作品紹介
公開年月 | 2007/10/16 |
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ジャンル | コメディ/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ジェレミー・ソルニエ |
脚本 | ジェレミー・ソルニエ |
製作 | シェイ・ソルニエ、クリス・シャープ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ハロウィンの当日、クリスはヒラヒラと風に乗って飛んできた一枚の黒い紙を拾った。
それはハロウィンパーティーの招待状で、クリスは家で一人過ごすよりも行こうと決意する。
手作りのケーキを作り、ダンボール箱で仮装の衣装を作って出かけると、室内には5人の仮装した男女が待っていたのだった。
登場人物&出演者
・クリス(演:クリス・シャープ)
主人公。冴えない中年男性。道端に落ちていた黒い手紙からパーティーの招待状を手にする。
クリス・シャープは代表作に『I Don’t Feel at Home in This World Anymore.』がある。
当初は家出映画を一人だけで鑑賞するつもりが、ダンボールで衣装を作って参加を決意する。
パーティー会場に来ると芸術家たちが助成金を得るべく、作品となるべく捕まってしまう。
捕まっていた間に芸術家たちが揉めると隙を見て逃げ出すが、ビルに追いかけられる。
最後はメイコンの持ってきたチェーンソーで反撃し、呆然としたまま自宅に帰っていった。
・メイコン(演:メイコン・ブレア)
ハロウィンパーティーに参加した芸術家。オオカミ男のマスクをするだけの簡単な仮装。
メイコン・ブレアは代表作に『ブルー・リベンジ』、『グリーンルーム』などがあります。
何も知らずにやって来たクリスを捕まえると、背後から斧で殺そうとするも失敗してしまう。
自白剤で盛り上がっていた時、レクシーに告白するも流されてしまい、結局片想いのまま。
酒を浴びるほど飲んで、外に出てタバコを吸おうとするが火だるまになって火傷を負う。
最後はレクシーがビルに殺されると、復讐の為に追いかけるが建物の屋上から落下死した。
・レクシー(演:ステイシー・ロック)
ハロウィンパーティーに参加した芸術家。『ブレードランナー』でのダリル・ハンナの仮装。
ステイシー・ロックは代表作に『ブルー・リベンジ』などがあります。
何も知らずにやって来たクリスを捕まえると、アレクサンダーとずっと連絡をしていた。
アレクサンダーの愛人でもあって、スキを見て彼と裏で一発を済ましてスッキリする。
スカイの死を偽装していたが、アレクサンダーの金がウソだと知って射殺するザイコを襲う。
最後はブチ切れて本来のイカレた性格を出したビルによって背後からバットで撲殺された。
・ポール(演:ポール・ゴールドブラッド)
ハロウィンパーティーに参加した芸術家。19世紀のヴァンパイアを意識した仮装をする。
ポール・ゴールドブラッドは本作が長編映画デビュー作となります。
何も知らずにやって来たクリスを捕まえると、写真を撮るべく入念に準備していた。
アレクサンダーが来ると衣装が被っていて、ザイコに銃を向けられて命令通り脱いでいった。
誰も手伝ってくれない事で部外者だった助手を勝手に呼んで写真のセッティングをする。
最後は正体がバレたアレクサンダーの命令でザイコによって助手とともに射殺された。
・ビル(演:ウィリアム・レイシー)
ハロウィンパーティーに参加した芸術家。仮装は『ウォリアーズ』の野球ユニフォーム。
ウィリアム・レイシーは本作が長編映画デビュー作となります。
終始に渡ってパーティーに興味がなく、他の芸術家から問いかけられても空返事をしていた。
自白剤による楽しみでは正直に帰りたいと告白し、犬の前でイカレた部分を見せていた。
アレクサンダーのパトロンがウソだと発覚して、ついにブチ切れて全員を殺していく。
最後はクリスを追い詰めていくが、チェーンソーによる反撃で顔を切り裂かれて死亡した。
・スカイ(演:スキイ・ソルニエ)
ハロウィンパーティーに参加した芸術家。ゾンビと化したチアガールの仮装をしていた。
スキイ・ソルニエは本作が長編映画デビュー作となります。
何も知らずにやって来たクリスを捕まえると、彼が持ってきたカボチャのケーキを食べる。
ケーキの中にレーズンが入っていて、添加物のアレルギーを持っていて倒れてしまう。
その勢いで地面に倒れると、頭を何かの角にぶつけてしまい、大量の出血をする。
最後は自分でも気付かず大量出血し、そのまま死亡して仲間たちに死体を隠されていた。
・ザイコ(演:ビル・タングラディー)
アレクサンダーが連れて来たドラッグの売人。普段は親のピロシキを売る店を経営している。
ビル・タングラディーは代表作に『ブリムストーン』、『ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男』などがあります。
ハロウィンパーティーにやって来るが、退屈とアレクサンダーに言って自白剤を取り出す。
みんながハイになっている間、一人だけ真面目な表情を崩さなくても実はハイになっていた。
アレクサンダーの願いで大量のクスリを持ってくるが、急に状況が変わってしまう。
最後はアレクサンダーの命令で皆殺しにするが、レクシーを助けるべくメイコンに殺された。
・アレクサンダー(演:サンディ・バーネット)
ハロウィンパーティーの主催者。芸術家を集めて、最も優れた者には助成金を与えるという。
サンディ・バーネットは代表作に『ブルー・リベンジ』などがあります。
ハロウィンの衣装はヴァンパイアであるが、被った上にポールの方がクォリティが高かった。
ドラッグの売人であるザイコを連れていって、レクシーとポールと肉体関係を持った。
途中で自白剤を打たれて金を持っていないと告白するが、ザイコに命令して皆殺しにする。
最後は余裕で出ようとしたら愛犬に襲われ、顔を食い千切られてそのまま死んでしまう。
感想
個人的な評価
本作は『ブルー・リベンジ』や『グリーンルーム』などで知られるジェレミー・ソルニエが監督と脚本を務めています。
どうやら本作はカルト的な人気を博している作品で、ジェレミー・ソルニエ監督にとって長編映画の三本目となっています。
物語としては冴えない主人公がどこかのパーティーに飛び入り参加するが、そこは芸術家と称するイカレた連中が待っていた。
主人公が芸術家たちの作品になって、パトロンから助成金を受け取る為に捕まるのです。
まず、本作は主人公が終盤までほとんど活躍せず、ずっと縛られていて自分を捕まえた芸術家たちのやり取りを見ているだけ。
ようやく終盤で逃げ出して逆襲するが、特に性格描写やエピソードがあるワケじゃなく、あまり印象にの残りません。
勝手に芸術家たちが死んでいくパターンは悪くないけど、それをもう少し続けて欲しかったですが、アイデア不足で終盤が強引な展開になったのは残念。
本作は狙われた主人公が何もせず、芸術家たちが死んでいって、最終的に助かるパターンの方が絶対に面白いと思った。
そこまで持って行けなかった点では、あともう一歩工夫があれば面白い作品になっていた。
さすがにアイデアとして難しかったし、同じようなパターンだと飽きてしまう危険性もある。
だけど、そこにはチャレンジして欲しかったし、せっかくのスプラッター描写が気合い入っているだけに惜しい作品でした。
それはそうと、アレクサンダー役のサンディ・バーネットは若い頃のチェビー・チェイスにもの凄く似ていました。