作品紹介
公開年月 | 2017/12/20 |
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ジャンル | アドベンチャー/アクション |
原作 | クリス・ヴァン・オールズバーグ 『ジュマンジ』 |
監督 | ジェイク・カスダン |
脚本 | クリス・マッケンナ、エリック・ソマーズ、ほか |
製作 | マット・トルマック、ウィリアム・ティートラー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
学校の地下室で居残りとなったスペンサー、富リッジ、ベサニー、マーサの四人。
彼らはそこで「ジュマンジ」という名前のソフトが入った古いゲーム機を発見すると、早速と遊ぼうと起動させた。
プレイするキャラクターを選択した途端、四人は現実世界の自分とは性格も体格も性別まで違うキャラクターとなってゲームの中の世界に入り込んでしまうのだった。
登場人物&出演者
【ジュマンジ世界】
・スモルダー・ブレイブストーン博士(演:ドウェイン・ジョンソン)
スペンサーが扮するキャラクター。ジュマンジでは著名な考古学者にして勇敢な冒険家。
ドウェイン・ジョンソンは近年の出演作に『スカイスクレイパー』、『ランペイジ/巨獣大乱闘』などがあります。
スキルは勇気、木登り、スピード、ブーメラン、キメ顔で、弱点はない。
体格が非常に良く敵を遠くに投げ飛ばせる怪力と、誰よりも早く走れるスピードを持つ。
中身はスペンサーなので相反するキャラクターであるが、次第に成長していく。
最後はジュマンジの呪いを解くべく秘宝をジャガーの像にはめ込んでゲームをクリアする。
・ルビー・ラウンドハウス(演:カレン・ギラン)
マーサが扮するキャラクター。「悩殺ギャル」の異名を持つ。タフでセクシーな女戦士。
カレン・ギランは代表作に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ、『マネー・ショート/華麗なる大逆転』などがあります。
スキルは空手、太極拳、合気道、ダンス武術で、弱点は毒となっている。
真面目なガリ勉がセクシー美女になって、露出度の高い服装に相当戸惑っていた。
当初は男の子と話すのが苦手だったが、以前から好意を持っていたスペンサーと親密になる。
最後は秘宝を手にして、ライフを犠牲にしてスペンサーに手渡して呪いを解いた。
・シェルドン・“シェリー”・オベロン教授(演:ジャック・ブラック)
ベサニーが扮するキャラクター。中年のデブオヤジながら唯一ジュマンジの地図が読める。
ジャック・ブラックは近年の出演作に『ポルカ・キング』、『カンフー・パンダ3』がある。
スキルは地図製作、考古学、古生物学で、弱点は持久力となっている。
唯一性別が逆転しているせいで、一番戸惑っていたが、次第に順応していく。
途中で合流する欠けたパズルのピースであるアレックスに好意を持つようになる。
最後はヴァン・ペルトを撹乱するべく行動するが、人質にされるもアレックスが助けた。
・フランクリン・“ムース”・フィンバー(演:ケヴィン・ハート)
ブリッジが扮するキャラクター。小さな体から「ネズミ小僧」のアダ名を持つ動物学者。
ケヴィン・ハートは代表作に『デイブは宇宙船』、『憧れのウェディング・ベル』がある。
スキルは動物学、武器運びで、弱点はケーキ、スピード、強さとなっている。
体力自慢だった現実世界と正反対のキャラクターに不満を持ち、スペンサーに不満を漏らす。
当初は非協力的だったが、次第に自身の持っているスキルに納得して貢献していく。
最後はアメフトの作戦でヴァン・ペルトを撹乱し、象を使ってジャガーたちを撃退した。
・ジェファーソン・“シープレーン”・マクドノー(演:ニック・ジョナス)
アレックスが扮するキャラクター。飛行機のパイロット。先にジュマンジの世界にいた。
ニック・ジョナスは代表作に『ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート3D』、『キャプテン・ロック2/ファイナル・ジャム』などがあります。
スキルは飛行機の操縦、マルガリータの作成で、弱点は蚊に刺される事である。
数ヶ月前にジュマンジへやって来たと思い込んでいたが、実は現実世界で20年経過していた。
単独でクリアを目指すも二回失敗してライフが残り一つとなり、何事も怯えるようになる。
最後は恐怖を克服し、ベサニーがライフを分けた事でチームの一人として一緒に戦った。
・ナイジェル・ビリングスリー(演:リス・ダービー)
ジュマンジにやって来たブレイブストーン博士たちを案内するノン・プレイヤー・キャラ。
リス・ダービーは代表作に『パイレーツ・ロック』、『イエスマン“YES”は人生のパスワード』などがあります。
カバに追われていた一行の前にジープで現れ、全員を乗せて状況を説明していた。
かつてブレイブストーン博士の仲間であったヴァン・ペルトとともにジュマンジを探検した。
最後はジュマンジを救ったスペンサーたちの元にやって来て、彼らを現実世界へと戻した。
・ラッセル・ヴァン・ペルト(演:ボビー・カナヴェイル)
以前はブレイブストーン博士の仲間だった。伝説のジャガー像から聖なる秘宝を盗んだ。
ボビー・カナヴェイルは代表作に『SPY/スパイ』、『アントマン』などがあります。
その影響で平和だったジュマンジに呪いがかかってしまい、自身も悪に染まってしまう。
ナイジェルに秘宝を奪われ、ずっと探していたが、ブレイブストーン博士の登場に苛つく。
部下や動物たちを使ってブレイブストーン博士たちを追いつめるが何度も失敗する。
最後はジャガーの像で追いつめるが、スペンサーたちの連携に翻弄されて呪いが解かれた。
