作品紹介
公開年月 | 2009/03/13 |
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ジャンル | SF/ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | ダニエル・マイリック |
脚本 | マーク・A・パットン、ダニエル・マイリック、ほか |
製作 | ゼブ・グバー、ジェレミー・ウォール |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
CIAの作戦本部は世界同時多発テロの三日後、偵察衛星がアフガニスタン山間部で放射能反応を感知した。
アルカイダの核兵器と懸念したCIAは現地にエージェントのキーンズを送り込む。
キーンズの目的は謎の男モハメド・アバンを探す事で、その護衛にアメリカ陸軍特殊部隊チームが務める。
だが、突如彼らは何者からの攻撃を受け、次々と謎の死を遂げる中、キーンズはその正体を見極めようとするのだった。
登場人物&出演者
・キーンズ(演:ジョナス・ボール)
主人公。CIAのエージェント。砂漠に現れた正体不明の物体を追っている。
ジョナス・ボールは13作に出演し、代表作に『ジョン・レノンを撃った男』があります。
過酷な捜索の中で特殊部隊を雇っているが、彼らには真実を隠していた。
そのせいで隊員たちから不信感を買うも、一人になっても任務を続行させる。
あくまで国の為にやっているが、何も知らない隊員を巻き込んだ無責任な人間でした。
それなのに、特殊部隊や道案内が死ぬ中で、なぜか一人だけ助かるという主人公補正を持つ。
・ヘイマー隊長(演:マシュー・アンダーソン)
特殊部隊の隊長として隊員から信頼を寄せる。何か隠しているキーンズに黙って従っていた。
マシュー・アンダーソンは代表作に『サンドストーム』、『ゾンビ・クラッシャーズ/最凶ヴァンパイア部隊』などがあります。
正体不明の物体を目の当たりにして、キーンズから真実を述べられ、怒りを爆発させる。
その後、絶望してキーンズたちが眠っている間に姿を消し、自殺を選択する。
・デクトー軍曹(演:ジョン・ウエルタス)
軍医担当。原因不明の体調不良に襲われ、悪夢にうなされるようになる。
ジョン・ウエルタスは代表作に『クライシス』、『ドルフ・ラングレン/ダブル・トリガー』などがあります。
体調不良で任務に支障を来すという事で、キーンズに見捨てられる。
・コール軍曹(演:サム・ハンター)
通信担当。見張りをしている時に敵の姿を発見して発砲するが、それは洞窟の番人であった。
サム・ハンターは雑用スタッフとして15作に参加し、俳優として本作が映画二本目となっています。
キーンズが探している正体不明の物体で遭遇し、調べようとして消された。
・タナー曹長(演:ケニー・テイラー)
情報収集担当。隊長と同時に赴任している。任務を持ちかけたキーンズに不信感を持つ。
ケニー・テイラーは長編映画として本作がデビュー作となっています。
コールとともに正体不明の物体を調べようとして消されてしまう。
・スキー軍曹(演:マイケル・C・ウィリアムズ)
地雷処理担当。何者かによる待ち伏せの罠で銃弾が心臓に命中して最初の犠牲者となる。
マイケル・C・ウィリアムズは代表作に『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』があります。
その後、遺体が何者かによってバラバラにされてしまう悲惨な扱い。
・サドラー軍曹(演:ジェフ・プレウェット)
アフガンに精通している。キーンズに対して他の隊員同様に不信感を持っている。
ジェフ・プレウェットは42作に出演し、スタントとしても活躍している。
最後の方で生きる残るが、正体不明の物体に発砲してそのまま消されてしまう。
・アブドゥル(演:ケムズ=エッディーン・ジノウエ)
キーンズたちが訪れた村の男。彼らの目的地を知っていて、報酬と引き換えに道案内する。
ケムズ=エッディーン・ジノウエは41作に出演し、スタントしても活躍しています。
当初は報酬目当てで同行するが、自分たちの行動は間違っていると知り自殺を選ぶ。
感想
個人的な評価
監督と共同脚本のダニエル・マイリックはPOVのヒット作『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で知られています。
本作はまさに『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のようなミステリー要素があります。
冒頭から物語の主人公となるキーンズが振り返るようなナレーションが繰り返される。
キーンズはCIAのエージェントで、極秘の任務は砂漠に現れた正体不明の物体の調査。
しかし、特殊部隊のメンバーには事実を話さず、彼らを任務と称して連れ出している。
彼が向かうのはテロリストが潜んでいる危険地帯で、決して安全とは言えない場所。
兵士とは言え、緊張感のある状況と奇襲攻撃を食らってしまい、隊員は不信感を持ちます。
ある男を探すのが名目上となっていたが、次第に正体不明の物体に襲われて、チームのメンバーが減っていく。
その様子に残った隊員たちは苛立ちを募らせ、何か知っているキーンズに詰め寄る。
本作は面白くなりそうな雰囲気があるけど、中身はずっとグダグダに展開しています。
何一つ目を引くような面白さがなく、隊員たちが倒れていく様子も意味不明な部分がある。
挙げ句は隊員たちの犠牲は国の為だと語り出すキーンズだが、そもそもの全体から説明不足だからワケが分からない。
個人的に『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』はつまらなかったが、本作はあまり変わらない印象を持ちました。
ミステリーやサスペンスをやるならば、興味を引かせるような演出やアイディアが必要であるが、本作にはその気にさせる要素がない。
主人公であるキーンズが主人公としての魅力がなく、特殊部隊の隊員たちも頭数だけで個性も何もないです。
監督としてはワザと謎を残しているようだが、それこそが一番の失敗だと思います。
観ている者にきちんと説明しないと物語に入り込めまい事を念頭に置いていないのです。
だから隊員たちに悲劇が起きてもどうでもいいと感じてしまう悪い流れを作り出している