ミートマーケット/地獄からの脱出 RE-2879

作品紹介

公開年月  2007/10/12
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ブライアン・クレメント
脚本  ブライアン・クレメント
製作  アン・マクレテゼン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらす

突然発生した人喰いウイルスにより、街はすっかりとゾンビで溢れ返っていた。
マイクとエリカの夫婦は民家に立てこもるが、外で助けを求める人間はゾンビたちの餌食になっていく。
そこにいた警官もゾンビに殺されると、落ちていた無線で警察署にいるダナと連絡を取り、助けに向かうのだった。

登場人物&出演者

エリカ(演:ブラウニー・リン)
ゾンビに支配された街を奔走して夫のマイクと一軒家に逃げ込む。冷静に対応しようとする。
ブラウニー・リンは代表作に『The Dead Inside』、『Dark Paradox』などがあります。
疲れて眠っていた夫のマイクと違って、夜中ずっと外を見張って警戒を怠らなかった。
噛まれた警官を助けるも死んでしまうと、銃を手に入れる為にパトカーまで行くが失敗する。
マイクも殺されて追い詰められるが、なんとか自力で脱出してダナがいる本部に向かった。
しかし、ダナは腹が減っていた理由でゾンビを食ってしまい、それを見て射殺をした。
実はゾンビとは違う意識を持った死人の実験台にされ、「諦める」感情の植え付けをされる。
最後は目を覚まして状況を把握すると、実験していた死人たちを日本刀で倒していく。

マイク(演:マイク・ホーディ)
エリカとともにゾンビだらけの街中を逃げ出した。慌てて逃げた為に武器を持っていない。
マイク・ホーディは代表作に『The Dead Inside』、『Dark Paradox』などがあります。
一軒家でもゾンビに襲われる状況で苛つき、ついつい感情的になってモノに当たっていた。
外の人間を助けようとするが間に合わず、取り乱すとエリカに急所を殴られて落ち着いた。
なんとかパトカーの銃を手に入れようとするが、なくて結局家に引き返してしまう。
最後は油断していたところで助けた警官がゾンビ化して襲われ、首を噛まれてそのまま死亡。

ダナ(演:デブラ・イーストン)
警察本部の通信係。エリカたちが助けた警官の無線から連絡を受けて状況を伝えた。
デブラ・イーストンは代表作に代表作に『The Dead Inside』などがあります。
水しかない状態で食料がなく、マイクとエリカからの通信で助けてもらえると期待する。
しかし、マイクが助けた警官に噛まれてしまい、助け来られないと知って落胆する。
一度ゾンビに襲撃されるが、なんとか洗面所まで避難してエリカの助けを待っていた。
最後は助けに来たエリカだったが、あまりにも腹が減ってゾンビを食って彼女に射殺された。

感想

個人的な評価

本作はブライアン・クレメントによる三部作の完結編となります。
とは言っても、前二作との繋がりは非常に薄く、前作からのキャストもカメオ出演程度に留まっている感じです。
物語は前作からの続きではなく、ゾンビが発生するところから始まり、逃げていた夫婦が中心となります。
普通に物語が展開すれば、そのまま生還して安全な場所にたどり着くか、絶望の中で死んでいくかの二者択一となるはずです。
しかし、なぜか本作は難しい事をしようとして、大きな過ちを犯してしまっています。
創作物で禁じてとされている「夢オチ」と同じようなクライマックスを迎えてしまうのです。
ちょっとずつ主人公であるエリカの夢とも現実とも区別が付かない描写が入り、これでクライマックスのオチまでの伏線を張っています。
それはいいのですが、問題となる「夢オチ」のクライマックスは、それまでの展開をすべて吹き飛ばすほどの突飛な描写になりました。
まず、主人公のエリカは実験台にされていて、それをやっているのがゾンビでも人間でもない第三の存在である「死人」がやっています。
ここら辺の説明は当然のようにあるワケがなく、目覚めた主人公が死人たちを殺して終わりという笑えないラストでした。
説明なしでいきなり始まった前作が可愛く思えるぐらい、本作のオチがメチャクチャすぎて鑑賞後に脱力してしまう。
ハッキリ言って「夢オチ」を使う作品は論外であり、観ている側に不快感を与えるだけで何一つメリットがありません。
結局、冒頭から積み重ねたエピソードをすべて無意味にしてしまう時点で「夢オチ」を選択した本作は最悪の手を打ってしまったと思います。
せっかく1作目と2作目で積み上げてきたモノすら無意味にする本作の「夢オチ」は罪深いと感じさせました。
ただ、その中でも主人公のエリカを演じるブラウニー・リンはキレイな女優さんで、唯一の救いと言えるだろう。
前二作にあったおっぱい祭りも控え目だし、あの白塗りゾンビメイクじゃなくなってしまい、もう3作目という意味合いも薄くなっていました。