作品紹介
公開年月 | 2016/07/26 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | エミール・エドウィン・スミス |
脚本 | エミール・エドウィン・スミス |
製作 | ポール・バレス、デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
北極海の海水に建設された海洋調査基地“オアシス”で、ある日、科学者チームは突然変異したサメの大群に襲われる。
厚い氷も破壊する巨大サメの猛威により、次つと餌食になっていくメンバーたち。
ついに海水から分断されたオアシス基地は、水深30メートルの海底に沈み、追いつめられたデヴィッドたち4名は生き残りをかけて巨大サメに戦いを挑むのだった。
登場人物&出演者
・デヴィッド(演:エドワード・デルイター)
主人公。オアシス基地のリーダー。隙があればトレイシーといちゃつく事しか頭にない。
エドワード・デルイターは代表作に『メガ・シャークVSグレート・タイタン』があります。
とてもリーダーとは思えない行動力のなさで、せいぜい溶接ができるだけの能力です。
大変な状況になってもトレイシーに抱きつくなど、ほとんど下半身で動いているタイプ。
頼みの使いっ走りマイケルが殺されて、仕方なく海中に出て作業をする事になる。
基本的に作業はせずにサメを追っ払う役で、主人公らしい行動はほぼなかった。
・トレイシー(演:ジーナ・パーカー)
ヒロイン。オアシス基地の研究者。下半身で考えるデヴィッドよりはちょっとだけ真面目。
ジーナ・パーカーは代表作に『Diablo Canyon』、『One Stop Away』などがあります。
何度もいちゃつくデヴィッドを軽くあしらい、真面目に仕事をしようとする。
みんなが冷たい北極海に浸かる中で、終盤まで一人だけ濡れないで過ごしました。
最後の方では安全な基地の中で作業を見守るが、サメに襲われて主人公よりも怖い目に遭う。
・マイケル(演:カイウィ・ライマン)
オアシス基地の研究者。主に装置などを点検し、弟サミーの事を母親のように心配する。
カイウィ・ライマンは代表作に『ZOOMBIE/ズーンビ』、『ニンジャvsミュータント・ゾンビ』などがあります。
弟が音信不通になっても顔色一つ変えず、冒頭の母親のような設定をあっさりと捨てる。
何か頼りになりそうな雰囲気を持っているが、冷静に見るとほとんど役に立っていません。
・アレックス(演:クラリッサ・シボー)
オアシス基地の研究者。役割が一番よく分からない人物で、主に棒立ち要因でした。
クラリッサ・シボーは代表作に『Bruno & Earlene Go to Vegas』があります。
サメに基地が襲われて水深30メートルまで沈むと、脱出の為にアイデアを出しまくる。
たが、すべてのアイデアをデヴィッドとマイケルに却下されて呆れてしまう。
途中まで役立たずだったが、ヒロインを生かす為に分かりやすい犠牲となります。
感想
個人的な評価
本作はアサイラム製のサメ映画となっています。
アサイラム製のサメ映画と言えば、シリーズ化された『シャークネード』でしょう。
シリーズとして5作目が公開を控えており、サメ映画の可能性を広げた作品と言える。
アサイラムは基本的にモックバスターが多いけど、たまにオリジナルの作品も製作する。
多分、『シャークネード』のヒットで気をよくしたのか、新たなサメ映画のヒットを狙っているのだろうと思う。
本作は邦題から『ディープブルー』を彷彿させるが、内容はまったく違うモノです。
まず舞台が北極海であり、サメの研究をしているワケじゃなく、温暖化の研究をしている。
ある意味、本作は現代における問題の一つである温暖化がもたらす危険性を示している。
最初は北極の壮大な景色が流れるが、すぐにアサイラム製の安っぽいセットに切り替わる。
安心で安定の低予算をまるで隠さないCGもあって、アサイラムの作品だと分かります。
相変わらずのグダグダした展開で、危機が迫っている感じがまったくしません。
肝心のサメは「ニシオンデンザメ」で本来はゆっくりと泳ぐサメだが、本作では独自理論で進化した凶暴なサメになったという設定に。
エサである人間がすぐ近くで泳いでいるのに襲わず、逃げている人間をなぜか襲う。
何度も海中に出て作業をしているが、その間は何も起きないが、なぜか基地が引き上げられる時だけ襲ってくる都合の良い演出があります。
あとは主人公とヒロインがずっと役立たずで、脇役が頑張って彼らを生かした感じです。
主人公は終始に渡ってヒロインといちゃついて、ヒロインはほとんど何もしていない。
本来なら主人公が行動に出て積極的にサメや状況を打破するが、本作の主人公はただ見ているだけで、気づけば唯一の無傷という。
つまり、何もせずに命令だけをしていれば、一番安全に助かるという事が分かります。
『シャークネード』と比べて、本作はすべてにおいて劣っていて、新たなサメ映画の可能性にはほど遠い内容でした。