め込んだ本作だが、やはり、これはシリーズ化を見越したストーリーの組み立て方。
一本の映画としては詰め込み過ぎていて、あれこれやりたいのは分かるが、複雑化しないように深いところまで踏み込まないようにしている。
旧シリーズは父母のサイドストーリーがなかったおかげで物語はそこまで複雑ではなかったが、本作は逆に複雑になりそうな感じになっている。
それにアクション要素を解消しようと悪役を三人も投入したが、それぞれのサイドストーリーが薄くなっているのが気になった。
しかしながら、人気シリーズとして安定した面白さがあり、今後の続編に対して期待できます。