【現実世界】
・スペンサー・ギルピン(演:アレックス・ウルフ)
ブランドフォード高校の男子学生。あらゆるモノに対するアレルギー体質で冴えない性格。
アレックス・ウルフは代表作に『ピンチ・シッター』、『パトリオット・デイ』があります。
ブリッジのレポートを代わりに書いた事がバレて、学校の地下室で居残りさせられてしまう。
地下室で見た事もなゲーム機を見つけると、ブリッジとともに起動させて遊ぼうとした。
ジュマンジの世界では正反対のキャラクターになるが、戸惑いながらも成長してく。
最後は現実世界で四人と仲良しとなり、アレックスが無事に帰ってきてみんなで喜んだ。
・マーサ・カプリー(演:モーガン・ターナー)
ブランドフォード高校の女子学生。体育と集団行動が苦手で学校は勉学の為に来ている。
モーガン・ターナーは代表作に『インヴィンシブル/栄光へのタッチダウン』、『ミルドレット・ピアース/幸せの代償』などがあります。
体育の時間で授業に参加する意思がなく、注意されるも反論して居残りさせられてしまう。
地下室で真面目に居残りの作業をしていたが、ベサニーに言われて仕方なくゲームに参加。
ジュマンジの世界では以前から好意を寄せていたスペンサーと親密になっていく。
最後は現実世界でスペンサーと恋人関係になり、他の二人とも友人となって性格が変わる。
・ベサニー・ウォーカー(演:マディソン・アイゼマン)
ブランドフォード高校の女子学生。スマホ中毒で常に自撮りをして可愛いと思っている。
マディソン・アイゼマンは代表作に『ハロウィン2016』などがあります。
テスト中にスマホで自撮りにコメントが付かず、相談していたら先生から居残りさせられる。
地下室では居残り作業をやらずスマホが圏外だと文句を言って、気晴らしにゲームに参加。
ジュマンジの世界で性別が逆転して一番ショックを受けるが、案外にも順応していた。
最後はスマホ依存症から脱却し、戻ったアレックスが娘に自分の名前をつけてもらった。
・アンソニー・“ブリッジ”・ジョンソン(演:サーダリウス・ブレイン)
ブランドフォード高校の男子学生。スペンサーと幼馴染みでアメフト部に所属する肉体派。
サーダリウス・ブレインは代表作に『フットルース/夢に向かって』などがあります。
スペンサーに頼んだレポートがバレて、アメフト部の練習が禁止され居残りさせられる。
地下室での作業中にゲーム機を見つけると、オタクのスペンサーに起動をさせてみた。
ジュマンジの世界では自慢の肉体がなくなり、不満を漏らしていたが次第に慣れていく。
最後はアメフト部らしい作戦を立て、肉体ではなく頭脳でヴァン・ペルトを翻弄した。
・アレックス・ヴリーク(演:コリン・ハンクス)
20年前に海岸で見つけたジュマンジのボードゲームをもらうが、興味なく放置していた。
コリン・ハンクスは代表作に『キング・コング』、『お!バカんす家族』などがあります。
ゲーム機に変わったジュマンジを起動させると、そのまま20年間行方不明となってしまう。
ジュマンジの世界では時間経過がゆっくりだったせいか、感覚として数ヶ月と思っていた。
すでに20年も経過していた事にショックを受けるが、帰る為にスペンサーたちに協力をした。
最後は消えた年に戻り、自分の人生を取り戻してやって来たスペンサーたちに礼を言った。
感想
個人的な評価
本作は1995年に公開された『ジュマンジ』から22年を経た続編となっています。
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントにとって、独自製作と配給した作品として歴代1位の興行記録を達成しています。
当初は一作目の主演を務めたロビン・ウィリアムズが死去して1年でのリメイク発表で多くの批判を集めたという。
しかしながら、長年に渡って多くのファンは続編を待っていて、ようやく実現した事に期待と不満があったと思います。
何しろ22年前の作品からの続編となる上に、主演を務めたロビン・ウィリアムズの偉大さという高いハードルがありました。
実際に公開したらソニーにとって歴代1位の興行収入を記録する大ヒットとなりました。
本作が一番成功した理由として挙げられるのは、ジュマンジの世界にいた主人公たちのキャラクターだと思います。
それぞれが見た目や特殊なスキルを持つが、これを実写で活かすキャスティングが絶妙と言えるほど上手いです。
ドウェイン・ジョンソンのキメ顔やプロレス技、ジャック・ブラックの中身が女の子、カレン・ギランの美しさと強さ、ケヴィン・ハートのコミカルな言動。
これは完全にキャスティングした役者たちに合っていて、上手く物語に活かしていました。
特にドウェイン・ジョンソンの使い方が上手く、見た目は頼りがいがあるのに、中身がずっとオタクというギャップも素晴らしい。
これだけでも大成功してもおかしくないし、ちゃんと一作目に対する敬意を表した演出があったのも良かったです。
ある意味、日本で言うライトノベルのような展開ながら、ちゃんとしたアメリカンな展開は上手くマッチしていました。
ただ、欠点として後に合流する5人目のキャラクターが弱く、最も大事な悪役も個性がほとんどなかったのが惜しかったです。
主人公側のキャラクターが完璧だっただけに、残りの二人が微妙だったのは本当に悔やまれる設定でした。
現実世界はあまり描写がなかったのですが、最初と最後ではそれぞれの表情が違う意味でも成長した証となったのも良かった。
しかし、ロビン・ウィリアムズが生きていたら、出演してもっと面白くなったはずなので、そこが最も残念な部分と言えるかもしれない。
それでも本作は何も考えず素直な感じで楽しめるポップコーン映画として楽しめるし、主人公側のキャラクターたちは魅力的な作品でした。