作品紹介
公開年月 | 2013/01/04 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | なし |
監督 | ジョン・ラッセンポップ |
脚本 | キルステン・エルムス、アダム・マーカス、ほか |
製作 | カール・マッツォコーネ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ソーヤー一家が起こしたテキサス州で起きた惨劇から20年後、ヘザー・ミラーの元に一通の手紙が届いた。
財産を相続するという内容に覚えのなかったヘザーは、両親を問い質すと実の娘じゃないと打ち明けられ、出生の秘密が分かるとして手紙の記す場所を目指す。
その旅にヘザーの友人たちが同行し、大豪邸に到着して浮かれていたが、そこで待ち受けていたのはレザーフェイスだった。
登場人物&出演者
・ヘザー(演:アレクサンドラ・ダダリオ)
主人公。スーパーの精肉で働いている。突然、祖母が亡くなったという手紙を受け取る。
アレクサンドラ・ダダリオは代表作に『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、『ゾンビ・ガール』などがあります。
養女だと知らずに育っていて、養父母から事実を聞いて手続きの為にテキサス州へ行く。
友人たちがレザーフェイスに殺され、遊園地に逃げ出して保安官たちに事情を話した。
バートがソーヤー家を皆殺しにし、自身もソーヤーの人間だと知るも人質にされてしまう。
最後はレザーフェイスと協力してバートを殺し、祖母の遺志を継いで従兄弟の世話をする。
・ライアン(演:トレイ・ソングス)
ヘザーの恋人で黒人。サンドバッグで鍛えていて自慢の肉体をヘザーに見せつけている。
トレイ・ソングスはR&Bシンガーで映画の代表作に『30日の婚活トラベル』などがあります。
過去に酔っぱらった勢いでヘザーの親友であるニッキーと肉体関係を持っているという。
屋敷に着いてから一人でビリヤードを楽しんでいて、ケニーが襲われる事を気付かなかった。
ニッキーが騒いで納屋に行くが、そこで彼女の誘いをなぜか受けて再び肉体関係になる。
最後はレザーフェイスに襲われて車で逃げ出すが、横転した際に運悪く死んでしまう。
・ニッキー(演:タニア・レイモンド)
ヘザーの親友。同じスーパーでレジ打ちとして働いている。一緒に旅行へ行こうと誘う。
タニア・レイモンドは代表作に『初体験:ハイスクール・チェリーパイ』、『スリル/少女たちの危険なアクセス』などがあります。
実は過去に酔っぱらった勢いでライアンと肉体関係を持ち、今でも彼の事を忘れていない。
ヘザーが屋敷を見回っている隙にライアンを誘い出し、当初の目的である肉体関係を持つ。
外でのチェーンソーの音を聞きつけて出てくるが、レザーフェイスに襲われてしまう。
最後はレザーフェイスに捕まると冷蔵庫に閉じ込められ、やって来た警官の誤射で死亡。
・ケニー(演:ケラム・マレッキ=サンチェス)
ニッキーの恋人。ニューオーリンズへの旅行では車を出して運転手を担っていた。
ケラム・マレッキ=サンチェスは代表作に『インシデント』、『パニッシャー:ウォー・ゾーン』などがあります。
途中でダリルを拾って彼を屋敷に置くが、結局泥棒だと発覚するが気にしなかった。
最後は料理をしているとレザーフェイスの部屋を見つけ、そのまま殺されてしまう事に。
・ダリル(演:ショーン・サイポス)
ヘザーたちが立ち寄ったガソリンスタンドで出会った男。途中の町まで乗せてもらう。
ショーン・サイポスは代表作に『デッドコースター』、『ザ・テロリスト』などがあります。
その正体は泥棒で荷物の整理と称して屋敷に残り、そこで物品を漁っていた。
最後はレザーフェイスの部屋に入るが、襲われてハンマーで顔面を粉砕されて死亡。
・カール(演:スコット・イーストウッド)
ヘザーたちがやって来たニュートの警察官。店の品を見ていたヘザーに声をかけた。
スコット・イーストウッドは代表作に『父親たちの星条旗』、『グラン・トリノ』がある。
レザーフェイスに追いかけられ遊園地に来たヘザーを見て、すぐに助けようとした。
