作品紹介
公開年月 | 2017/08/26 |
---|---|
ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ライアン・ベルガルト |
脚本 | ライアン・ベルガルト |
製作 | ライアン・ベルガルト、ジョシュ・マケイメ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アダムの母が受け取ったミステリアスな箱には恐ろしい秘密が隠されていた。
箱のタイマーがカウントダウンを終えるまで中から出てきたモンスターのグレムリンが人間を皆殺しにしていた。
どんなに遠く離れた場所に置いても、強力な武器で破壊を試みても恐怖の箱は必ずアダムの元に戻るのだった。
登場人物&出演者
・アダム(演:アダム・ハンプトン)
主人公。仕事人間で家に帰ってもやっている。そのせいで妻のジュリーとは不仲な状態。
アダム・ハンプトンは代表作に『Looking for Hope 』、『ジュラシック・ユニバース』などがあります。
長男を亡くした事が原因で家庭内で居場所をなくし、会社では部下のビッチと関係を持つ。
箱から出たグレムリンに義母が殺され、タイラーも殺されると容疑者を危惧してしまう。
ジュリーにナタリーとの不倫がバレてしまい、解決する為に箱を渡すも条件を満たせず失敗。
最後はチャーリーと二人だけ残ったが、パターソン刑事が箱を手にしたおかげで助かった。
・ジュリー(演:クリスティ・K・ブーン)
アダムの妻。長男を亡くしたせいで態度が急変している。アダムとは仲が冷め切っている。
クリスティ・K・ブーンは代表作に『Suedehead』、『Broadcast』などがあります。
反抗期の長女アナを心配していて、自分の殻に閉じこもるチャーリーも心配している。
母親が何者かに殺されたせいで不安に陥って、すぐにでも引っ越したいとアダムに言う。
アダムの不倫を知って箱を相手の女に渡すようアダムに命令し、パターソン刑事も欺いた。
最後はチャーリーとモーテルに避難していたが、グレムリンがやって来て殺された。
・チャーリー(演:キャッチャー・ステア)
アダムとジュリーの次男。兄を亡くしたせいで自分の殻に閉じこもり、両親を困らせている。
キャッチャー・ステアは代表作に『The Veil』、『Die Gest: Flesh Eater』などがあります。
なんとか父親の愛情を確認しようとするも失敗して、その度にダンボールの家に隠れている。
箱から飛び出したグレムリンを最初に目撃し、捜査に来たパターソン刑事に話していた。
アダムたちがグレムリンを倒そうとする中、邪魔者扱いされて一人だけ部屋で安全に眠る。
最後は父親と二人だけ残り、グレムリンが巨大化するもパターソン刑事のおかげで助かった。
・アナ(演:ケイティ・バージェス)
アダムとジュリーの長女。両親の不仲を最も感じて、家に居づらくて外に出かけている。
ケイティ・バージェスは代表作に『The Lamp』、『ジュラシック・ユニバース』がある。
恋人のタイラーと気を紛らわせて遊んでいたが、実際は妊娠して彼に突然告白していた。
タイラーとドライブをしながら考えていたが、結局は両親に打ち明けるべきだと説得される。
箱から飛び出したグレムリンにタイラーが殺され、ショックを受けるも次に狙われる。
最後は寝ていたところを襲われ、アダムが助けに来るも間に合わず結局は殺されてしまう。
・タイラー(演:ケイレブ・ミルビー)
アナの恋人。家庭が最悪の状態であるアナに共感して、家を出た彼女といつも一緒にいる。
ケイレブ・ミルビーは代表作に『The Black Rider: Revelation Road』、『Bad Kids of Crestview Academy』などがあります。
いつもように二人で会っていると、突然アナから妊娠を告白されて喜びより焦りを見せる。
