作品紹介
公開年月 | 2010/07/31 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | 都市伝説 『ひとりかくれんぼ』(モチーフ) |
監督 | 山田雅史 |
脚本 | 山田雅史、宮本武史 |
製作 | 大橋孝史、酒匂暢彦 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
女子高生の河西栞は音信不通の兄・元也を心配して彼の家を訪れるが、不在でパソコンには「ひとりかくれんぼ」を既述したページが残されていた。
元也の親友・白石龍二も栞とともに元也の行方を探すが、それ以降は不気味な女の影が二人を付きまとい怪奇現象が次々と起こる。
実は元也と白石が小学生時代、虐めていた黒川カオルという少女が廃校で行方不明になった事件に端を発しているのだった。
登場人物&出演者
・河西栞(演:増田有華)
主人公。女子高生。マンガ喫茶でバイトしている。母親が重病で兄と看病をしていたという。
増田有華はアイドルグループ「AKB48」のメンバーで、映画の代表作に『高校デビュー』、『ヒロイン失格』などがあります。
連絡がつかない兄のアパートに行くが、無人で大家から様子がおかしかったと話しを聞く。
原因は「ひとりかくれんぼ」による呪いと知り、解くには続けるしかないと結論を出した。
元也の行方を探る為に龍二と廃校へ向かうが、そこで幽霊にまたも遭遇してしまう。
最後は「ひとりかくれんぼ」で幽霊に見つかれてしまい、そのまま包丁で胸を貫かれて死亡。
・白石龍二(演:相馬圭祐)
元也の親友で同じ建設会社で働いている。親友の元也が行方不明だとして独自に探していた。
相馬圭祐は代表作に『フレフレ少女』、『太陽からプランチャ』などがあります。
どうしても元也を見つけられず、栞の元に来て「ひとりかくれんぼ」について聞かれる。
「ひとりかくれんぼ」の掲示板で自分が呪い殺されると分かり、狙われていると知り怯える。
呪いを解く為に栞とともに廃校へ行くが、黒川薫が行方不明となった体育館で声を聞いた。
最後は廃校から逃げたが、職場で一服している時にロッカーから幽霊に襲われ連れ去られた。
・河西元也(演:兜政孝)
栞の兄。龍二と同じ建設会社で働き、栞とともに重病の母親を交代で看病している。
兜政孝は本作が長編映画デビュー作となります。
過去に廃校になる最後の生徒であり、同級生の黒川カオルを龍二とイジメていたという。
そのせいで「ひとりかくれんぼ」の掲示板で呪い殺されると言われ、必死に回避を試みた。
最後は結局回避に失敗してしまい、トイレの個室に逃げ込むも幽霊に襲われて姿を消す。
・渡辺玲子(演:滝口ミラ)
栞の同級生。栞とは非常に仲が良くて、いつも一緒に登下校して楽しく雑談をしている。
滝口ミラは代表作に『喧嘩番長 劇場版/全国制覇』などがあります。
学校に流れる噂には敏感で、興味のない栞にいつも話題を振って状況を教えてくれていた。
「ひとりかくれんぼ」をした女子生徒について話し、どんな内容なのか説明もしてもらった。
呪いに失敗した女子生徒が屋上から飛び降り自殺を図り、それを栞と一緒に目撃してしまう。
最後は親友の栞がいなくなったが、なぜか彼女の彼氏と一緒に楽しく下校をしていた。
・黒川カオル(演:林絢音)
元也と龍二が小学生時代にいた不気味な同級生。フランス人形にいつも話しかけていた。
林絢音は本作が長編映画デビュー作となります。
当然のように元也と龍二に目をつけられてイジメを受けるが、ほとんどが直接的ではない。
奪われたフランス人形を体育館の椅子を収納する場所に置かれ、そこに閉じ込められた。
その際に行方不明となってしまい、状況が大きくなるも元也と龍二は名乗り出る事がない。
最後は一度逃れた栞を見つけて殺害し、逃げ切った龍二を職場で見つけて連れ去った。
感想
個人的な評価
本作は都市伝説にある遊び「ひとりかくれんぼ」をモチーフにしています。
シリーズとして2作目となっていますが、前作とは繋がりがない別物になっています。
元ネタは2ちゃんねるでの都市伝説となっているが、前作でもそうだったのようにかなり改変されています。
そもそも、この「ひとりかくれんぼ」というのは「こっくりさん」と同じような降霊術で呪いを使って殺すルールはありません。
それだけだと物語に広がりがないのか、製作側の実力では作れないのか分からないが、呪い殺す方にシフトしています。
映画版の為にルールを改変しているので、本来の「ひとりかくれんぼ」と違っているが、どうしても設定をちゃんと練り込んでいない。
まず、かくれんぼをする幽霊の設定が非常に曖昧であり、出現するルールやポイントがバラバラすぎてなんでもアリ状態になってしまっている。
ただし、出現する時には分かりやすい前兆をバカ正直に出していて、せっかくの神出鬼没な設定もまったく活かしていない。
それに前作でもそうだったが、登場する幽霊は貞子と伽椰子の影響どころか、ほとんどそのまま使っているような感じでオリジナリティがない。
元ネタを大きくアレンジしてしまい、やる気がないのか実力がないのか分からないが、有名なジャパニーズ・ホラーをマネした程度でした。
こういう作品はアイドル映画に分類されますが、意外にも主演を張る増田有華はちゃんとした演技をしていました。
残念ながら増田有華はまったく知りませんが、彼女が好きな人ならば楽しめるだろうと思う。
前作でも三体の幽霊が出てワケが分からなかったけど、本作でもまとまりがなく、当然のようにまったく怖くなかったです。
しかしながら、唯一最後にちゃんと幽霊が顔を見せてくれたシーンだけは良かったです。