作品紹介
公開年月 | 2014/12/25 |
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ジャンル | ミュージカル/ファンタジー |
原作 | スティーヴン・ソンドハイム(作詞・作曲)、ジェームズ・ラパイン(台本)『イントゥ・ザ・ウッズ』(ミュージカル) |
監督 | ロブ・マーシャル |
脚本 | ジェームズ・ラパイン |
製作 | ジョン・デルーカ、ロブ・マーシャル、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
長年連れ添いながらも子供に恵まれない事で夫婦の危機を迎えていたパン屋の主人と妻。
ある日、子供が授からない原因が魔女の呪いであると謎の老婆から知るパン屋の夫婦。
そこでパン屋の夫婦は呪いを解くべく、森の中から“ミルクのように真っ白な牛”、“血のように赤いずきん”、“トウモロコシのように黄色い髪”、“金色に輝く靴”を持ち帰るように告げる。
夫婦は子供を授かりたい願いを叶えるべく、森の奥深くに足を踏み入れるのだった。
登場人物&出演者
・パン屋の主人(演:ジェームズ・コーデン)
どうしても子供が欲しくて魔女の言う通りに必要な道具を揃える為に危険な森へと足を運ぶ。
ジェームズ・コーデンは俳優、コメディアン、歌手、作家、映画プロデューサーと幅広く活躍しています。
当初は頼りない夫であったけど、森に入ってから見違えるように男らしくなる。
王子に裏切られたシンデレラを慰めているうちに愛するようになるトンデモ展開に。
・パン屋の妻(演:エミリー・ブラント)
夫と同じく夫婦の危機を乗り越えるには子供しかないと必死に道具を求める。
エミリー・ブラントは近年の出演作には『スノーホワイト/氷の王国』、『ボーダーライン』などがあります。
頼りない夫よりも活躍していて、道具のほとんどを一人でかき集めていました。
なぜかシンデレラの王子と不倫に近い関係になってバチが当たりました。
・ジャック(演:ダニエル・ハッスルストーン)
貧乏な家で困っていて、食べ物と交換するべく牛を連れて森へと出かけていく。
ダニエル・ハッスルストーンは4作ほどに出演し、本作が映画2作目となっています。
森を歩いているとパン屋の夫婦に出会い、5個の豆と牛を交換して家に戻る。
豆は巨大な木となって、ジャックは上に登って巨人からお宝を盗み出す。
お宝を手にしてパン屋の夫婦から自分の牛を取り戻そうとする。
・シンデレラ(演:アナ・ケンドリック)
意地悪な養母で奴隷のようなこき使われるも、舞踏会へ出かけようと森へと立ち入る。
アナ・ケンドリックはミュージカル映画『ピッチ・パーフェクト』で知られる。
森にいる母親の木に願い、魔法で美しいドレスを身にまとって舞踏会へ行く。
舞踏会の帰り際にパン屋の妻と出会い、追っている王子からそのまま逃げ出した。
・赤ずきん(演:リラ・クロフォード)
病気のおばあちゃんの為にパン屋でパンをもらって、森の奥へと足を運んでいく。
リラ・クロフォードは本作が映画デビュー作となっています。
常に何かを食べていて、オオカミに狙われる事になるも軽くあしらう度胸を持っている。
パン屋の夫婦に赤ずきんを奪われそうになるが、叫び声によって止める事に成功する。
・オオカミ(演:ジョニー・デップ)
森の中で獲物を待っているところに、赤ずきんと出会ってその若さに食欲をそそられる。
ジョニー・デップは近年の出演作には『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』、『ブラック・スキャンダル』などがあります。
過去に『スウィーニー・トッド/フリード街の悪魔の理髪師』でゴールデングローブ賞のミュージカル部門で主演男優賞を受賞しています。
当然ながら本作では彼の歌声を聞く事ができるし、色物の役も得意分野であり、本作ではノビノビと演じていました。
・ラプンツェル(演:マッケンジー・マウジー)
入り口のない高い塔に暮らし、自分を育てる魔女を長い髪を使って窓から出入りさせる。
マッケンジー・マウジーは17作に出演し、テレビドラマや映画で活躍しています。
何も知らない彼女はパン屋の妻に髪を差し出すが、その勢いで切られてしまう。
・魔女(演:メリル・ストリープ)
パン屋の夫婦たちに呪いの事を告げる。ラプンツェルを娘のように思っている。
メリル・ストリープは近年の出演作には『幸せをつかむ歌』、『ギヴァー/記憶を注ぐ者』などがあります。
やはり、何度もアカデミー主演女優賞を受賞し、多くのミュージカル映画に出演している実力者は圧倒的な存在感です。
まさに魔女と言わんばかりの容姿、ラプンツェルに対する愛と憎しみの表現も凄まじい。
感想
個人的な評価
ミュージカルの実写映画化なので、当然のように登場人物はみんな歌います。
基本的に歌える役者をキャスティングしているので、上手いのは当然だと思います。
本作の注目するべき点は、やはり、様々なおとぎ話に登場したキャラクターが同じ世界にいる事なのでしょう。
シンデレラ、ジャック、赤ずきん、ラプンツェルと一度は聞いた事のある有名なキャラクターが当たり前のように登場します。
そんなおとぎ話のキャラクターたちを繋げるパン屋の夫婦は地味な仕事をしてくれています。
オリジナルキャラクターなので、おとぎのキャラクターと比べて地味だが、なくてはならない存在だったと思います。
バラバラの世界で繰り広げられるおとぎ話の物語を上手く繋げていると本作は悪くないです。
それぞれの良い部分を抽出して、ミュージカル風に仕上げているのも面白い。
出演者はみんな歌うが、やはり、本作で圧倒的な存在感と歌唱力を魅せるメリル・ストリープは凄まじいと言えます。
しかし、本作は手に余る個々の設定に中盤までは上手く回していたが、終盤になってから様子が変わっていきます。
普通ならそのままハッピーエンドに終わるけど、本作はそう簡単に終わらせません。
悪い事をしたらバチが当たるという現実を本作ではみせつけているのです。
ミュージカル映画というのは悲劇的な結末を迎える作品が多いので、ある意味、本作はセオリーに則っていると思います。
ただ、その運び方があまりにも下手すぎて個人的に面白いとは思えなかったです。