動揺していたヘザーの傍で新しいシャツを渡して、安心させようと努めていた。
実はバートの息子でソーヤー家の事情を知っていて、助けを求めたヘザーを連行する。
最後は食肉工場にヘザーを縛り上げ、あとから来た父親たちに任せて現場を離れた。
・フーパー保安官(演:トム・パリー)
ヘザーたちがやって来たニュートの保安官。過去にソーヤー家に取引を持ちかけた。
トム・パリーは代表作に『ワイルド・スピード』、『地獄のヒーロー/グラウンド・ゼロ』などがあります。
本来ならジェドだけを差し出せば一家を救うはずが、バートが来て皆殺しにしていた。
ソーヤー家は全滅したと思っていたが、遊園地での出来事からレザーフェイスの存在を知る。
ヘザーたちがいたカーソン邸に部下を寄越すが、そこで凄惨な現場を見て息を呑んでいた。
最後は食肉工場で襲われるバートを見るが、何もせずに彼が死ぬのを見届けて立ち去る。
・バート・ハートマン(演:ポール・レイ)
ヘザーたちがやって来たニュートの町長。田舎町に似合わない余所者を見下していた。
ポール・レイは代表作に『ドリフトブレイク』、『トゥルー・グリット』などがあります。
レザーフェイスが遊園地に出現すると、保安官事務所にやって来て保安官に文句を言う。
過去にフーパー保安官がジェドの引き渡しだけを条件にしたが、町民を連れて皆殺しにする。
ヘザーを人質にしてレザーフェイスを誘い出そうと食肉工場で待機していた。
最後はチェーンソーを渡されたレザーフェイスに足首を切られ、チッパーカッターで死亡。
・レザーフェイス/ジェド・ソーヤー(演:ダン・イェーガー)
テキサスの連続殺人鬼。20年前に獲物である女性を逃してしまい、保安官に目をつけられた。
ダン・イェーガーは代表作に『Metal Heads』などがあります。
引き渡される条件で家族が助けるはずが、バートのせいで家族が皆殺しにされてしまう。
20年間に渡ってカーソン邸に潜んでいたが、泥棒のダリルによって表へと出てくる。
ヘザーたちを襲って遊園地に姿を現し、それによってバートたちが殺すべく誘い出される。
最後はヘザーが従妹だと知って協力してバートを殺し、その後は彼女に面倒を見てもらう。
感想
個人的な評価
本作は1974年の1作目からの続編として製作され、2作目以降とは関係ないパラレルワールドとなっています。
正統な続編として製作されていますが、オリジナルの監督を務めたトビー・フーパーは一切関わっていません。
しかしながら、レザーフェイスの考案者という事もあって、劇中に登場する保安官の名前がフーパーとなっています。
『悪魔のいけにえ』シリーズは四作まで出ていますが、本作はそれらを無視して、一作目からの続編という形になっています。
その為、冒頭では一作目の映像や本作に繋がる場面が流れて正統な続編を意識づけています。
まず、本作は根本的に『悪魔のいけにえ』シリーズとはまったく違ったアプローチである。
本来ならレザーフェイスはナワバリに入った人間を容赦なく惨殺する殺人鬼だが、なぜか本作では主人公の味方になってしまう。
これは完全にレザーフェイスのアイデンティティを崩壊させるだけじゃなく、完全に一作目を否定してしまうような展開だと言える。
せっかく作り上げた殺人鬼に家族の絆とか、変な人間性を与えてしまう事で異形の存在がねじ曲げられてしまう。
トビー・フーパー監督は語らない異形の殺人鬼から、哀愁などの背景を演出しているのに、それを実際にやってしまうのは明らかに間違いである。
感じさせる事がトビー・フーパー監督の狙いであって、それを本当に描いた本作は明らかに製作側の暴走としか言えません。
なので、本作におけるレザーフェイスに魅力が一切ない上に、年老いた町長にボコボコにされるところもキャラクターを崩壊させている。
しかしながら、本作で唯一の成功は主人公を演じたアレクサンドラ・ダダリオでしょう。
これは演技とかキャラクターではなく、単純にアレクサンドラ・ダダリオのスタイルだけが目を引くだけです。
それ以外に本作はまったく魅力がないし、レザーフェイスのキャラクターを崩壊させようとする意図に反吐が出るほどでした。
実際におっぱいをすべて見せたワケじゃないが、ギリギリのところで見せない監督の演出が素晴らしかった作品です。