テラーハウス RE-2282

作品情報

公開年月  201208/03
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ダニエル・モンロー
脚本  ダニエル・モンロー
製作  ダニエル・モンロー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ニューヨーク西部で最恐と呼び声が高いお化け屋敷“テラーハウス”のクルーたちは、稼ぎ時を一ヶ月後に控え、リニューアルオープンの準備に追われていた。
そんなある日、彼らは一人、また一人と不可解な死を遂げていく。
しかし、広大な館内のあちこちに散らばって作業を続ける他のクルーたちは、すぐに異変に気づかなかった。
そんな中で母親から霊能力を受け継いだジェイミーだけは、館内に漂う異様な気配を感じ取って、地獄の門が開かれる事を突き止めるのだった。

登場人物&出演者

ジェイミー(演:ダニエル・テウェル)
主人公。他のクルーとは違って聞こえるはずのないモノが聞こえたり、見えたりします。
ダニエル・テウェルにとって本作が映画デビュー作となっています。
さすがは主人公という事で、殺される為だけに登場する脇役たちとは一線を画す。
登場した時から明らかに雰囲気が違う上に、なぜか彼女以外の女優陣がババアという違い。
ホラー映画で女性が活躍するのはセオリーだが、美人ではないがおっぱい要員だった。

コーディ(演:コーディ・クレンブラス)
古い館の解体担当。ジェイミーの霊能力を知っていて館の秘密を探っていく。
コーディ・クレンブラスは本作の前には2本のオリジナルビデオに出演しています。
最後の方まで生き残るが、あっさりと首を切断されるも、それでもジェイミーを心配する。

ダスティ(演:マイケル・リソ)
古い館の解体担当。序盤ではカメラマンのように写真を撮りまくるキャラクター設定。
マイケル・リソは本作が映画デビュー作となっています。
記憶に残るのは反対に被るキャップと「ワオ!」という驚くセリフだけでした。

ブレンダ(演:ブレンダ・リッケルト)
衣装担当。その割には革製のキャップとベスト、それになぜか発情しているババア。
ブレンダ・リッケルトは女優として34作に出演し、他に特殊メイクとしても活躍します。
皮肉を込めた「サンキュー」を何度か言って、ピエロの殺人鬼に殺されるが、発情しているので股を刺されて死にます。

ケイジ(カイル・ギャリクソン)
クリーチャーの造形を担当。冒頭で電気技師を案内するという重要な役目を果たす。
カイル・ギャリクソンは本作が映画デビュー作となっています。
更に彼はクルー最初の犠牲者として華々しく散っていく重要な役目も担いました。

ティム(演:ティム・バンチ)
テラーハウスのオーナー。経営者なのになぜかタンクトップの筋肉ムキムキの大男。
ティム・バンチはビデオ版の方にも出演しているけど、本作が映画2作目となっています。
明らかに浮いている存在であり、責任者という点でもおかしく、演技も一番下手でした。
クライマックスでは正体が明かされるが、かなりどうでもいい流れになっていた。

マイケルズ神父(演;マイケル・オヘア)
元神父。26年間キッチリと仕事をしてきたが、尊敬だけしかもらえなかった。
マイケル・オヘアは43作ほどに出演し、2016年は10作も出演しています。
神父として貞操を守って、本作では唯一の無垢だったが、それは罠というオチでした。

感想

個人的な評価
明らかに本作は低予算で製作された映画です。
監督、脚本、製作、撮影、編集をダニエル・モンローが一人でやっています。
もの凄く大変だったのだろうけど、一応はホラー映画のテイストを守っています。
しかし、低予算だから色々と制限があって、本作では創意工夫をしているように見える。
とは言っても、全体的に安っぽい作りは否めず、何より物語はありきたりすぎる。
登場人物はステレオタイプにもならないほど特徴がほとんどなかったです。
主人公のジェイミーは特別扱いと思えば、これも中途半端な使い方になっています。
お色気もほとんどないので、本当に予算的な意味で苦しい作品だと伝わります。
ただ、劇中に登場するクリーチャーの造形はなかなか凝っていると思います。
これは本作の為に作ったのか、それとも借り物か分からないが、ここだけは評価できる。
物語は単なるお化け屋敷のスケールであるけど、なぜか世界の破滅まで及びます。
セリフというのは便利であり、言葉だけでスケール感を出そうとしている。
だけど、映像に迫力はないので、笑ってしまうようなセリフばかりです。
こんなお化け屋敷で世界の命運が握られるなんて、小さすぎる世界だと思います。
一応、クライマックスでは主人公が罠にハメられて自決するが、それでは解決にならず、まったく意味が分からない行動でした。
結局は地獄の門が開かれて、世界は破滅していくという流れになっているはず。
ハッピーエンドじゃない終わり方だが、もうどうでもいいぐらい退屈です。
お化け屋敷で地獄の門が開かれる世界なら、滅んでも仕方ないと思えるほどでした。