作品情報
公開年月 | 2001/2/13 |
---|---|
ジャンル | パニック |
原作 | なし |
監督 | デヴィッド・ワース |
脚本 | スコット・ディヴァイン、ウィリアム・フック |
製作 | ダニー・ラーナー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 午後のロードショー |
あらすじ
南アフリカのケープタウンではサメの襲撃が続発していた。
ダイビングをしていたピーターソン姉妹だったが、そこでサマンサの姉エイミーがサメの餌食になってしまう。
開館を一週間後に控えた巨大水族館“ウォーター・ワールド”のオーナーであるマイケルが訪れ、海洋生物学者のニックは展示の目玉としてサメを捕獲するよう命じられる。
ニックは見事にサメを捕獲し、開館当日になって多くの客と取材も来るが、飼育係の不注意で水槽に落下し食い殺され、そのまま海へ逃亡する。
そのサメは突然変異を起こしており、巨大化して知能も凶暴さも増していた。
ニックは責任を取らされクビになるが、姉の復讐を誓うサマンサとともにサメを探しに行き、マイケルは雇ったシャークハンターのロイも同じく新種のサメを探す旅へ出るのだった。
登場人物&出演者
・ニック(演:トーステン・ケイ)
主人公。海洋生物学者で新種のサメが危険だと警告する。
水族館をクビになって独自に捜索し、そこでサメが危険だと直訴する。
トーステン・ケイは20作ほどに出演し、主にテレビドラマシリーズで活躍しています。
サメ映画には欠かせない海洋生物学者の主人公だが、当然ながら知識よりも肉体が優先です。
どう見ても科学者というよりはハンターにしか見えないのはご愛敬でしょう。
・サマンサ(演:ニキータ・エイガー)
ヒロイン。ダイビング中に姉がサメの餌食になって復讐を誓う。
ショットガンを片手に勢い良くやってくるが、気づいたら主人公とイチャイチャしていた。
ニキータ・エイガーは45作ほどに出演し、テレビドラマシリーズや映画で活躍する。
最初は姉のカタキと水族館に乗り込んだのに、途中から忘れてしまっています。
それで主人公と仲良くデートをするなど、姉の事はなかった事になるというギャグキャラに。
・ロイ(演:ダニエル・アレクサンダー)
ハンター。ディスカバリーチャンネルで番組を持つ有名なハンター。
有名人という事で相当調子に乗っていて、ニックを最初から見下すというバカキャラ。
ダニエル・アレクサンダーは10本ほどに出演し、映画として本作は2本目となっています。
最初から感じが悪い有名人として登場するので、当然ながらニックたちから嫌われる。
ただ、終盤では協力者になるけど、バカのクセに出しゃばるからそうなる。
・マイケル(演:ダニー・キーオ)
悪役。巨大水族館のオーナー。典型的な己の利益しか見ていないクソ野郎。
ダニー・キーオは100作にも出演するベテラン俳優で、本作の悪役を引き受けている。
典型的なクソオーナーをそのまま演じているおかげで作品を安定させています。
感想
個人的な評価
サメ映画は大きく可能性を広めたジャンルの一つ。
これはゾンビ映画と同じく、強引な組み合わせも難なくやってのける。
海だけに限らず、時には空から、時には砂浜からも出現する。
更に頭が二つあったり、三つになったり、巨大化したり、下半身がタコと色々ある。
まだまだ可能性のあるサメ映画だが、本シリーズはあくまで普通のサメです。
とは言っても、突然変異で巨大化と知能と凶暴性が増しているだけで、見た目はどこからどう見ても普通のサメである。
1作目の『シャーク・アタック』は地味な作品だが、正統なサメ映画でした。
それを引き継いだ本作もあくまで普通のサメが人々を食い殺していく。
しかも、今回は複数のサメが登場しており、その恐ろしさが単純に倍加させています。
ただ、物語は前作と同じく地味で非常に退屈な会話劇が続いていきます。
何よりヒロインは姉のカタキと乗り込んだのに、主人公とイチャイチャしていたのは笑った。
姉の事は数分程度で、あとは普通に楽しんでいるようにしか見えなかったという。
主人公は勉強をしなかったのに海洋生物学者であり、ハンターのロイはそうには見えないまるで素人ぶりを発揮する。
登場人物に一切の魅力がなくて、矛盾している点は前作の要素を引き継いでいる。
テレビ映画のレベルだから仕方ないけど、もう少し楽しませるような工夫と娯楽性が欲しいところです。