作品紹介
公開年月 | 2015/08/21 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | キアラン・フォイ |
脚本 | スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル |
製作 | ジェイソン・ブラム、スコット・デリクソン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
虐待を受けて別居中の夫から逃れる為、コートニーは9歳になる双子の息子ディランとザックを連れて田舎へ移り住んだ。
そんなある日、子供たちは家の中で8ミリフィルムと映写機を発見し、それを映し出すと首吊り事件の映像が収められていた。
過去にある事件に関わった元副保安官の男は、コートニーたちが移り住んだ家で新たな悲劇が起きると推測をするのだった。
登場人物&出演者
・コートニー(演:ジャニン・ソサモン)
主人公。夫からの虐待から逃れる為に双子の息子たちを引き連れて田舎へと引っ越した。
ジャニン・ソサモンは代表作に『ROCK YOU!』、『ワン・ミス・コール』などがあります。
元々はアンティーク家具の修復をしていて、今の家でも仕事を続けて生計を立ている。
ディランに対するクリントの虐待に耐えられずにいたが、夫に心底怯えてしまっている。
家を調査しに来た副保安官に安心感を覚えた事で、忘れていた愛を思い出していく。
最後はザックの凶行に振り回されるが、副保安官のおかげで難を逃れたように見えた。
・ディラン(演:ロバート・ダニエル・スローン)
コートニーの双子の息子。引っ越した家に来てから様子が変わり、見えないモノが見える。
ロバート・ダニエル・スローンは代表作に『Chronicles of a Love Unfound』があります。
過去に父親から虐待を受けていて、それによって病院に運ばれたせいでトラウマを持つ。
住んでいる家にある教会で殺人があって、ブグールによって選ばれ連日悪夢に悩まされる。
度々の誘いを断りながらも映画を観ていたが、結局は拒否して本命のザックが動き出す。
最後は副保安官に助けを求めて、ブグールの死からなんとか逃れたように見える。
・ザック(演:ダルタニアン・スローン)
コートニーの双子の息子。様子の変わってしまったディランを心配
ダルタニアン・スローンは代表作に『Hick』、『Life’s an Itch』などがあります。
ディランと違って虐待を受けておらず、死体や殺人に多大な興味を持っている。
実はディランが見ているモノも見えているが、自分が選ばれていない事に不満を持つ。
ディランがブグールの呪いを拒否し、実は本命だった事に喜んで早々に行動を起こした。
最後は映画を完成させようとするも元副保安官に邪魔され、ブグールに殺されてしまう。
・元副保安官(演:ジェームズ・ランソン)
副保安官を退職し、現在は私立探偵として活動する。オズワルト事件後も調べている。
ジェームズ・ランソンは代表作に『インサイド・マン』、『バッド・バディ!/私と彼の暗殺デート』などがあります。
事件の真相を知っている唯一の人物で、それに関わる場所を燃やそうと奔走していた。
しかし、コートニーたちが住んでいる事で計画が中断され、関わりを持ってしまう。
なんとかブグールの呪いを止めようとするが、空気の読めないクリントに邪魔される。
最後は呪われたザックに左手を負傷するも、呪いの連鎖を止めたかのように終わる。
・クリント・コリンズ(演:リー・ココ)
コートニーの別居中の夫。農業界の大物として知られる。逃げるコートニーを追う。
リー・ココは代表作に『J・エドガー』、『Saving Lincoln』などがあります。
権力者として自分の力をフル活用し、逃げ出したコートニーたちを必死に追っていた。
自分が絶対的な存在であり、弱者に対して圧倒的な権力と暴力を振るうクズ野郎。
あらゆる手段を使ってコートニーたちを連れ帰り、早速とディランに暴力を振るう。
最後はブグールの手先となったザックによって呆気なく焼き殺されてしまう。
・ストムバーグ博士(演:タテ・エリントン)
ジョナス博士の研究を引き継いだ人物。オズワルト事件に関わった副保安官と連絡を取る。
タテ・エリントンは代表作に『TAKING CHANCE/戦場のおくりびと』、『リメンバー・ミー』などがあります。
ジョナス博士が残した研究資料を副保安官に見せ、そこからカギが子供だと推測した。
・マイロ(演:ルーカス・ジェイド・ズーマン)
ブグールの手先として、選ばれたディランに子供たちの映画をみせる役目を担う。
ルーカス・ジェイド・ズーマンは代表作に『20センチュリー・ウーマン』などがあります。
拒否するディランを何度か説得し、他の子供が作った映画を強制的にみせていく。
ディランが断固拒否を決め込んだ時、本命であるザックを上手く仲間へ引き込んだ。
しかし、副保安官によって映画撮影を邪魔されてしまい、怒ったブグールの前で消え去った。
感想
個人的な評価
前作ではスコット・デリクソンが監督を務めたが、個人的にヘタクソな演出にガッカリした。
主に大きな音で驚かせるタイプのホラー映画で、主演のイーサン・ホークを上手く活用できていない点で不満がありました。
そんな本作ではスコット・デリクソンは脚本と製作に回り、監督は長編映画が二作目となるキアラン・フォイが務めています。
前作との繋がりとして本作では元副保安官と、子供たちを利用して殺人を行うブグールという存在だけとなっています。
その為、続編というのは少し微妙であるが、前作の分からなかった部分を明確しています。
前作では主人公が外からブグールについて調べていたが、本作ではすでに正体が分かっているので、どのような段階を踏んでいるのか描写している。
ブグールのイメージは、子供が大好きなロリコンが彼らを使って殺人をする肝の小さいヤツにしか思えません。
それで上手くいかなかったら子供を処分するというスケールの小さい邪神となっています。
残念ながら前作からブグールの小物感があったけど、本作でより器の小ささが目立ちました。
子供に取り憑いて殺人を行った前作と違い、その対象となったザックは自ら進んでやっている時点でも違うような気がした。
操られているならば不気味な印象を与えるけど、自ら進んでやっているならば、それは単なる殺人鬼に成り下がってしまうのです。
前作の良さは何か分からないモノに取り憑かれた少女が凶行に及ぶ点がインパクトを生んだ。
ですが、本作はそれを否定して自らやっているのは明らかに間違った方向性でした。
それでも、前作のスコット・デリクソン監督がやった幼稚なホラー演出よりもマシである。
ちゃんと溜めがあって、様々な方法で怖さを演出しようとした点では前作よりも優れている。
しかし、前作の良さも同時に打ち消しているので、結局はどんぐりの背比べとなりました。
本シリーズは新たなホラー映画のキャラクターを生み出したいのだろうが、設定に面白味がなく、二作目で一作目の良さを消しているので今後のシリーズ化は難しい。