作品紹介
公開年月 | 2004/04/24 |
---|---|
ジャンル | パニック/ホラー |
原作 | なし |
監督 | スコット・ハーパー |
脚本 | スティーヴ・ビヴィラックァ |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
太古の地層に潜んでいた巨大生物が地震の影響で地表に現れ、捕獲に向かった軍隊は一人の女性を残して全滅させられてしまう。
巨大生物がどんな攻撃も通じない巨大なワニの強さを知った地質学者で古生物学者のリア博士は、その遺伝子を生物兵器に利用する為に卵をロサンゼルスに移動させる。
しかし、親ワニは卵を追ってロサンゼルスに上陸し、軍の火力で足止めもできず、街は恐怖のどん底に陥るのだった。
登場人物&出演者
・セリア・ペレス上等兵(演:シンシア・ローズ・ホール)
主人公。巨大生物の調査をする為に派遣された。婚約者も同部隊で任務よりも私語を重要視。
シンシア・ローズ・ホールは代表作に『TV Virus』、『Bad Match』などがあります。
巨大生物がワニだと判明するも一人だけ助かり、リンチ大尉の部隊と合流して基地を目指す。
実は田舎育ちで専門家並みにワニの生態を知っていて、木に登ったおかげで助かった。
婚約者を殺したワニをぶっ殺したいとリンチ大尉の説得を無視し、二人で倒そうとする。
最後は空気を読んで待ってくれるワニの腹部に爆弾を設置して爆死させ、街を救った英雄に。
・ジョー・リンチ大尉(演:マシュー・ブラショー)
巨大生物を偵察して生き残ったペレス上等兵と、死亡した兵士たちの遺体回収を任せられる。
マシュー・ブラショーは代表作に『The Ringmaster』、『Stupid Teenagers Must Die!』などがあります。
事前情報で巨大生物の強さを知っていて、ペレス上等兵を見つけるが部下は全員食われた。
パニックを起こしたペレス上等兵を落ち着かせ、専門家並みの知識を持つ彼女に助けられる。
街へなんとか到着すると、あとは上層部に任せるべきだとペレス上等兵を説得するも失敗。
最後は即席の爆弾を作るも設置できず、ペレス上等兵が代わりに設置して倒してくれた。
・フォーク少佐(演:マラト・グレイザー)
将軍の指示で送り出したペレス上等兵の部隊と直接交信する。指ぬきグローブを愛用する。
マラト・グレイザーは代表サウに『Invasion of the Pod People』、『トランスモーファー/人類最終戦争』などがあります。
リア博士がやって来ると、空軍が空から映した巨大生物の映像を見せて意見を求めていた。
巨大生物がワニだと判明すると、将軍の指示を受けてあらゆる軍の火力を集中させていた。
ジャック知事がコーヒー片手に登場すると、リア博士の化学兵器使用に真っ向から反対する。
最後は要請した爆撃機が間に合わず、ペレス上等兵たちに手柄を横取りされて存在が消えた。
・マクファーデン将軍(演:デヴィッド・ノヴァク)
ペレス上等兵たちを偵察に送った張本人。ペレス上等兵以外が殺された事で状況が変わる。
デヴィッド・ノヴァクは代表作に『花嫁のパパ2』、『The Twin』などがあります。
リア博士の適当な分析に振り回され、生存者と遺体の回収をするリンチ大尉の部隊も全滅。
あらゆる火力を集中させて街への侵入を阻止しようとするも見事に全部失敗する。
マトモな意見を主張するフォーク少佐の意見を聞かず、リア博士やジャック知事を優先した。
最後は腹部が弱点だと話したペレス上等兵がワニを爆死させ、リンチ大尉と表彰をする。
・リア・ペロー博士(演:キム・リトル)
地質学者。当初はロサンゼルスの土壌調査をしていたが、実は古生物学者だと言われる。
キム・リトルは代表作に『フラッシュ&デッド』、『カウントダウン/地球滅亡の日』がある。
なぜか将軍がいる作戦司令室にやって来て、ペレスの部隊が遭遇した生物を蜂だと断定する。
明らかにワニの形をした赤外線の映像を見てもワニと断定してから次に肉食獣と断定する。
ペレス上等兵が卵を見つけたと知り、化学部隊を使ってこっそり回収して街に持ち出させる。
最後は軍に破壊されない為に一個だけ持ち出すが、親ワニに殺され、卵は孵化を始めた。
感想
個人的な評価
本作はみんなが大好きなアサイラムとアルバトロスによる黄金コンビの作品となります。
いわゆるモンスターパニックのジャンルだが低予算映画で、似たタイトルの『ディノクロコ』とはまったくの別物となります。
相変わらずの安定したアサイラム製作となっていて、場当たりな適当で雑に作られているのは言うまでもありません。
当初用意していた脚本と予算では採算が合わず、現場で修正しておかしな矛盾が生まれているだろうと思うほどセリフの食い違いがある。
冒頭で地質学者として登場したリア博士だが、なぜか途中から古生物学者の肩書きに入れ替わっていました。
巨大生物を映した赤外線の映像から蜂の大群と適当な発言をするが、それはどこからどう見てもワニにしか見えませんでしたが。
さすがに将軍も疑うような態度を取るが、すぐにリア博士がワニだと言って、次には巨大な肉食獣と言い直して混乱を招く。
いつものパターンだと軍が危険な生物を生物兵器にしようとするが、珍しく今回は地質学者で古生物学者がその役目を担っていました。
毎度の事ならが科学者にはまったく見えないタンクトップ姿で颯爽と登場してくれるが、適当すぎる発言は深読みをすれば軍を撹乱する高度な陽動作戦だと言えるかもしれない。
多分、現場で散々脚本を修正したせいで誰も気付かず、完成してから編集した時に気付いただろうが面倒だからそのままにした可能性の方が大きいだろう。
アテにならない専門家よりも作戦の任務中に緊張感もなく、私語で盛り上がる主人公の方がワニの知識がありました。
その理由を「田舎育ちだから」という魔法の言葉により、ラストでワニを爆死させる大活躍をしてくれました。
もちろん、それまで誰も近寄る事もできなかったワニだが、主人公が爆死させる為に爆弾を設置するまで待ってくれました。
期待通りのアサイラム製作の作品であるけど、ジャケットのような場面がないのはアルバトロスの努力の結晶でしょう。
毎回の如く、広大なロサンゼルスが大変な事になっているはずだが、実際に起きているのは近所の公園で起きている規模でした。