作品紹介
公開年月 | 2013/11/07 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | なし |
監督 | B・J・マクドネル |
脚本 | アダム・グリーン |
製作 | セーラ・エルバート |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
警察に捕まったメリーベスは、沼での忌まわしい殺人鬼の惨殺の話しをまったく信じてもらえず、そのまま投獄されてしまう。
捜索部隊がメリーベスの供述通りに探していると、大虐殺の跡を発見すると同時に殺人鬼ビクターが現れる。
メリーベスはビクターを何十年も呪うブードゥーの秘密を知り、ついに対決する時が訪れるのだった。
登場人物&出演者
・メリーベス(演:ダニエル・ハリス)
主人公。見事にヴィクター・クロウリーを倒し、全身に血を浴びて頭部の皮を持って警察へ。
ダニエル・ハリスは代表作に『ラスト・ボーイスカウト』、『ファイナル・デッドゲーム』などがあります。
すぐに逮捕されるが、ヴィクターを倒した事に満足して、保安官にそのまま事実を述べた。
ヴィクターは死んだと確信したが、アマンダの言葉でまたも復活すると知って協力する。
アマンダから遺灰を手渡されてヴィクターに謝りながら渡すも効果なく、腹部に重傷を負う。
最後は遺灰を投げつけヴィクターの体が溶けると、ショットガンで吹き飛ばし息を引き取る。
・ルイス・ファウラー(演:ザック・ギャリガン)
地元の保安官。全身に血を浴びて人の頭部の皮を持ったメリーベスを直ちに逮捕した。
ザック・ギャリガンは代表作に『グレムリン』シリーズ、『キラー・バグズ』があります。
大きなケガがなく、ヴィクター・クロウリーのせいだと言っていた事に激しく苛立った。
実は離婚した妻のアマンダはヴィクターについて調べていて、そのせいで別れている。
部下たちが殺され、現場に到着するもホーズに指揮権を奪われ、仕方なく従っていた。
最後は船に隠れていたところでアマンダの声を聞き顔を出すが、ヴィクターに捕まり死亡。
・アマンダ・パールマン(演:キャロライン・ウィリアムズ)
ルイスと離婚した元妻。10年に渡ってヴィクター・クロウリーについて調べていた。
キャロライン・ウィリアムズは代表作に『アラモベイ』、『スリーデイズ・ボディ/彼女がゾンビになるまでの3日間』などがあります。
事件を勝手に無線で聞きつけると、ルイスに独占的な取材を申し入れるが断れてしまう。
それでも情報が欲しくて逮捕されたメリーベスの保釈金を払って、彼女から話しを聞き出す。
ヴィクターを父親に会わせるしかないと思いつき、メリーベスを釈放させて遺灰を取りに。
最後は遺灰をメリーベスに渡すも効果なく、ヴィクターに首を強引に引きちぎられて死亡。
・アンドルー(演:パリー・シェン)
ファウラー保安官の要請で大量殺人が起きたハニー島に駆けつけた東洋系の救助隊員。
パリー・シェンは代表作に『ニュー・ガイ』、『ポセイドン/史上最悪の大転覆』がある。
同僚から東洋系という事でちょっとした差別を受けるが、本人はそこまで気にせず。
現場から縦に真っ二つにされたヴィクターの遺体を発見し、調査のし甲斐があるという。
ヴィクターが復活してから同僚たちが殺される中、なんとか死体に紛れて難を凌いだ。
最後は避難していた船でじっとして、メリーベスがヴィクターを倒すと州兵の助けに応じた。
・エリオット・ウィンズロウ(演:トーマス・アロンゾ・ハイド三世)
保安官代理。街がお祭り騒ぎで人手が足りず、上司のファウラーに増員を申し出ていた。
トーマス・アロンゾ・ハイド三世は代表作に『ラッキー・ガール』、『ハングリー・ラビット』などがあります。
現場の状況をファウラーに報告し、更に警察や救急隊の手配を任されるほどの信頼を持つ。
同僚たちが現場に赴く中でアマンダに保釈金を払うと言われ、メリーベスに会わせる。
ヴィクターを葬る方法を知るアマンダの指示を受け、メリーベスを釈放して別の場所へ。
最後はアマンダたちと現場に到着し、ヴィクターに銃弾を浴びせるも通じず殺された。
・ハミルトン(演:ジェイソン・トロスト)
保安官代理。ハニー島で大量殺人が起きると、ファウラー保安官の命令で現場へ直行した。
ジェイソン・トロストは代表作に『ほぼ『All Superheroes Must Die』などがあります。
現場に到着した救急隊に指示を与え、速やかに散らばっていた死体を掻き集める事に。
最後はバラバラになったヴィクターが復活し、銃撃するも効かず手斧で頭部を真っ二つに。
・コリー・シュナイダーマン(演:コーディー・ブルー・スナイダー)
現場に駆けつけた保安官の部下。他の同僚が殺された事でバズーカを用意していた。
