サマー・インフェルノ VD-109

作品紹介

公開年月  2015/06/10
ジャンル  ホラー/パニック
原作  なし
監督  アルベルト・マリーニ
脚本  ダニエル・シュライフ、アルベルト・マリーニ
製作  ピーター・サフラン、フリオ・フェルナンデス
製作国  アメリカ、スペイン
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

子供たちのサマーキャンプを明日に控え、山奥のキャンプ場を訪れた四人の指導員。
準備が終わって夜も更けてきた頃、突如指導員の一人が狂暴化し、奇声を発しながら他の三人に襲いかかる。
全員で取り押さえようとするが、その瞬間ふいに狂暴化した一人が平静を取り戻すが、また別の人物が狂暴化していくのだった。

登場人物&出演者

ウィル(演:ディエゴ・ボネータ)
指導員の一人。メガネ。今回新しく加入したミシェルを高く評価し、クリスティは低評価。
ディエゴ・ボネータは代表作に『ロック・オブ・エイジス』、『ペレ/伝説の誕生』がある。
狂犬病になったメス犬を診るが、問題ないと安心したところで突然狂暴化して噛まれる。
狂暴化したアントニオとミシェルに攻撃され、ケガを負ってクリスティに犯人扱いされる。
水が原因と知るもすでに飲んでいて、狂暴化してハビエルを殺すもまたも正気に戻る。
助かる為に狂暴化をして助かるが、子供たちが狂暴化して逃げ切れず戦うも勝てずに死亡。

クリスティ(演:ジョスリン・ドナヒュー)
指導員の一人。顔だけで選ばれた。目隠しで走り回るトレーニングに対して嫌悪感を持つ。
ジョスリン・ドナヒューは代表作に『インシディアス/第2章』、『ドント・スリープ』などがあります。
体を張って守ろうとしたウィルを見捨て逃げるが、それでも彼に頼ってミシェルを倒す。
水を飲んで狂暴化してウィルたちを追い込むが、正気に戻ってミシェルとウィルと合流する。
助かる為に狂暴化しかな状況で、残り一つの薬を飲んで助かるもミシェルを見殺しにした。
最後はやって来た子供たちが狂暴化して逃げるも、突き出た木の根が腹部に刺さって死亡。

ミシェル(演:マイアラ・ウォルシュ)
指導員の一人。フランスでも指導員の経験がある。目隠しトレーニングでは元気に走った。
マイアラ・ウォルシュは代表作に『ミーン・ガールズ2』、『リベンジ・キラー』がある。
乗り気じゃないクリスティに対して嫌悪感を持つが、場の空気を考えて仲良くしている。
過程に問題があって、どうしても国際電話をかけたいが誰もいない時にしたいという。
二番目に狂暴化してクリスティを襲うが、正気を取り戻してウィルとともに行動をする。
最後は助かる為に狂暴化しかない状況で、クリスティが薬を落として飲めず食い殺された。

アントニオ(演:アンドレアス・ベレンコソ)
指導員の一人。新たな指導員であるミシェルとクリスティを加えるが、基本は顔で選ぶ。
アンドレアス・ベレンコソは代表作に『ザ・エンド』、『100メートル』などがあります。
基本的にトラブルや面倒ごとはお断りだが、前回は二股のせいで女性指導員が辞めている。
子供たちが来る前夜にパーティをしようと酒を探した時に綿毛を吸って異変を起こす。
口から黒い物体を出してウィルを襲って殺そうとするが、返り討ちに遭って死ぬ。

ハビエル(演:シャビエル・カップデット)
アントニオたちがキャンプ場にする家の管理人。主に修理や雑用をしている。
シャビエル・カップデットは代表作に『レッド・ライト』、『ザ・ガンマン』があります。
仕事を終えて家に帰っていたが、ミシェルからの連絡を受けて急いで駆けつけた。
ミシェルと合流するが、そこに狂暴化したウィルがやって来て鎖で首を折られて死亡。

感想

個人的な評価

本作はPOVの作品としてヒットした『REC/レック』と、登場人物はたった一人の作品『[リミット]』のスタッフがタッグを組んだ作品となっています。
どちらの作品もスペインで製作された作品であり、ハリウッドで作られる映画とはひと味違った趣があります。
本作はゾンビ映画ではなく、いわゆる感染系ホラー映画と言える作品でしょう。
『REC/レック』シリーズはゾンビ映画のようで、実際は感染系ホラー映画となります。
そのスタッフが本作を製作しているのだから、当然のように感染系ホラー映画という具合に作品が盛り上がっていきます。
まず、ゾンビの定義として一度死んだ人間が生き返るという基本的な概念があって、本作は死んだら終わりなので違います。
しかしながら、この感染ゲームみたいな構成は非常に面白く、何より一定時間が経ってしまえば元に戻るのです。
まさしく麻薬中毒患者のような感覚で、クスリが効いているうちはハイになるが、切れた途端に静かな感じになるのです。
本作はそのルールを上手く使い分けていて、更に狂暴化する原因にミスリードを加えている。
その為、感染ルートがどれなのか途中まで二者択一に絞られるが、ちゃんと分かった途端に襲う絶望の演出も悪くないです。
さすがにヒットシリーズを生み出しているスタッフだけに、ちゃんと感染者の怖さをよく分かった上の構成や演出が成されています。
何より主要人物の配分が意外にもバランスが良く、ケガだらけの正義、頭がお花畑の自己中、切羽詰まった状況でも冷静な判断と、面白い配置となっている。
ただ、感染したかどうかすぐに見て分かるので、いくら動揺していても元に戻ったヤツに攻撃を加えるのは少し違うかなと思いました。
あとはケガだらけでかなりの出血しているはずだが、普通に動いている点でもご都合主義が少し気になりました。
それでも感染系ホラー映画の面白さを充分に出している作品なので、思っていた以上に楽しめました。