作品紹介
公開年月 | 1993/04/17 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | フレッド・デッカー |
脚本 | フランク・ミラー、フレッド・デッカー |
製作 | パトリック・クロウリー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
未来都市デルタシティ建設の為に旧市街の撤去に取りかかるオムニ社と、地下に潜った住民との戦いが繰り広げるデトロイト。
ロボコップは弱者である住民を助けるが、リハッブ部隊の隊長マクナゲットによって相棒のルイスが殉職してしまう。
ルイスと必ずリハッブ部隊やオムニ社を倒すという約束を交わしたロボコップは、住民たちの味方となって正義の為に戦いを開始するのだった。
登場人物&出演者
・ロボコップ/アレックス・マーフィ(演:ロバート・ジョン・バーク)
オムニ社によって死体から蘇ったサイボーグ。プログラムよりも個人の判断を優先する。
ロバート・ジョン・バークは代表作に『スティーヴン・キング/痩せゆく男』、『コンフェッション』などがあります。
デトロイト市民の安全を守る警察官として任務をこなし、オムニ社の命令に度々背いている。
弱者を守る立場から街から住民を一掃するリハッブ部隊と反目してレジスタンスに加わる。
機能障害を負ってしまうが、ラザラス博士の助けによって復活し、ルイスの約束の為に行動。
最後はフライトパックを使い自由に空を飛び、オートモを倒してデトロイトを救う。
・アン・ルイス(演:ナンシー・アレン)
デトロイト警察の警官。マーフィの相棒。単独行動するマーフィのおかげで独りの時が多い。
ナンシー・アレンは代表作に『ザ・チャイルド』、『ヒッチャー2004』などがあります。
ロボコップとともに住民たちが隠れている教会で惨状を知ってリハッブ部隊に銃を向ける。
しかし、マクナゲット隊長によってマシンガンで撃たれ、ロボコップの前で殉職する。
・ラザラス博士(演:ジル・ヘネシー)
ヒロイン。ロボコップの管理と調整を担当する。オムニ社のやり方に疑問を持っている。
ジル・ヘネシーは代表作に『戦慄の絆』、『DENGEKI/電撃』などがあります。
オムニ社から勝手な行動をするロボコップを制御するチップの埋め込みを命令される。
しかし、それは間違っていると分かっていて、制御チップを埋め込まず破壊した。
オムニ社へ反乱を起こしたロボコップの責任を取ってクビになるがニコの助けでアジトへ。
最後はオムニ社の悪巧みを世界に発信して、見事に崩壊させる事に成功する。
・ニコ(演:レミー・ライアン)
ヒロイン。キャデラック・ハイツに住む少女。プログラミングが得意でパソコンを所持。
レミー・ライアンは代表作に『Fine Things』、『Open Windows』などがあります。
リハッブ部隊による強制立ち退きに両親を連れて行かれ、バーサたちの元に身を寄せる。
ED-209のシステムにハッキングして味方にするほどの優秀な頭脳を持っている。
ロボコップをヒーローだと思っていて、味方となった時には心の底から喜んでいた。
リハッブ部隊に捕まったラザラス博士を助け出し、全世界にオムニ社の悪事を暴いた。
・バーサ(演:CHH・パウンダー)
リハッブ部隊による強制立ち退きに反対し、レジスタンスのリーダーとなる。
CCH・パウンダーは代表作に『オール・ザット・ジャズ』、『エスター』などがあります。
最初からリハッブ部隊やオムニ社のやり方に疑問を持っている強硬派のレジスタンス。
レジスタンスの絶対的なリーダーでメンバーから絶大な信頼を寄せている。
クーンツの裏切りでリハッブ部隊にアジトを襲撃され、ニコを守って命を落としてしまう。
・クーンツ(演:スティーヴン・ルート)
デトロイトを守る住民で結成したレジスタンスのメンバー。臆病で自己中心的な性格。
スティーヴン・ルートは代表作に『クロコダイル・ダンディー2』、『モンキー・シャイン』などがあります。
状況が不利になっていると知り、バーサたちを裏切ってマクナゲットに情報を流していた。
アジトへの襲撃を手伝うが、その混乱に乗じてリハッブ部隊に射殺されてしまう。
・リード署長(演:ロバート・レヴィ)
デトロイト市警の署長。ロボコップとなったマーフィを大切な部下の一人として扱う。
ロバート・レヴィは代表作に『コフィー』、『ビッグ・アメリカン』などがあります。
以前からオムニ社の無理難題に文句を言っていたが、雇われる身として何もできずにいた。
しかし、今回の出過ぎたオムに社やリハッブ部隊のやり方に嫌気が差してついに辞職。
今度は街を守る警察官となって、リハッブ部隊とギャングを相手に交戦した。