コーディー・ブルー・スナイダーは代表作に『フローズン』、『ハチェット/アフターデイズ』などがあります。
ミカエラに声をかけられると、核弾頭以外ならなんでもあると真面目に答えていた。
凄惨な現場を見てヴィクターの仕業だと訴えるも、ファウラーやホーズから無視される。
現場から逃げ出そうとしたが、それを許さないホーズに止められて仕方なく従う。
最後はヴィクターにバズーカを食らわそうとするが、外してしまい、結局は殺された。
・ミカエラ・ドアティ(演:ライリア・ヴァンダービルト)
保安官の要請で駆けつけたSWATの隊員。保安官の部下がバズーカを持ち出して声をかけた。
ライリア・ヴァンダービルトは代表作に『フローズン』、『グリム・アベンジャーズ』などがあります。
転属したばかりで状況が分かっておらず、真面目に危険な状態だとコリーに忠告された。
子供の頃に幽霊を見た経験があって、まったく怖くないと未だに状況を理解せず。
ヴィクターが現れるとホーズの指示で一斉射撃するも通じず、アンドルーに助けられた。
最後はファウラーの銃を取ろうとしたが、ヴィクターに捕まりバラバラにされて死亡。
・ホーズ(演:デレク・ミアーズ)
保安官の要請で駆けつけたSWATの隊長。保安官の部下が殺されると、現場の指揮を奪う。
デレク・ミアーズは代表作に『13日の金曜日/2009年版』、『夜に生きる』などがあります。
ヴィクターについてほとんど何も知らず、詳しい保安官に彼の素性を聞き出そうとする。
元妻との離婚原因を語り始めた保安官を制止し、うるさいコリーを脅迫して黙らせる。
ヴィクターが現れると動じずに一斉射撃を命じるが、結局は通じずに部下が殺されていく。
最後は弾切れになり、ヴィクターに素手で勝負を挑むも脊髄と頭蓋骨を引き抜かれて死亡。
・アボット・マクマレン(演:シド・ヘイグ)
ヴィクター・クロウリーの父親であるトーマスの親族で、彼の遺骨を保管している。
シド・ヘイグは代表作に『マーダー・ライト・ショー』シリーズ、『ハウス・オブ・ザ・デッド2』などがあります。
以前にアマンダから取材を受けていたが、変人として有名でマトモな会話ができない。
レイシストでエリオットを泥棒だと勘違いし、最初から最後まで差別をしていた。
アマンダが銃を向けても自分から額に当てる変人で、ドサクサで遺骨を持っていかれる。
・ヴィクター・クロウリー(演:ケイン・ホッダー)
聖ゾンビが率いる軍団を一人ずつ殺すが、結局は復讐心に燃えたメリーベスに殺される。
ケイン・ホッダーは代表作に『13日の金曜日/ジェイソンの命日』、『フローズン』がある。
救急隊によって死体袋に詰められるが、夜になって復活するとそこにいた人間を惨殺する。
救急隊や保安官代理を斧や素手で殺していき、駆けつけたSWAT隊員たちもあっさりと始末。
州兵に仕事を取られたくなかったホーズを一瞬で片付け、残った面々も追いかけていく。
最後はメリーベスに投げつけられた遺灰で体が溶け、ショットガンで吹き飛ばされて消滅。
感想
個人的な評価
本作はシリーズとして三作目となり、監督はアダム・グリーンからB・J・マクドネルに交代しています。
しかしながら、アダム・グリーンは前作から脚本を続投するだけじゃなく、まさかのちょい役で出演をしているという。
さすがに三作目となってくると、殺人鬼であるヴィクター・クロウリーのキャラクターも定まってきています。
同時に本家のジェイソン・ボーヒーズと違い、毎夜、殺された時の状態に復活するというオリジナリティが与えられます。
基本的に幽霊という設定であるが、物理的に人間を殺していくというブードゥーの魔術でお茶を濁した感じにしている。
前作でたった一人でヴィクターを倒した主人公のメリーベスは大きく成長し、もうそこにはパニックよりもドッシリとした余裕さえあります。
というより、ヴィクターよりも強いのではないかと思ってしまうほど、冒頭での対決が凄まじいモノでした。
そのヴィクターはシリーズを重ねるごとにバケモノとなっていて、銃弾を食らっても倒れなくなっているという。
今回は登場人物の紹介はほとんどなく、全体的に駆け足のような早いテンポでした。
前作では殺しバリエーションが増えてコミカルな描写があったけど、今回はかなり雑な殺し方になってしまっている。
その場当たりな感じで面白味に欠けるが、なぜか『プレデター』を意識した脊髄引っこ抜きをやってしまう。
結局はヴィクターは自分を殺した男の娘であるメリーベスに遺灰を浴びせられ、体が溶けたところでショットガンにより粉々となる。
本作は完全に勢いだけで押し通し感じだったが、ヴィクターやメリーベスの幕引きとしては悪くないと思います。
ただ、こういう作品は終わったと思ったら、今度は違う解釈でまたも復活するというパターンがあって、新作も製作されています。
今度こそは二作目で確立したユーモアのある殺し方を期待したいと思います。