エンド・オブ・ホワイトハウス VD-33

作品紹介

公開年月  2013/03/22
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  アントワーン・フークア
脚本  クレイトン・ローゼンバーガー、カトリン・ベネディクト
製作  アントワーン・フークア、ジェラルド・バトラー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

シークレットサービスのマイク・バニングは、事故に巻き込まれた大統領を救う為に大統領夫人を見殺しにしてしまう。
それ以来、大統領の警護官を外され、財務省でデスクワークをする日々を送っていた。
そんなある日、ホワイトハウスがアジア系テロリスト集団に占拠され、大統領が人質になる。
状況が分からない中、駆けつけていたマイクが孤軍奮闘の活躍でテロリストたちを倒していくのであった。

登場人物&出演者

マイク・バニング(演:ジェラルド・バトラー)
主人公。シークレットサービス。大統領警護の任務中に不慮の事故で大統領夫人を死なせる。
ジェラルド・バトラーは近年の出演作に『Geostorm』、『Hunter Killer』などがあります。
その責任を一人で抱えて現場から退き、財務省でデスクワークをしている状況だった。
未だに事故での出来事が忘れられず、仕事仲間よりも孤独な時間を過ごしている。
襲撃された後にすかさずにホワイトハウスへ行くと、そこから彼の戦場と化していく。
相手は訓練を受けたテロリストだが、デスクワークをしていた人間とは思えない動きでした。
まさしく、殺人マシーンと化したマイクの前にテロリストたちは倒されていくだけです。

ベンジャミン・アッシャー(演:アーロン・エッカート)
大統領。政治資金パーティーに向かう道中で不慮の事故により妻を失ってしまう。
アーロン・エッカートは近年の出演作に『Bleed for This』、『Incarnate』があります。
妻を愛していただけに失って1年半が経過しても忘れられない心境である。
事故当時のマイクの対応は正しいと肯定するも、彼の顔を見ると思い出してしまう。
その為、現場復帰させずにデスクワークにしているが、襲撃後の唯一の望みだと信じる。

アラン・トランブル(演:モーガン・フリーマン)
下院議長。当初は下院議長として意見を述べるだけの立場であった。
モーガン・フリーマンは近年の出演作に『その女諜報員アレックス』、『テッド2』がある。
ホワイトハウスが襲撃され、最高指揮官として政府に任命され、大統領の代理となる。
マイクの行動を無視して強引な作戦を進めるが、失敗して考えを改める。
将軍はマイクを黙らせようとするも、逆に彼を厳しい口調で諫めていました。

リン・ジェイコブス(演:アンジェラ・バセット)
シークレットサービス長官。1年半前の事故についてマイクの対応は正しいと肯定する。
アンジェラ・バセットは近年の出演作に『サバイバー』、『グリーン・ランタン』がある。
襲撃後に単独でホワイトハウスを動くマイクの身元を保証してくれる。

ルース・マクミラン(演:メリッサ・レオ)
国防長官。ケルベロスコードを持つ重要人物であり、大統領とともにバンカーに逃げた。
メリッサ・レオは代表作に『フローズン・リバー』、『ザ・ファイター』などがあります。
人質にされてカンによって痛めつけられても、コードを自分から絶対に言わなかった。

コナー・アッシャー(演:フィンリー・ジェイコブセン)
大統領の息子。1年半前に母親を亡くし、多忙な父親に寂しい思いをしている。
フィンリー・ジェイコブセンは本作が映画三作目となっています。
いつもホワイトハウスを探検していたおかげでテロリストの魔手から逃れていた。

フォーブス(演:ディラン・マクダーモット)
シークレットサービス。マイクとは旧知の仲だったが、テロリストに手を貸す裏切り者に。
ディラン・マクダーモットは代表作に『ザ・シークレット・サービス』、『ゴースト・ハウス』などがあります。
テロリストのカン側に付き、マイクの排除に向かうも簡単に返り討ちにされてしまう。

リア・バニング(演:ラダ・ミッチェル)
マイクの妻。看護師。大統領夫人を見殺しにした事を悔いるマイクを励まし続ける。
ラダ・ミッチェルは近年の出演作に『ダークネス』、『バードピーブル』などがあります。
ホワイトハウス襲撃により病院に多くのケガ人が運ばれ、その対応に追われる。
当然ながらマイクについて心配しているが、無事に帰ってくる事を最後まで信じている。

カン・ユンサク(演:リック・ユーン)
悪役。韓国首相の護衛官。KUF指導者。ホワイトハウス襲撃の首謀者でテロリスト。
リック・ユーンは代表作に『007/ダイ・アナザー・デイ』、『ニンジャ・アサシン』などがあります。
軍隊がホワイトハウスに駆けつけるまで15分、その前にカンたちは13分で制圧する。
典型的な優位な立場で余裕を見せる悪役であるが、最初から最後まで憎たらしい感じ。
そこら辺はリック・ユーンの上手さであり、悪役を一手に引き受けています。
クライマックスでは得意のテコンドーを披露し、マイクを追い詰めるラストボスらしい立ち振る舞いでした。

感想

個人的な評価

本作の大ヒットにより続編の『エンド・オブ・キングダム』が製作されました。
ホワイトハウスが今まで本作のような大規模な襲撃を受けた事がない。
その為、本作はかなり注目され、同時期には似たような内容の『ホワイトハウス・ダウン』も公開されました。
映画ではホワイトハンスは何度も破壊されているので、映像としてはショッキングな感じはありません。
しかし、本作は意外にも残酷な描写が平然と展開していて、ここら辺は緊張感を出している。
特に主人公であるマイク・バニングを演じるジェラルド・バトラーは容赦しません。
相手がテロリストと分かっていれば、慈悲の心など持ち合わせない殺人マシーンとなる。
情報を聞き出す為にワザワザ二人を捕まえて、一人をあっさりと片付けます。
拷問のやり方を知っていて、それを実行するのに一切の躊躇いがない。
目には目を歯には歯を、という感じでマイクは徹底的に敵を抹殺していきます。
更に本作では既視感たっぷり作戦本部と孤独に戦う主人公が無線でやり取りする場面。
これはどう考えても『ダイ・ハード』のジョン・マクレーンにしか見えない。
だが、一般人ではなく、特別な場所であるホワイトハウスで物事が起きている。
ホワイトハウス版『ダイ・ハード』と言っても過言ではありません。
その中でジェラルド・バトラーは容赦なく敵を倒していく姿は説得力があります。
気の利いたジョークは言わないが、その代わり、相手を一切のムダなく殺していきます。
ここら辺が本作の持ち味であり、悪役にはまったくの同情を与えない演出です。
死んで当然という刷り込みをしていて、そこで主人公がスカッと解決する。
『ダイ・ハード』とは似た展開だが、きちんとオリジナリティを出しています。
とにかく、ジェラルド・バトラーの活躍が本作を支えているほどの圧倒的な演技でした。