・オムニ社CEO(演:リップ・トーン)
オムニ社の現社長。前会長の失態により株価が下落し、日本企業のカネミツに身売りした。
リップ・トーンは代表作に『メン・イン・ブラック』、『マリー・アントワネット』がある。
雇い主となったカネミツの前ではゴマすりをするが、まったく相手にされていなかった。
ニコとラザラス博士による暴露でオムニ社の株価が下落し、カネミツにクビにされる。
・ドナルド・ジョンソン(演:フェルトン・ペリー)
オムニ社の常務。オムニ社の為になんでもやる典型的な会社人間で素直に従っている。
フェルトン・ペリーは代表作に『ダーティハリー2』、『タワーリング・インフェルノ』などがあります。
オムニ社CEOによって上級幹部から常務へと昇進して、発言力は以前と比べ物にならない。
警察をリハッブ部隊に加入させようと警察署を訪れるが目の前でリード署著が辞職した。
・マクナゲット隊長(演:ジョン・キャッスル)
リハッブ部隊の隊長。デトロイトの住民を強制立ち退きさせ、手段を問わない非常な人物。
ジョン・キャッスルは代表作に『冬のライオン』、『尼僧の恋/マリアの涙』などがあります。
強行姿勢を崩さず、住民が不満を訴えても武力で押さえ込もうとする危険な軍人体質。
ロボコップのリハッブ加入に終始反対し、邪魔となれば、警官だろうが容赦なく射殺する。
裏切り者であるクーンツを上手く利用して先回りするなど、危機的察知能力に優れる。
最後はオートモたちの相打ちで自爆装置が働き、逃げ出せずに骨一本も残らず消滅した。
・オートモ(演:ブルース・ロック)
カネミツが派遣した最新鋭のアンドロイド。ロボコップを始末する為にやって来た。
ブルース・ロックは代表作に『刑事クロウフット』、『モータルコンバット/コンクエスト』シリーズなどがあります。
一切言葉を発さないが、目的の為には手段を選ばず、邪魔者はあっさりと片付ける。
アンドロイドとは思えない身軽さを持ち、刀を武器として鉄柱すら切断できる腕を持つ。
最大の武器は身軽さと剣術であるが、それ以上に量産され、何体も存在するという点。
最後はロボコップと二体で対決するが、ニコとラザラス博士のハッキングでお互いを破壊。
・カネミツ(演:マコ岩松)
カネミツ・コーポレーションの社長。アメリカ進出の足がかりにオムニ社を買収した。
マコ岩松は代表作に『砲艦サンパブロ』、『コナン・ザ・グレート』などがあります。
住民の味方になったロボコップの始末にアンドロイドのオートモを派遣した。
三体のオートモを撃破したロボコップたちに対し、街を訪れ敬意を表して頭を下げた。
感想
個人的な評価
ついに本シリーズも三作目となり、テレビドラマ化もされるほど盛り上がっていました。
一作目でポール・バーホーベン監督は素晴らしい仕事をしたが、前作のアーヴィン・カーシュナー監督はなんとなく継承する感じになった。
それで三作目では『クリープス』、『ドラキュリアン』という映画で知られるフレッド・デッカーが務める事になりました。
当然のようにポール・バーホーベン監督の良さが消えてしまったが、本作はロボコップだけじゃなく、舞台となっているデトロイトを巻き込んだ大きな物語になっています。
ポール・バーホーベンの残したブラックユーモアが完全になくなっているが、その代わり、ロボコップの世界観を上手くまとめていると思う。
更に本作の特色でもある経済的な面での描写として、当時、日本企業の勢いを表現している。
ロボコップは鈍重なイメージだが、それに対するオートモが身軽なアンドロイドとして登場しており、敵として申し分ないと思います。
パワーと火力のロボコップと、スピードと数のオートモとの対決はシリーズの中でも一番の見応えがあったと思います。
二作目が完全にパワーダウンしてしまったが、本作は一作目に対するオマージュを置きながらも、ちゃんと独自性を出しているのも好感が持てる。
それに加え、本作が完結となるメッセージとして、マーフィの相棒だったルイスの殉職、オムニ社の崩壊などが終わりを告げています。
あとはシリーズを通してロボコップの直接的な上司として登場するリード署長が重い腰を上げてデトロイトを守る場面もなかなか良いです。
他にオムニ社で幹部から常務へと昇進したジョンソンも会社人間としての姿を見せています。
何より前作で中途半端な終わり方になったが、本作ではちゃんとケリをつけているからスッキリした印象を持ちます。
やはり、前作があまりにも微妙だったせいもあってか、本作は完結させているし、ロボコップも本来あるべき姿で弱者を助けるヒーローとしても活躍している。
偉大すぎた一作目には及ばないかもしれないが、本作は上手く内容をまとめているので、シリーズの完結として満足のできる作品でした。