作品紹介
公開年月 | 2014/08/15 |
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ジャンル | コメディ/ラブロマンス |
原作 | なし |
監督 | ジェフ・ベイナ |
脚本 | ジェフ・ベイナ |
製作 | マイク・ザキン、リズ・デストロ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ザックは最愛の恋人ベスを不慮の事故で亡くして悲しんでいた時、なんと彼女は墓穴から出て家に戻ってきた。
二度とないチャンスだと思ったザックは、恋をやり直そうと誓って、以前よりもベスを大切にしようと努力をする。
しかし、次第にベスがゾンビとして成長していくと、ザックは親戚のエリカに出会い、生身の人間に惹かれるようになるのだった。
登場人物&出演者
・ザック・オーフマン(演:デイン・デハーン)
主人公。バンド活動をしていた。ベスと別れ話になった直後に彼女を亡くして悲しんでいた。
デイン・デハーンは近年の出演作に『チューリップ・フィーバー/肖像画に秘めた愛』、『ヴァレリアン/千の惑星の救世主』などがあります。
食欲もなくバンドから抜けて無気力な日々を送るが、ベスが戻った事で立ち直っていく。
ベスはゾンビではないかと疑っていたが、モーリーから厳重な注意を受けて黙る事にした。
段々とゾンビらしくなっていくベスに恐怖を抱き、なんとか解決しようと奔走した。
最後はベスとハイキングに行って、彼女に伝えたい事を言って、悲しみながら始末した。
・ベス・スローカム(演:オーブリー・プラザ)
ヒロイン。ザックの恋人だが、別れ話になってハイキングに行って事故で死亡してしまう。
オーブリー・プラザは代表作に『スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』、『ウェディング・フィーバー/ゲスな男女のハワイ旅行』などがあります。
墓から抜け出して家に帰るが、前後の記憶が曖昧になっていて死んだ事を分かっていない。
以前と違って忘れっぽくなっていて、更に暴力的で感情の起伏が大きくなってしまっている。
理性が効かなくなって死んでいる事を知ると、家の中で暴れて人間を食うようになる。
最後はザックとハイキングに行って、残っていた理性で「愛している」と言って射殺された。
・モーリー・スローカム(演:ジョン・C・ライリー)
ベスの父親。娘を亡くしてショックを受けていた。決して娘とは仲が良かったワケじゃない。
ジョン・C・ライリーは近年の出演作に『キングコング:髑髏島の巨神』、『五日物語/3つの王国と3人の女』などがあります。
突然戻ってきたベスを温かく出迎えるが、ずっとザックに内緒にして家に匿っていた。
ベスが死んだ事をずっと隠そうとザックに協力をさせて、家の中で娘を見守っている状態。
ザックがベスに死んでいる事を告げると、豹変してしまった娘を抑えるべく説得した。
最後はザックからベスを奪って家に連れ戻したが、理性を失った娘に食われて死亡した。
・ジーニー・スローカム(演:モリー・シャノン)
ベスの母親。モーリーと同じく娘を亡くして悲しむ。ベスの遺品を整理して気を紛らわせる。
モリー・シャノンは代表作に『アメリカン・スプレンダー』、『最終絶叫計画4』がある。
突然戻ってきたベスをモーリーと同じく出迎え、何かある度に娘の写真を撮りまくっている。
モーリーと同様にベスが死んだ事を隠すべきだと主張し、ザックにも強引に賛同させた。
ザックがベスに死んでいる事を言ってしまい、暴走する娘を止めようと懇願していた。
最後は食欲が抑えられないベスをオーブンに縛り、自分の指を食べさせる状態になった。
・ジュディ・オーフマン(演:シェリル・ハインズ)
ザックの母親。ザックが恋人のベスを失い、食欲もない状態をなんとなく心配していた。
シェリル・ハインズは代表作に『ハービー/機械じかけのキューピッド』、『メン・イン・キャット』などがあります。
モーリーと夜遅くまでチェスをしていた事を問い詰め、食欲のない彼を本気で心配する。
