作品紹介
公開年月 | 2016/10/22 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | チャン・ジェヒョン |
脚本 | チャン・ジェヒョン |
製作 | レネ・ヘイウォン・リー |
製作国 | 韓国 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
敬虔な女子高生ヨンシンは、ひき逃げ事故に遭った直後から不可解な症状に見舞われ、自殺未遂を起こして昏睡状態に陥っていた。
多くの聖職者が救済を躊躇う中、彼女に取り憑いた何かを確信したキム神父は直ちに悪魔祓いが必要だと主張する。
補助司祭として除霊の知識や儀式用の言語が話せる神学校生アガトが選ばれ、キム神父とともに魔物と化した少女の何かと対決へと足を踏み入れるのだった。
登場人物&出演者
・キム・ボムシン・ペドロ神父(キム・ユンソク)
主人公。祓魔師。チョン神父と長らく悪魔祓いしてきた。神学校時代では問題児だった。
キム・ユンソクは代表作に『チェイサー』、『チョン・ウチ/時空道士』などがあります。
敬虔なクリスチャンだが、悪魔祓いを隠そうとするフランシスコ会に対して嫌味を言う。
娘のようなヨンシンを助けようとするも、周囲からはイカれているとして避けられる。
性格も無神経で人の痛みに塩をすり込むような発言をするが、それは強い精神力の証しです。
誰よりもヨンシンの将来を案じていて、彼女を殺さないといけない事に反対していた。
頑張ったヨンシンが役目を終えて、涙を流しシーンは強がっていた彼の本心だと分かる。
・チェ・ジュノ・アガト(カン・ドンウォン)
主人公。神学校の生徒。キム神父と同じく問題児だが、補助司祭として適任である。
カン・ドンウォンは代表作に『デュエリスト』、『チョン・ウチ/時空道士』があります。
過去に獰猛な犬によって妹が襲われ、何もできずに逃げ出した事をずっと後悔している。
キム神父からは雑用係のように扱われ、初対面なのに痛いところを突いてくる。
それでも引き下がらず、キム神父に食い下がるだけの強い精神力を持っていました。
実はキム神父がヨンシンに対してセクハラをしているとして、それを暴く為に派遣された。
しかし、キム神父の悪魔祓いが本物だと知って、持っている知識をフル活用する。
・ヨンシン(演:パク・ソダム)
ヒロイン。交通事故により悪魔が取り憑いた。悪魔が意識を絶つ為に自殺未遂をさせる。
パク・ソダムは代表作に『殺されたミンジュ』、『京城学校:消えた少女たち』があります。
実は長年に渡って薔薇十字団が追っている十二悪魔の一人が取り憑いていた。
キム神父を父親のように慕っていて、最後まで悪魔を外に出さないように頑張っていた。
・パク教授(演:キム・ビョンオク)
カトリック大病院の医師。悪魔祓いの際に医師の診断の為にキム神父から依頼される。
キム・ビョンオクは代表作に『オールド・ボーイ』、『ファム・ファタール』があります。
現実的な面からヨンシンをみているが、キム神父の行き過ぎた悪魔祓いを止めようとする。
・チョン神父(演:イ・ホジェ)
祓魔師。キム神父とともに長らく悪魔祓いをしてきた。現在は昏睡状態で入院している。
イ・ホジェは代表作に『friens/フレンズ』、『Eorin wangja』などがあります。
キム神父の悪魔祓いを邪魔しようと悪魔に体を乗っ取られて止めようとする。
感想
個人的な評価
悪魔祓いと言えば、有名なのは1973年に公開された『エクソシスト』でしょう。
この作品によって世間に悪魔祓いが知られ、オカルト映画を代表する映画となりました。
悪魔に取り憑かれた少女を演じたリンダ・ブレアの豹変ぶり強烈なインパクトを与えました。
もちろん、その後は似たような作品が多く製作され、一つのジャンルとして確立しました。
ただ、悪魔祓いというのは宗教色が強く、日本ではあまり馴染みがないと言えます。
基本的にキリスト教がベースとなっているので、無縁な国ではあまり意味がないでしょう。
本作は韓国映画であるが、韓国では仏教徒が一番けど、その次にプロテスタント教徒、カトリック教徒とキリスト教が二番目に多いです。
なので、キリスト教をベースにした悪魔祓いに説得力があって、中途半端な知識ではない事を本作から見せてくれている。
『エクソシスト』では悪魔祓いの儀式をしているが、本作ではもっと本格的な演出になっていて、かなり引き込まれる展開になっている。
非常に分かりやすい説明していて、実際に儀式を進める司祭と、準備や外からサポートする補助司祭という役目がある。
ある意味、本作はバディ・ムービーであり、キム神父とアガトのコンビが中心となっている。
キム神父はイカれた感じで言動も無神経であるが、それは悪魔に負けない為のやり方だが、元から少し問題のある人物。
一方のアガトは7年も神学校にいるので知識は充分で、キム神父の無神経な言葉に一切怯む事ない頑固者。
この二人が展開する儀式は凄まじく、本家の『エクソシスト』よりも恐怖演出が強い。
取り憑かれた少女を演じたパク・ソダムもリンダ・ブレア並みに不気味な感じで、少し演出過剰だが説得力がありました。
やはり、韓国映画というのは感情に訴えるストレートな表現がかみ合うと引き込まれる。
霊に関して知識がある人には、本作の細かい演出は頷けるほどちゃんとリサーチしている。
だけど、宗教色が強い作品なので、それだけ敬遠する人には少しばかり重いかもしれない。