作品紹介
公開年月 | 2016/09/03 |
---|---|
ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | 光武蔵人 |
脚本 | 光武蔵人 |
製作 | 岡崎光洋 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ケンジは女優を夢見てロサンゼルスに留学した妹マユミが音信不通になった事を不安を覚え渡米する。
その頃、マユミはネットで本物の拷問やレイプを生中継する違法サイトを運営する謎の組織“キャピタル・メサイア”に捕らわれていた。
最愛の妹を救い出す為、ケンジは怒りの殺人空手を炸裂させるのだった。
登場人物&出演者
・ケンジ(演:ハヤテ)
主人公。殺人空手を操る。留学するマユミの為にアルバイトを掛け持ちする。
ハヤテは代表作に『少女は異世界で戦った』、『ゆるい』などがあります。
一ヶ月も連絡が途絶えたマユミを心配してロサンゼルスへとやって来る。
妹がキャピタル・メサイアに捕まっていると知り、そこから救い出そうとする。
あくまで空手のみを使い、相手が刀や銃でも肉体だけで応戦する武道家。
・マユミ(演:紗倉まな)
ヒロイン。ケンジの妹。女優になる為にロサンゼルスへ留学をしている。
紗倉まなは代表作に『少女は異世界で戦った』、『エターナル・エリア』などがあります。
舞台で小さな役をもらい、ケンジに見てもらう為に金を貯めようとキャバクラで働く。
キャピタル・メサイアでは洗脳され、ケンジに銃口を向けるが目を覚ます。
・クラブマネージャー(演:鎌田規昭)
マユミがホステスとして働くクラブのマネージャー。キャピタル・メサイアから借金する。
鎌田規昭は代表作に『サムライ・アベンジャー/復讐剣・盲狼』、『女体銃/ガン・ウーマン』などがあります。
乗り込んできたケンジに間合いの違う木刀で応戦するも、あっさりと破られてしまう。
マユミが捕らわれたキャピタル・メサイアの情報を与えるが、銃で殺そうとして返り討ちに。
なぜかピンチになったケンジの前に現れてアドバイスをするが、どう考えてもそれは違う。
・ケイコ(演:亜紗美)
キャピタル・メサイアから唯一逃げ延びた女性。右手が手鉤の義手となっている。
亜紗美は代表作に『片腕マシンガール』、『デッド寿司』などがあります。
妹を探していたケンジの前に現れ、キャピタル・メサイアをぶっ潰す目的で手を組む。
元々は語学留学でやってくるも、コカインにハマって借金が返せずに売り飛ばされている。
自衛隊に所属した経験を持っていて、銃の扱いには慣れていて、それで逃げ出せた。
キャピタル・メサイアの本拠地に乗り込むも、あっさりと殺されるというオチ。
・シモーナ(演:カタリナ・リー・ウォーターズ)
キャピタル・メサイアのメンバー。ケイコに左目を潰され眼帯をしている。
カタリナ・リー・ウォーターズは代表作に『Red Light Diaries』などがあります。
満身創痍のケンジを追いつめるも右目を潰され、ベニングの銃弾で倒れる。
・ベニング(演:トム・ヴォス)
キャピタル・メサイアのメンバー。シモーナとともにバンデンスキーの信頼する部下。
トム・ヴォスは代表作に『G.I.ジョー』、『The Algerian』などがあります。
シモーナがやられて駆けつけるも、怒りの頂点に達したケンジによって左手を破壊される。
・剣豪(演:デヴィッド・サクライ)
キャピタル・メサイアに雇われた日本人のサムライでケンジと対決する。
デヴィッド・サクライは代表作に『リザとキツネと恋する死者たち』などがあります。
ライブ中継されるケンジと激闘を繰り広げ、最後は「お見事」と言って倒される。
・バンデンスキー(演:カーク・ガイガー)
キャピタル・メサイアの教祖。心の底からキャピタル・メサイアに染まる狂人。
カーク・ガイガーは代表作に『GODZILLA』、『Sordid Lives』などがあります。
自傷する事で興奮を得る変わった性癖の持ち主で、目つきが常にいっちゃっている。
狂人的な部分がある一方、インターネットサイトで動画を経営として使う商才を持つ。
バットマンのジョーカーみたいな感じに見えるが、残念ながら頭は良くない。
感想
個人的な評価
光武蔵人監督によるバイオレンス・アクションの登場です。
本作に惹かれた最大の理由は、なんと言っても劇画調のパッケージデザインです。
2017年になって技術が向上している中、敢えてレトロなパッケージデザインが良い。
人物の構図、主人公の誇張された筋肉、何よりストレートなタイトルに惹かれました。
ですので、内容としてもストレートなバイオレンス・アクションならば文句はないです。
近年ではこのような作品が減っているので、逆にもの凄く貴重なアクション映画。
主人公であるケンジはあくまで己が持つ肉体と空手の技で敵を打ち砕くというスタイル。
それに彼の目的は大切な妹を悪の手から助けるという非常に分かりやすいシチュエーション。
本当に少なくなってしまったタイプの作品だからこそ楽しめるのかもしれません。
ケンジを演じるハヤテは本作で初めて観ましたが、まるで日本が誇る“最強のアクション俳優”である坂口拓を彷彿とさせます。
決してムダな言葉を述べず、質問に答えないヤツには拳で聞くというやり方が潔い。
それに一生懸命な妹のメッセージを見て、静かに涙を流す姿もなかなか良かったです。
ケンジが日本からアメリカのロサンゼルスまで探しに来た妹のマユミを紗倉まなが演じる。
紗倉まな元々AV女優として活動しているが、執筆業でもエッセイが大ヒットし、2016年には小説家としてデビューもしています。
他のAV女優とは一線を画していて、本作では惜しげもなくおっぱいを見せているが、意外にも演技もしっかりとしています。
本作はパッケージデザインのイメージ通りに展開するが、ちゃんとサービスシーンを入れているのも悪くない演出です。
物語はストレートであるけど、細かい演出は意識しているけど、味つけ程度となっている。
あくまでケンジの肉弾戦がメインとなるので、アクション映画としては少し地味です。
悪役となるキャピタル・メサイアはみんなイカれているが、戦闘力に関してはケンジの足元に及ばないレベルでした。
そのせいでクライマックスでの戦いは、ボロボロなケンジに意図も簡単に倒されてしまう。
やはり、もっと盛り上げるようなアクションが欲しかったのは言い過ぎだろうか。
それでも、B級映画としてはそれなりの体裁を整えているので、もう少し予算があれば、もっと面白くなっていたはず。
こういう作品も少なくなっているので、たまに観るのも悪くないという感じでした。