今度はベスが生きていると言われると、病院に連れて行って精密検査を受けさせている。
街がゾンビだらけになると、対ゾンビ戦闘員になったカイルに助けられて安全な場所に避難。
最後は街が平和を取り戻すと、戻ってきたエリカをザックにくっつけようと計画する。
・ノア・オーフマン(演:ポール・ライザー)
ザックの父親。ジュディと同様にひどく悲しんでいたザックをなんとなく心配していた。
ポール・ライザーは代表作に『ビバリーヒルズ・コップ』、『エイリアン2』があります。
夜遅く帰ってきたザックを心配していたジュディに対し、過剰な反応を必死に宥めていた。
ベスが生き返ったを知らず、急に元気になっていたザックの回復ぶりに驚いていた。
最後はカイルの活躍によって家から逃げ延びて、街が平和になると通常の日々を取り戻す。
・カイル・オーフマン(演:マシュー・グレイ・ギュブラー)
ベスの兄。警備会社に勤めている。恋人を失った弟のザックを冷たい目で見下している。
マシュー・グレイ・ギュブラーは代表作に『ライフ・アクアティック』、『アルビン』シリーズなどがあります。
食欲がなくて雰囲気をぶち壊すザックに苛ついて、少しばかり意地悪い言葉をかけていた。
ザックがスローカム家でベスの姿を見て騒ぎ出すと、駆けつけて弟を強引に帰らせた。
街がゾンビだらけになると、対ゾンビ戦闘員に選ばれて、夢だった銃の発砲をしまくった。
最後はゾンビになったベスの後処理をザックに任せ、次なる作戦の為に行ってしまう。
・エリカ・ウェクスラー(演:アナ・ケンドリック)
母親とザックの母親が親友だった事もあって幼馴染みだった。大学の編入で帰郷してきた。
アナ・ケンドリックは近年の出演作に『ピッチ・パーフェクト3』、『ザ・コンサルタント』などがあります。
変化していくベスに悩んでいたザックをダイナーで見かけ、すぐに声をかけて打ち解けた。
ダイナーまでやって来たベスを見て驚き、話しをややこしくして、その場を逃げ出した。
街がゾンビだらけになってしまうと、生き返った祖母を殺してザックの両親と避難していた。
最後はゾンビの騒動が収まると、ザックの母親の計らいによって彼と仲良くなっていく。
感想
個人的な評価
本作は『サンダンス映画祭』にてプレミア上映された作品となっています。
一応、本作はゾンビ映画のジャンルに入るけど、途中までは王道な人間を襲ったり食べたりはしていないです。
ゾンビが出現する原因はほとんどウイルスであるけど、本作はハッキリとした発生源が分かっていません。
ただ、それを連想させるハイチ出身の家政婦から、ブードゥー教による魔術を示唆している。
ゾンビの元祖はブードゥー教による黒魔術で、本作はそれを臭わせているだけになります。
その為、現代における典型的なゾンビ映画とはかなり違っていて、どこかコミカルな印象を強く受ける展開である。
本作と似たような設定として『ゾンビ・ガール』を連想したが、こちらの方はもう少しドロドロした関係性になっていました。
主人公であるザックを演じるのは人気若手俳優の一人、デイン・デハーンであり、今では超大作に多く出演しています。
ハッキリ言って、本作は低予算映画と言ってもいいレベルだが、デイン・デハーンはここでも熱の入った演技を魅せてくれています。
後悔しながら大切な恋人を亡くし、次には目の前に生きた状態で現れると、それは非現実的な事でも理屈すら吹き飛ばしてしまう。
でも、本作は生き返った人間であるベスが徐々に変わっていき、それは主人公も顕著に感じ取って愛が恐怖に変化します。
しかし、娘を亡くした両親はすでに暴走していて、マトモな思考力を失っていました。
このように本作はゾンビ映画でありながら、家族の絆や愛をテーマに扱っているが、コメディベースなので少し軽いノリです。
やはり、発生源がハッキリしていないし、ラストの悲しみも今一つ盛り上がらなかった。
デイン・デハーンの熱演、ゾンビになったベスの変貌は良かったが、コメディ要素のせいで深みが足りなかったです。
このテーマを扱うつもりならば、コミカルな要素を排除して、真面目なドラマにするべきだったのかもしれません。