アナの運転で逃げ回っていたが、いつかバレると悟って家に帰って事実を言うべきだと説得。
腹が減ってアナが事情を説明しようとする時、勝手に冷蔵庫を漁って食べようとした。
最後はアダムから箱を受け取るが、愛する人じゃないせいでグレムリンにあっさり殺された。
・ナタリー・ローズ(演:コニー・フランクリン)
アダムの会社の部下。ジュリーと不仲なアダムと不倫をして色気を撒き散らすビッチ。
コニー・フランクリンは代表作に『Christmas in the Heartland』などがあります。
どうしてもアダムに会いたくて自宅まで来てしまうが、当然のように厄介払いされてしまう。
追い詰められていたアダムから連絡を受けて、ジュリーとの離婚を進めると期待していた。
会社から帰るまでアダムが自分の家で待っていると、帰宅してからセックスしようとする。
最後はアダムから強引に箱を手渡されるが、条件を満たせずに喉を切られて死亡した。
・ジェームズ(演:マイク・ウォー)
ジュリーの兄弟。病気の妻と暮らしていたが、グレムリンの箱でずっと神経をすり減らす。
マイク・ウォーは代表作に『Wit’s End』、『Te Ata』などがあります。
なんとかグレムリンを散弾銃で殺そうとするが、失敗して逆に妻を失ってしまう。
グレムリンから逃げるべく母親に箱を渡すも、そこにアダムたちが住んでいた事を知らず。
結果としてグレムリンの呪いから逃げる事ができたが、箱を戻そうとするアダムを拒む。
最後はアダムとチャーリーたちを助けようとするが、油断したところであっさり殺された。
・パターソン刑事(演:マイケル・ペイジ)
アダムの母親が何者かに殺された事件を担当する。原因不明の殺人事件に頭を抱えている。
マイケル・ペイジは代表作に『Thrill』などがあります。
チャーリーのちょっとした言葉を信じない代わり、必ず事件を解決する自信を見せていた。
捜査を進めていると同僚からアダムたちの一家に不審な点があるとして助言をもらう。
タイラーも行方不明という事で再びアダムの家を訪れるが、ジュリーの言葉に騙されて帰る。
最後は巨大化したグレムリンの箱を持ってしまい、リセットして次の所有者となった。
感想
個人的な評価
本作は『WACウェルカム・アメイジング・シネマ2017』にて上映された作品です。
タイトルから過去にあった『グレムリン』を彷彿させるが、当然のようにまったく関係ない作品となっています。
元々「グレムリン」というのは機械に悪戯をする妖精の類で、本作のような人間を殺す事はしません。
つまり、本作の「グレムリン」はオリジナルの設定で、ある程度の時間が経過して出てくる点もそうだと言えます。
どんな条件でモンスターが出てくるのか分かりやすいようで曖昧なせいで、主人公たちは単純に振り回されているだけでした。
本来なら家族が登場するなら「絆」を中核に持ってくるはずが、物語を進めていくと主人公のアダムが単なるクズという展開になっていく。
口から出る「愛している」には軽さしかなく、義母を失っても不倫相手との事を考えているクズ野郎でした。
家族を助ける為に今度は不倫相手に箱を渡そうとするなど、主人公なのにクズすぎる行動に殺されて当然としか思えなくなる。
そうなってくると、主人公の家族が生き残る事よりも、グレムリンが全員を殺していかないと納得できない悪い展開になっていきます。
妻は妻で家族を助ける為に不倫相手が殺されても構わない態度を取るなど、何一つ救われるようなフォローがありません。
なぜ本作に家族をメインに置いたのか、娘が妊娠した意味もないし、主人公の不倫はマイナスのイメージでしかなかったです。
しかも、ラストの解決方法がタイマー切れで次の所有者が変わって主人公たちが助かるという意味不明な結末でした。
本作では何を描きたかったのか分からないし、愛する者が犠牲になる設定なのに、主人公の一家は最初から破綻していて説得力がまったくない。
この作品にどこが面白いかと言われても一番困るネタにもならない駄作でした。